2017/01/03(火) [n年前の日記]
#3 [movie] 「スピード・レーサー」を視聴
数日前にBS11で放送されてた映画、「スピード・レーサー」を視聴。
どういう映画かというと、昔タツノコプロが作ったアニメ「マッハGoGoGo」を、「マトリックス」を作った監督さん兄弟 ―― この時点では姉弟になってたのだろうか…どうだったっけ… ―― が実写でリメイクした映画。
「とにかく映像が凄いのだ」という評判は聞いていたけれど、たしかに凄かった。実写映画に分類されてはいるのだろうけど、実質的には3DCGアニメかもしれないなと。
オリジナルがタツノコプロ作品という点を鑑みると、これはある意味「CASSHERN」の正統進化パワーアップ版のような気がしてきたり。画が華やかで明るいし、何より話がちゃんと分かるからフツーに楽しめるようになった「CASSHERN」、みたいな。む。ソレってもはや「CASSHERN」ではないな…。
レースシーンはまるでTVゲームの世界のようだし、日常風景もどこか嘘っぽい映像ばかりで。おそらくわざとやっているのだろうけど。もしかすると、昔のアニメを今見ると、こんなイメージの映像作品に感じられたりするのだろうか、あるいは子供の頃の監督さん達にとってはこういう光景がTVの向こう側に見えてたのだろうか、などと想像しながら眺めたり。まあ、元がアニメ、しかも大昔のアニメだから、フツーに映像化すると逆にショボくなりそうだし…。
人物のアップでワイプしたり、会話の中で数ヶ月先の未来の展開を圧縮して見せたり等、映像作品ならではの見せ方を色々試していてそのあたりも面白かった。 *1 さすが、「マトリックス」で新しい映像表現を盛り込んだ方々、なのかなと。もっとも、そのあたりがチラチラ出てくるたびに観客が振り落とされていたのではないかと少し心配したりもして。「どうしてここでチンパンジーの顔がアップになるんだ? 何を伝えようとしているんだ?」みたいな。
昔どこかで読んだ記事によると…。各シーンにおいて、球状の環境マップ(?)を作って、ソレを合成してシーンを作っていった、らしい。一般的な映画の、その手の合成シーンでは、カメラを固定してそこから見えるはずの風景をマットペインティングで作っていったり、カメラが激しく動くシーンでは3DCGで背景モデルを作ったりするけれど。環境マップを用意して合成すれば、カメラをあちらこちらに振ることもできるし、背景用の3DCGモデルを作るほどのコストや時間もかからずに済む、とかなんとか。おそらくは合成カット数が膨大になることが見えてたので、そういう方法でリソース節約をしていたのかなと。もっともこの場合、書き割り感が拭えないというデメリットもありそうで、どこか嘘っぽい風景で統一したのは、それら制作手法のデメリットを補うための選択、だった可能性もあるかもしれないけどどうなんだろう。
何にせよ、個人的には面白い映画でした。もっとも、万人にオススメできるかというとビミョーだけど。「なんでチンパンジーの顔がアップに…」とか言われそうだし…。まあ、面白映像大好きな人なら見ても損はしないと思いますってそういう属性の人は封切時に見てるよな…。
どういう映画かというと、昔タツノコプロが作ったアニメ「マッハGoGoGo」を、「マトリックス」を作った監督さん兄弟 ―― この時点では姉弟になってたのだろうか…どうだったっけ… ―― が実写でリメイクした映画。
「とにかく映像が凄いのだ」という評判は聞いていたけれど、たしかに凄かった。実写映画に分類されてはいるのだろうけど、実質的には3DCGアニメかもしれないなと。
オリジナルがタツノコプロ作品という点を鑑みると、これはある意味「CASSHERN」の正統進化パワーアップ版のような気がしてきたり。画が華やかで明るいし、何より話がちゃんと分かるからフツーに楽しめるようになった「CASSHERN」、みたいな。む。ソレってもはや「CASSHERN」ではないな…。
レースシーンはまるでTVゲームの世界のようだし、日常風景もどこか嘘っぽい映像ばかりで。おそらくわざとやっているのだろうけど。もしかすると、昔のアニメを今見ると、こんなイメージの映像作品に感じられたりするのだろうか、あるいは子供の頃の監督さん達にとってはこういう光景がTVの向こう側に見えてたのだろうか、などと想像しながら眺めたり。まあ、元がアニメ、しかも大昔のアニメだから、フツーに映像化すると逆にショボくなりそうだし…。
人物のアップでワイプしたり、会話の中で数ヶ月先の未来の展開を圧縮して見せたり等、映像作品ならではの見せ方を色々試していてそのあたりも面白かった。 *1 さすが、「マトリックス」で新しい映像表現を盛り込んだ方々、なのかなと。もっとも、そのあたりがチラチラ出てくるたびに観客が振り落とされていたのではないかと少し心配したりもして。「どうしてここでチンパンジーの顔がアップになるんだ? 何を伝えようとしているんだ?」みたいな。
昔どこかで読んだ記事によると…。各シーンにおいて、球状の環境マップ(?)を作って、ソレを合成してシーンを作っていった、らしい。一般的な映画の、その手の合成シーンでは、カメラを固定してそこから見えるはずの風景をマットペインティングで作っていったり、カメラが激しく動くシーンでは3DCGで背景モデルを作ったりするけれど。環境マップを用意して合成すれば、カメラをあちらこちらに振ることもできるし、背景用の3DCGモデルを作るほどのコストや時間もかからずに済む、とかなんとか。おそらくは合成カット数が膨大になることが見えてたので、そういう方法でリソース節約をしていたのかなと。もっともこの場合、書き割り感が拭えないというデメリットもありそうで、どこか嘘っぽい風景で統一したのは、それら制作手法のデメリットを補うための選択、だった可能性もあるかもしれないけどどうなんだろう。
何にせよ、個人的には面白い映画でした。もっとも、万人にオススメできるかというとビミョーだけど。「なんでチンパンジーの顔がアップに…」とか言われそうだし…。まあ、面白映像大好きな人なら見ても損はしないと思いますってそういう属性の人は封切時に見てるよな…。
*1: もしかすると映像作品と言うよりアメコミ風の見せ方かもしれないけど。ググってみたら、監督さん達はアメコミのお仕事もしてたらしいので…。
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以上です。