mieki256's diary



2020/04/29(水) [n年前の日記]

#1 [pc] PC-8801mkIIが鳴らしていたのはビープ音じゃなかったらしい

某所で、「NEC PC-8801mkIIはビープ音で曲を演奏していた」という話をたまたま見かけて、個人的にちょっと驚いてしまったり。

PC-8801のビープ音って、「ピー」とか「ピッ」とか、その程度しか鳴らせないんじゃなかったっけ…。そんなもんで音楽の演奏なんかできるのかよ、ソフトウェア処理でかなり頑張らないとできないだろうけど、一体どうやって実現してたんだろうと。それとも自分が知らなかっただけで、あのビープ音って任意の周波数も鳴らせる機能だったのかな。でも、そんな仕様だったなら、SHARP MZシリーズのように「単音3オクターブが鳴らせます」的な宣伝をするはずだよな…。だけど、そんな宣伝してた記憶は無いんだけど…。

ということで気になってググってみたのだけど。何のことはない、PC-8801mkIIのサウンド機能は PC-8801 より若干パワーアップしていて、フツーに音楽だって鳴らせるようになってたらしい、と今頃知ったという…。

てなわけで、

「PC-8801mkIIが音楽を鳴らしてたらそれはビープ音じゃない。たぶん」
「単音矩形波のサウンド機能で鳴らしてたはず」
「mkIIになってMZと同レベルのサウンド機能が追加された」
「もし、mkIIじゃなくてPC-8801無印で音楽が鳴ってたらそれはガチでスゴイ」

というオチになりそうだなと…。いやまあ、 _ビープ音 の定義にもよるのだろうけど。

以下、参考ページ。

_ディスクドライブが普及する過渡期に登場した「NEC PC-8801mkII」 - AKIBA PC Hotline!

_PC-8800シリーズ - Wikipedia
ブザーがスピーカーに置換されると共に、従来のBEEP音のほかに、BASICからCMD SINGで利用可能なI/Oポートを制御することで、ソフトウェア的にパルスを生成できる単音の音源が追加され音程を奏でることが可能になった。

PC-8800シリーズ - Wikipedia より


_NEC PC-8801mk2 (外観編) | Electrelic
簡易的なサウンド機能の搭載: と書くと大きなことのように思えますが、実態は単に1ビットの出力ポートがスピーカに接続されただけです。PC-9801シリーズのBEEPはインテル8253というカウンタ・タイマICに繋がっていたのでソフトで分周比を変更して音程を変えたり(それどころかPWMを実現してPCMの再生を可能にするspeak.comなんていうソフトも作られました)できたのですが、PC-8001,PC-8801シリーズのそれは固定の2400HzをソフトからOn/Offできるだけなのです。それを無理やりソフトで断続して音を出すので、2400Hzが混じって濁った音しか出ません。そこで2400Hzが混じらないようにしたのがこの機能です。

NEC PC-8801mk2 (外観編) | Electrelic より


しかし、mkII が1983年に発売されて、そこから2年後の1985年、 _PC-8801mkIISR がFM音源搭載で発売されちゃうわけで…。単音矩形波から、一気にFM音源だもんな…。そりゃ mkII のスペックなんてショボすぎて(?)記憶に残ってないよな…。いやはや、あの頃のハードウェアの進歩って、マジ早い…。

以上です。

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