mieki256's diary



2015/10/23(金) [n年前の日記]

#1 [anime][neta] POVについてぼんやり考えたり

POVとは「Point of View」、作中の視点の存在がはっきりしたショットのことで、主観的な映像として用いられるカメラワークを指します。

最近のアニメのPOV(主観)カメラ演出あれこれ - DayTimeDreamer より


_最近のアニメのPOV(主観)カメラ演出あれこれ - DayTimeDreamer という記事を目にして、なんだか面白いなーと。

眺めているうちに、そういや _「太陽の王子 ホルスの大冒険」 でもそういうカットがあったなと。ホルスが斧を投げて崖を上って、そこに敵が、みたいなシーンで。

本棚から「ホルスの映像表現」を引っ張り出して確認したりして。高畑監督は「見た眼」と呼称してるな…。観客に、登場人物になったつもりでここは見てほしい、てな時に使えるよ、ただし問題点もあって、みたいなことが書いてあった。

どちら側でPOVを使うか。 :

そこでふと思ったのだけど。ガルパンのPOVって、敵側でもやってたかなと。どうも主人公側のみが使ってた、そんな印象が残っていて。いや、自分の勘違いで、敵側でもやってたかもしれないのだけど。

仮に、主人公側でしかPOVを使ってないとしたら…。もしかすると水島監督は、バスガイドよろしく、「ハーイ、視聴者の皆さん、感情移入するならこっちですよー」と視聴者の心理を誘導し続けていたのだろうか、という疑問が湧いてきたり。もしそうだとしたら…そのあたりが水島監督のバランス感覚、ジャッジ能力、だったりするのかなあ、みたいな。

いや、自分の勘違いで、敵側でもフツーにやってたかもしれないのだけど。

自身が映らない問題。 :

なんとなく、GoProというカメラの事を思い出したり。小さいカメラで、頭につけて撮影できる。つまりはPOV映像撮り放題のカメラなのだけど。

で。特命戦隊ゴーバスターズのOPで、おそらくはGoPro相当のカメラを使ってヒーローがアクションする映像を流してたことを思い出して。

ただ、ゴーバスターズのソレは、どうも武器にカメラを装着してヒーローが動く様子を撮影してたなと。POV映像にするなら、役者さんの頭につけて動かしたほうがいいだろうに。なんでだろ。

と思ったところで気が付いた。役者さんの頭につけて撮影したら、役者さんの姿がさっぱり映らないよなと。それって、見てる子供達には全然カッコよく見えないだろうなと。

つまり、「このキャラはこんなにカッコいいんですよ!」てな映像を見せたい時、POVはちょっと難しいところがあるのだなと。

小津映画。 :

POVのことを調べてたら、小津安二郎作品を思い出したり。恥ずかしながら、自分は小津作品を全く見たことが無いのだけど、何かの映像で、人物を真正面から、バン、バン、と捉えている映像だけはどこかで見た記憶があって。

当時は、「なんでこんな撮り方をするのだろう」と不思議に思ったけど。要するに、アレもPOVだったのだなと。

_小津の切り返しショット[2]:視線の先には誰もいない : 知ったか野郎のボヤきサイト

ただ、何のためにそんな撮り方をしたのかは、自分は分からなくて。劇中に観客も同席してるような、そんな感覚にさせたくて、POVを連続で使った、とかそんな感じなのだろうか…。

1話丸々POV。 :

1話丸々POV映像ってできんかなと。実験作品になるだろうけど、たぶんできそう。最後の最後で「えっ。コイツの視点だったのかよ! やられた…」みたいな。

おそらく、既にそういう作品が、いくつか存在してるであろう予感も。

以上です。

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