2005/11/14(月) [n年前の日記]
#4 [jiji] _山田祥平のRe:config.sys - CD-ROMとCD-Rを見分けるリテラシー
新聞やTVでは、この一連の事件の手口として、CD-ROMが使われたと報道を繰り返している。金融機関の封筒やお知らせの文面くらいであれば偽造はそれほど難しくなさそうだが、それに加えてCD-ROMまで作成しているとなると、かなり手のこんだ犯罪なのだろうなと認識していた。世間ってのはアバウト過ぎるのだろうなあ。
そこで、千葉銀行の「ちばぎんホットライン」に電話して話を聞いてみたところ、どうやら投函されたメディアはCD-ROMではなくCD-Rであるようなのだ。捜査に支障が出ないように、すべての情報を公開はしていないのだろうが、CD-ROMではない可能性が高いということを教えてもらえた。
そりゃそうだ。金融機関の封筒に入ってCD-ROMが届けば、ぼくだってひっかかるかもしれない。でも、CD-Rだったら、まず疑う。警察庁は11月2日に注意を喚起する文書を公開したが、そこには『CD-ROM等』と明記され、脚注として「書込可能なCD-Rの事例が見られているが、DVD、フロッピーディスク、USBメモリなど、他の記録媒体にも注意する必要がある。」と、しっかり記載されている。この文面を読む限り、現時点で見つかっているのはCD-Rだということがわかる。なのに、報道はすべてがCD-ROMとなっている。似ているからといって十把一絡げというのはどうにも疑問が残る。
[ ツッコむ ]
以上です。