2020/02/11(火) [n年前の日記]
#2 [anime][neta] 「○○は娯楽。○○は芸術」
思考メモ。
「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」アニメ版を眺めつつ、また、巷の感想をチラチラ眺めて、ふとなんとなくそんなフレーズを思いついたのでメモ。
「まどマギは娯楽。マギレコは芸術。」
このフレーズは誤解されるかもしれない。世の中には娯楽より芸術のほうが位が高いと思い込んでる人が多いので、「お前、まどマギよりマギレコのほうが上だとでも言うのか? 本気で言ってんのか? お前は馬鹿か? 気はたしかか?」と怒り出す人が居てもおかしくない。しかし、ソレ、勘違い。そういう話じゃない。
世の中には「アートアニメ」とか「芸術アニメ」とか呼ばれる分類があって…。
随分と手間暇かけて作っているであろうことは容易に想像できるしその点については見ていてとにかく頭が下がるのだけど、しかし娯楽映像作品として眺めた際には正直ぶっちゃけ何一つ面白いところがない、けれど「つまんない」と言って切り捨てるのもそこに投入されたであろう労力を思い返すとあまりにも忍びなく、さりとて自身は何が面白いのかさっぱり分からないままなのでおいそれと迂闊に賞賛するわけにもいかず、しかし見る人が見れば唸ってしまうほどの優れた作品だったりする可能性もひょっとするとゼロではないのかもしれない、と思えてくる部分がなんだかもしかするとあるようなないような、そんな気がしないでもないような…。
そんな感じの、扱いに困るアニメに対しては、とりあえず「アートアニメ」だの「芸術アニメ」と呼んでおいてお茶を濁す、みたいな場面があるわけですよ。
例えば。「ゲド戦記」の試写の場で、視聴を終えたお偉いさんが、「いやー、ゴローくん難解なのを作ったねえ」とちょっと困った感じの笑みを浮かべながら感想を述べてたけれど。あの瞬間、「ゲド戦記」はお偉いさんから「芸術アニメ」扱いされてたよなと。「いやー俺は凡人だからこういう高尚なのはちょっとよくわかんないなー。知識人ならこういうのも楽しめるのかなー。俺はよくわかんないけどー」みたいな。つまりはそういうアレで…。
マギレコアニメ版映像って、現代アートの美術展の会場の隅っこで朝から晩までずっと流れていてもその場の雰囲気にしっくり合っちゃう、そんな種類の映像ではないかなと。そのくらいイヌカレー空間には異質な個性があると思うし、そんな新作映像を美術展の類に足を運ばずとも毎週お茶の間(?)に居ながら楽しめてしまう、てな価値はたしかにありそうな気も…。あんな映像を堪能できるアニメが他にあるかと言われたらせいぜい前作ぐらい。そう考えると貴重な作品であることは間違いないのですよ。しかし、「じゃあ、面白いんですか?」と純粋な瞳で問われると「うっ」と言葉に詰まるという。
てなあたりを踏まえた上で、「まどマギは娯楽。マギレコは芸術」というフレーズを眺めれば、言わんとしているノリがぼんやりわかるんじゃないかと。わかれ。こういうアニメは一旦「芸術」というフォルダにD&Dしておいてひとまず判断を保留しておいたほうがいいのかもしれんな、と。
ゴッホの絵って、ゴッホが生きてる間はここまで評価されてなかったわけで…。当時、ゴッホ作品を見て「なんじゃこりゃ」と唾を吐いちゃった人達と同類になるのか、それとも、「コレ後世では評価されたりするのかなー、どうかなー」とモニョってみた人達と同類になるのか。今、どっちの人種にお前はなるのか、なりたいのかと、「マギレコ」を視聴している一人一人が問われていると言っても過言ではないのです。
てなわけで、とりあえず「俺にとってはちょっと芸術アニメだなー」とでも言っておけば後者のふりができるかなと。そういう面ではコレって便利な分類方法・ラベリング。活用しない手はないぜ。みたいなー。
てなことをなんとなく思ってしまったのでメモ。思考メモ。
ちなみに、自分にとっては「異種族レビュアーズ」も立派な「芸術アニメ」に区分されているのです。純朴極まりない自分にとっては全ての台詞が難解かつ高尚過ぎて一体ナニが描写されているのかボクには全然わからないんだよぉ…。 *1
