mieki256's diary



2017/01/13(金) [n年前の日記]

#1 [zatta] 某STGのスクリーンショットを眺めていたり

blenderで某STGに出てきそうな雑魚敵をモデリングしようとしたのだけど、ふと気になってその某STGのスクリーンショットを確認してみたら、自分がイメージしてた雑魚敵らしいソレが見当たらなくて。おかしいな…。自分は一体何を見て、そのデザインが存在するものと思ってしまったのだろう…。

というわけで、その手のスクリーンショットをググって眺めているところ。変だな、居ないな、ここにも居ないぞ、と、正体を探しているけど…おかしいなあ…。

自機のデザインって難しそう。 :

雑魚敵だけ居てもゲームにならないので、自機のデザインを考えないといかんのだけど。以前作ったソレはどうも今一つな感じがしていて。改めて、その手のSTGの自機デザインを調べてみると、どれもこれも個性的なデザインだなと。

そういうのって、どうやってデザインしたのだろう。ドットを打ってるうちに「これだ」と思えてきて決定、みたいな感じなのだろうか。それとも紙の上で色々描きながら決めていったのだろうか…。いきなり3DCGソフトでパーツをモデリングして、みたいなソレは厳しいのかなあ。

#2 [anime][neta] 某アニメの盗用だか盗作問題が気になってたり

某スケートアニメの一部で、ダンサーの画像だかなんだかを、かなりそのまま参考にしてるカットがあるそうで。アレってどうなんだろう、アウトなのかセーフなのか、と、個人的にはなんだかちょっと気になっていて、時々思い出したようにググってその後の経緯を知ろうとしていたり。まあ、全然動きはないんだけど…。

てなわけで、そのへんについて日頃なんとなく思ってることをなんとなくメモ。思考メモです。

許可を取れるなら取れたほうがいいよなと。 :

もしかすると、ブルーレイ版では該当カットがこっそり差し替えられているのかもしれないなと。なんでも、部屋のデザインの盗用?はそうやって片づけたらしいので、どれもこれも、そうやって済ませそうだなと。

でも、個人的には、その解決方法ってどうなんだろうと。毎回毎回こういう問題が起きるたびに、アニメーターや背景の方に描き直しを要求して、それで済ませていいのかなと。

本来なら、許諾を得た上で画像を使用して、スタッフロールの取材協力の欄あたりに企業名・組織名・個人名が併記されてる、てな状態が望ましいのではないかと思えてきたりもするわけで。画像利用の許諾を得るための交渉術、テクニックの類が、スタジオでも、プロデューサー個人単位でもいいから、どこかにノウハウとしてガッチリ蓄積されてほしいとでもいうか。

漫画にしろアニメにしろ、絵を描く際に何も参考にしないで描くなんてちょっと無理ゲーなわけで。だから、参考画像として使うことの許諾を得る、というテクニックの有無は、漫画編集部や各アニメスタジオにとって、商品クオリティを上げていくための強力な武器になる…はずだよなと。 *1

制作進行さんが原画マンを捕まえる時に電話をかける、ぐらいの軽やか(?)なフットワークで、「この画像を参考にさせてほしいんですけど」的連絡をダメ元でも一応はしてみる、せっかくの機会だからこれも練習練習、ぐらいのフットワークが制作管理側にも欲しいというか。そういう連絡を入れてみることが当たり前になってる制作状況って、長い目で見ても、トータルで見ても、良かったりしないだろうかと。

そういう光景を一旦イメージしてしまうと、描き直しで対処する姿勢は、場当たり的というか、その場しのぎというか、何も蓄積されない悲しい方向性があるように思えてくるわけで。まあ、アニメ制作なんてどれもこれも場当たり的な対処だから今更、と言われるのかもしれんけど。

仮面ライダーシリーズに関わっていた某脚本家さんは、会議の場で「仁義を通す」が口癖だったらしいですよ。脚本を書く上で参考にした個人なりお店なりがあったら、一言挨拶しに行って「○○の脚本書く時の参考にしたいのですけど」と許諾を得る、てなことを心掛けていて、それを当人は「仁義を通す」と言っていたそうで。

そういう姿勢、カッコイイよなと。プロが「バレなきゃいいじゃん」とか言いながら仕事してちゃあかんよなと。プロなら「仁義を通す」ことを心掛けないとダメだよね、みたいな意識がうっすらと業界内に広まってるほうがいいんじゃないかなあ、などと思ったり思わなかったり。そのためには、とにかく描き直し、ではなくて、まずは許可取れないか連絡入れてみますがあまり期待しないでください一応はチャレンジしてみます、てなアクションが最初に出てきてほしいところだなと。

とは言え、許可が得られなかったら描き直す以外に手は無いし…。描き直したほうが時間の節約になる、許諾を取ってくる時間すら惜しいのだ、連絡待ちをしてる間アニメーターの手が空いてしまうのはコスト的な問題が、てな状況もありそうだし。何がベターかは、その時々で違ってきますな。

まあ、こういうのって、理想論・机上の空論としてはそうだけど、現実にはなかなか、てなところだろうなと。でもおそらく、そういうところでせっせと経験値を溜められる人が芋ずる式にコネもゲットしていって、いずれは大きい企画を動かせる存在に…てな展開もありそうだよなーと夢想したりもして。大きい仕事をする人達って、えてしてフットワーク軽いじゃないですか。アレっておそらく訓練の賜物なんですよ。

