mieki256's diary



2006/09/14(木) [n年前の日記]

#9 [nitijyou][comic] 少女漫画についてなんとなく思ったこととかをメモ

_鳥山明作品と車田正美作品の格闘シーン という記事にたくさんコメントが。ちょっとビックリ。ありがたや。 *1

ちと量が多いので、こうして別記事でレスっぽいものとか、思いついたこととかをメモ。

「女性作家・男性作家・少年漫画・少女漫画が混ざってしまってごちゃごちゃな話に」という指摘(?)は、 :

あー、たしかに、と思ったり。そのへん切り分けて書いてなかったなぁ…。

まあ、コメント欄にあったように、「女性作家でもアクションシーンが得意な人はちゃんと居る」「でも、少女漫画全体ではあまり得意ではない傾向がある(あくまで傾向として)」という話に落ち着くような気もするであります。

それにしても。男性作家 or 少年漫画のバトルシーンに対するバリエーション、の話はあまり気にしてる人が居ない感じでちと不思議に思ったり。そのへんやっぱり「少年漫画的バトルシーン描写」として一括りでイメージされちゃってるところがあるのかしら。

「男性作家でも少女漫画誌で描いてる事例はある」というコメントがあったけど。 :

出てくる名前が、やはり昔からやってる作家さんばかりだなと。

自分も元記事中で、
少女漫画というジャンルで男性作家が活躍してる事例は、昔ならともかく
と書いてたわけですが。 *2 要するにそのへんの話は、「昔は男性作家でも少女漫画誌で描けたけど、最近は…?」みたいな話だったりするわけで。 *3

で。コメントの中に、
現在少女誌は男性だと判ると門前払いのためデビューは事実上不可らしいです。
という話を見かけ、そこまで男性作家が差別的(?)扱いを受けているのかとショックを受けたり。作家の性別で活躍の場に制限が生じる現状があるとすれば、それは由々しき状況ではないかと。…男のみ、あるいは女のみを検索対象にするよりも、男女両方の中から才能を探せば、掘り出し物にあたる確率が単純計算で2倍になるはず。もったいない。もったいないよ。と思ったりもするのだけど。何故に男性作家は、少女漫画界から排除されがちなのか。…そのへんは少女漫画の特殊性についての話になるのかもしれんですが。

まあ、今は同人市場が賑わってたりするし。「男だけど少女漫画を描きたい」と思ったら「同人誌で出せばいい」のかしら。編集部に拾ってもらえるのを待たずに、自分で本を出しちゃうとか。でも、それでは作家一人分すら食っていけないであろう、そんな予感もあったりして。…実際はどうなんだろう。同人で、健全(?)な漫画だけを描いて、食ってはいけないものなのか。今現在、それで食えてる人は居るのか居ないのか。仮に食えないとして、食えるようになるためには、今後、何が必要なのか。宣伝・広報の手段だったりするのかしら。あるいは、低コストで作品を配布できて、かつ、作家の手元に読者から直接お金が届く、そんなシステムが必要なのかしら。とかそんなことをぼんやりと。

って話が全然違う方向に…。(;´Д`)

そもそも「少女漫画」って何だろうな。 :

男性作家が「少女漫画を描きたい」と言ったときの、その「少女漫画」とは何だろう。
  • 読者が少女なら「少女漫画」なのか。
  • 描いてる内容が恋愛主体だったら「少女漫画」なのか。
  • 雑誌が「少女漫画誌」と宣伝してれば、載ってる漫画は自動的に「少女漫画」なのか。
よくよく考えてみると、そのへんなんだかよーわからんです。

それにしても :

元々の、「女性漫画家(少女漫画家?)は鳥山明や車田正美の描くようなバトルシーンは描けない」という意見を表明した人は、上手いなと。それに付随して、こうして色々考えちゃうもんな…。本気でそう思ってる人だったのか、単なる釣りだったのかは判らないけど。ある種の問題提起としては上手い。などと今頃になって感心することしきり。なのでした。

_おもトピ! 少女マンガのエロをさぐれ!! :

_【さらにぶっ飛び】「もっと教えて」 その1【まゆたんワールド】
_少女の夢見る性行為
_痕跡症候群 | 最近の少女漫画ってエロ本じゃね?
_(via ぬるヲタが斬る)

少女漫画の格闘シーンがどうこうとか、そんなこと言ってる場合じゃないような気がしてきましたよ。

待てよ。もしや。これこそが。少女漫画というジャンルにおける格闘シーン。だったりして。<たしかにある意味格闘だが…なんか違うんじゃ…。

*1: 誤読してる意見(?)もあって、ちょっとアレだったりもするけど。「〜はバトルシーンを描けない」と言ったのは自分じゃないスよ! 自分は、そういう意見を見かけて、「それは違う」と思ったと、そういう話なのに! どうして自分が悪者(?)にされちゃうのよ!? あんまりだ! まあ、それはさておき。
*2: や、一言さらりと書いてるだけだから、読み飛ばされたり、「凄い昔のことか」と間違われるのも当たり前かなと思うのだけど。
*3: ちなみに、柴田昌弘、和田慎二、魔夜峰央、竹本泉、といったあたりはもちろん存じておりますですよ。自分、昔は「花ゆめいと」だったし。MEGA-CDの「ゆみみみっくす」も好きだったしで。でも、山田也という作家さんは知らなかったです。勉強になりました。ありがたや。 _少女漫画(というかレディースコミックか)でまだ現役 な作家さんなのですな。素晴らしい。

ふと思い出したけど、あだち充も「ちゃお」で描いてた時期があったっけ。ソフトボールの漫画を目にした記憶が。と思って検索してみたら、 _少女漫画誌でたくさん描いていた ことを知ってビックリしたり。 _「陽あたり良好!」 って週刊少女コミックに連載してた作品なのか! 知らなかった…。てっきり少年漫画誌で連載してたのかと思い込んでましたよ…。

コメント欄ではないけれど、 _「きたがわ翔さんは、昔少女漫画を描いていた」 という話に、あーそうだった! と。編集部に学ラン姿で出入りして浮いてたというエピソード漫画は、自分もどこかで目にした記憶が。完全に失念してました。

まあ、どの作家さんも、「近年デビューした人」とは言えないだろうとは思うわけですが。

そもそも、時代は問わずに、少女漫画誌で男性作家が活躍したという実例が欲しいだけなら、 _手塚治虫_赤塚不二夫_石森章太郎 の世代を提示しちゃえばOKだったりもしますな。でもまあ、そういう話ではないのでアレですが。

ていうか赤塚不二夫って「りぼん」で描いてたのか! うーむ。そういう「りぼん」だった時代があるのですな。…近年の「花とゆめ」における少女漫画への純化に、自分などは寂しさを感じたものだけど。「りぼん」が遥か昔に歩いた道を、今になって辿ってるだけ ―― ということでしかなかったのかしら。かもしれん。

以上です。

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