「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」アニメ版を眺めつつ、また、巷の感想をチラチラ眺めて、ふとなんとなくそんなフレーズを思いついたのでメモ。
「まどマギは娯楽。マギレコは芸術。」
このフレーズは誤解されるかもしれない。世の中には娯楽より芸術のほうが位が高いと思い込んでる人が多いので、「お前、まどマギよりマギレコのほうが上だとでも言うのか? 本気で言ってんのか? お前は馬鹿か? 気はたしかか?」と怒り出す人が居てもおかしくない。しかし、ソレ、勘違い。そういう話じゃない。
世の中には「アートアニメ」とか「芸術アニメ」とか呼ばれる分類があって…。
随分と手間暇かけて作っているであろうことは容易に想像できるしその点については見ていてとにかく頭が下がるのだけど、しかし娯楽映像作品として眺めた際には正直ぶっちゃけ何一つ面白いところがない、けれど「つまんない」と言って切り捨てるのもそこに投入されたであろう労力を思い返すとあまりにも忍びなく、さりとて自身は何が面白いのかさっぱり分からないままなのでおいそれと迂闊に賞賛するわけにもいかず、しかし見る人が見れば唸ってしまうほどの優れた作品だったりする可能性もひょっとするとゼロではないのかもしれない、と思えてくる部分がなんだかもしかするとあるようなないような、そんな気がしないでもないような…。
そんな感じの、扱いに困るアニメに対しては、とりあえず「アートアニメ」だの「芸術アニメ」と呼んでおいてお茶を濁す、みたいな場面があるわけですよ。
例えば。「ゲド戦記」の試写の場で、視聴を終えたお偉いさんが、「いやー、ゴローくん難解なのを作ったねえ」とちょっと困った感じの笑みを浮かべながら感想を述べてたけれど。あの瞬間、「ゲド戦記」はお偉いさんから「芸術アニメ」扱いされてたよなと。「いやー俺は凡人だからこういう高尚なのはちょっとよくわかんないなー。知識人ならこういうのも楽しめるのかなー。俺はよくわかんないけどー」みたいな。つまりはそういうアレで…。
マギレコアニメ版映像って、現代アートの美術展の会場の隅っこで朝から晩までずっと流れていてもその場の雰囲気にしっくり合っちゃう、そんな種類の映像ではないかなと。そのくらいイヌカレー空間には異質な個性があると思うし、そんな新作映像を美術展の類に足を運ばずとも毎週お茶の間(?)に居ながら楽しめてしまう、てな価値はたしかにありそうな気も…。あんな映像を堪能できるアニメが他にあるかと言われたらせいぜい前作ぐらい。そう考えると貴重な作品であることは間違いないのですよ。しかし、「じゃあ、面白いんですか?」と純粋な瞳で問われると「うっ」と言葉に詰まるという。
てなあたりを踏まえた上で、「まどマギは娯楽。マギレコは芸術」というフレーズを眺めれば、言わんとしているノリがぼんやりわかるんじゃないかと。わかれ。こういうアニメは一旦「芸術」というフォルダにD&Dしておいてひとまず判断を保留しておいたほうがいいのかもしれんな、と。
ゴッホの絵って、ゴッホが生きてる間はここまで評価されてなかったわけで…。当時、ゴッホ作品を見て「なんじゃこりゃ」と唾を吐いちゃった人達と同類になるのか、それとも、「コレ後世では評価されたりするのかなー、どうかなー」とモニョってみた人達と同類になるのか。今、どっちの人種にお前はなるのか、なりたいのかと、「マギレコ」を視聴している一人一人が問われていると言っても過言ではないのです。
てなわけで、とりあえず「俺にとってはちょっと芸術アニメだなー」とでも言っておけば後者のふりができるかなと。そういう面ではコレって便利な分類方法・ラベリング。活用しない手はないぜ。みたいなー。
てなことをなんとなく思ってしまったのでメモ。思考メモ。
ちなみに、自分にとっては「異種族レビュアーズ」も立派な「芸術アニメ」に区分されているのです。純朴極まりない自分にとっては全ての台詞が難解かつ高尚過ぎて一体ナニが描写されているのかボクには全然わからないんだよぉ…。 *1
*1: なんちてぽっくん。
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以上です。