まあ、そんなことをぽややんと思ったり思わなかったり。

「トレパク」という呼称はよくないなと。 :

この手のソレを「トレパク」と呼んでる・書いてる人が多数居るけど、アレはよくないなと個人的には思っていて。「トレパク」=「トレス・パクリ」の略だろうけど、「トレス」という単語を使うのがよろしくないなと。

「トレス」という単語を含めてしまうと「トレス」に限定された話であるかのような印象を持たれてしまう。となると、「これは『トレス』じゃなくて『模写』だから問題ないだろ」「そもそもトレスは技法として認められてるのに、どうしてそこを問題にしているのか」などと言われちゃうわけで。

しかし、仮に著作権法と照らし合わせて議論する、という話であれば…。著作権法では「トレス」と「模写」は区別してないらしいのですよ。

_unlimited blue text archive:トレパク騒動に終止符を

「トレスだからアウト。模写だからセーフ」なんて話じゃなくて、「模写でもアウト」な事例があるわけで。なのに、「トレスしてるか否か」だけを問題にしてしまうと、アウトだったものがセーフになっちゃう。糾弾(?)したいと思ってるなら悪手でしょう。どうしてわざわざ自分達から話を矮小化してしまうのか。ちょっと意味が分かりません。何をしたいのか、君達は。

なので、例えば「盗作疑惑問題」とか「盗用疑惑問題」等、もっと範囲を広げておける呼称を使ったほうがいいんじゃないのと思うのですけれど。どうなんですかね。まあ、その呼称も適切なのかどうかは怪しいのですが、「トレパク」よりマシじゃないかと。でもないのかな。どうなんだ。

元画像の出典を明記しないのはよくないなと。 :

その手のソレって元画像がどこにあるのか分からない事例が多々で、そこもよくないなと思っていたり。

世の中、「どんな画像も勝手に使ってはいかんのだ」というわけでもなくて…。
  • CC0 や Public Domain の画像なら勝手に使っても全然問題ないし。
  • CC-BYライセンスの画像なら名前さえ出せば自由に使えるし。
  • 映像作品に使うことも許諾されてる、有料の画像素材サイトでお金を払って画像を入手したなら、ソレを使っても問題ないし。
自由に使ってもOKな画像、買って使う分には問題ない画像、色々あるわけですよ。

なので、元画像はどこで公開されてるのか、どういう種類の画像なのかが分からないと、問題になるのかどうか、アウトかセーフかの判断もできないわけで。

でも、出典を明記しないソレが多いよなあ…。ということは、実は勝手に使っても問題ない画像だから出典を明記できないのだろう、などと穿った見方もできてしまう。コレもまた糾弾(?)したいと思ってるなら悪手でしょう。

そもそも議論したいわけじゃないんだろう。 :

「トレパク」という呼称を平然と使うのもそうだし、元画像の出典を明記しないのもそうだけど。どうもその手のソレって、真面目に「アウト」「セーフ」を議論したいとは思ってないんじゃないか、などと邪推したくなるというか。

「各画像には著作権だのライセンスだのが発生するから気をつけよう」
「基本的には、勝手に無断で使っちゃダメだよ」
「だけど中には自由に使える画像もあるよ」
「使えそうかどうか調べてから使おうね」
的な啓蒙をしていく上では、その手のソレで炎上する展開も多少は有用なのかも、と個人的には思ってるのですが…。アウトかセーフかを論じるための情報が抜けてたり、勝手な物差しを当てはめて妙なジャッジを下されると、啓蒙に繋げていけないよなと。困るよなと。

日本は一応法治国家なので、法律と照らし合わせてどうなのか、あるいはその法律は現状と合ってるのか、等々を議論できるような情報ぐらいは提示しておいてくれないと…。

あの人達は一体何をしたいんだろう。「元画像を見つけてきたぜ。俺の探索能力凄いだろ!」と自慢したいだけなのか。それとも「あの作品は気に食わない。なんとしても悪印象を植え付けてやる!」みたいなソレなのか。まあ、炎上させてお祭り騒ぎがしたいだけなんだろうけど…。

困るんだよなあ…。もうちょっと実のある展開にしてほしいなあ…。

てなことを思ったりします。思考メモです。

*1: 例えばNHKの「ブラタモリ」を見てると「よくまあこんな映像を撮れたもんだ」と思う場面がちょくちょくあるわけですけど。アレって、NHKという組織・ブランドが持つ強み、タモリという芸能人の知名度があるから作ることができる番組、だったりするわけで。アニメスタジオも同様で、そういう種類の武器を蓄えていくことができるんじゃないかと。例えば、ジブリが取材させてほしいと申し込んできたら大半の場合はOKが出て、取材内容が作品に反映されるはずで。まあ、それはブランドが持つ強みなのだけど、ブランドが無い分はテクニックでカバー、みたいなことも不可能ではないだろうと。「あの人が交渉すると何故かOKが出るんだよね」みたいな場面って結構ありそうじゃないですか。それってテクニックの有無だし、訓練しないと身につかないもの、だろうなと。

以上、1 日分です。

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