mieki256's diary



2016/08/24(水) [n年前の日記]

#1 [anime][neta] 洋風世界の牛若丸と弁慶

思考メモというか妄想メモというか思考メモ。

寝ていたら、夢の中に、牛若丸と弁慶が出てきて。ただ、夢の中で見たソレは、弁慶が _「シュガー・ラッシュ」の主人公 のビジュアルで…。

目が覚めてから、なんであのキャラが弁慶になってるねん、変な夢だったなあ、と困惑してたら、ふとあることに気がついて。

「シュガー・ラッシュ」のヒロインって、なんだか牛若丸っぽいよなと。いや、改めて考えてみたら、牛若丸そのものだよなと。そうとしか思えなくなってきた。 そういえば「シュガー・ラッシュ」の本編内でも、大男が小さいのを捕まえようとするけど小さいのが速過ぎて全然捕まえられない、というシーンがあったような記憶も。五条大橋や…。

なるほど、牛若丸と弁慶を、洋風かつ現代に持ち込んで、牛若丸の性別を反転させれば、「シュガー・ラッシュ」になるんだなと。今まで気づかなかった…。

まあ、キャラの見た目というかバランスだけはソレになってますなあ、てなだけの話だけど。

考えてみたら、 _荒川弘版「アルスラーン戦記」 もソレっぽいなと。 でもまあ、武芸に格別秀でている感じでもなく、更に智将らしさは傍にいる諸葛亮孔明キャラが全部持っていってしまったので、牛若丸の残りかすっぽい印象も若干あるのだけど…。

何にせよ、牛若丸と弁慶を、昔の中東(?)っぽい世界の中に持ち込んで、弁慶をイケメンにすれば、「アルスラーン戦記」になるんだなと…。まあ、コレも、キャラの見た目というかバランスだけは(以下略)。

ということで、牛若丸と弁慶を○○世界に突っ込んでみたらどうなるだろう、てな妄想をしてみるのも、また何か違ったソレが出てくるかもしれん、と思ったのでメモ。

世の中に溢れてる牛若丸と弁慶。 :

牛若丸と弁慶は、「大きいのと小さいの」というビジュアルイメージを持っているわけだけど。そこだけを意識してみると、色々なヒット作が思い出されるなと。
  • 「アルスラーン戦記」の大きいのと小さいの。(※ 弁慶がイケメン)
  • 「ベイマックス」の大きいのと小さいの。
  • 「シュガー・ラッシュ」の大きいのと小さいの。(※ 牛若丸ポジションは美少女)
  • 「モンスターズ・インク」の大きいのと小さいの。(※ 牛若丸ポジションが持つスピードは喋りに全振り)
  • 「となりのトトロ」の大きいのと小さいの。(※ 牛若丸ポジションは美少女+幼女)
  • 企画段階の「もののけ姫」の大きいのと小さいの。(※ 牛若丸ポジションは美少女)
  • 「パンダコパンダ」の大きいのと小さいの。(※ 牛若丸ポジションは幼女+パンダ)
  • 「俺物語!!」の大きいのと小さいの。(※ 牛若丸ポジションは美少女)
  • 「Theかぼちゃワイン」の大きいのと小さいの。
それぞれ、現代に企画されたアレコレだけど。それらよりもずーっと古い時代に、大先輩というか始祖みたいなキャラ設定が既に存在していたと考えられなくもないなと…。つまりはそれだけ、牛若丸と弁慶っぽいソレは大衆にウケる、とでもいうか。少なくとも、かなりの実績があるよなと。

例えば、バディ物のキャラ設定を妄想する際、一般的にはついついうっかり「TIGER&BUNNY」のように双方似たような身長でイメージしちゃうことが多いわけだけど。そこに牛若丸と弁慶のような明確な大小をデフォルメして盛り込んでみると、見た目とは裏腹に関係として安定するというか、なんだかしっくりくる時があったりする、かもしれんなと思えてきたりもして。

1stガンダムで、アムロとカイが並んでいても別段面白くもないけど、リュウとハヤトが並んでるだけでダイナミックな感じがするぞ、みたいな。

まあ、かなりの身長差がある場合、パッと見からして、そこには分かりやすいコントラストというか緩急があるわけだから、似たようなのを二人並べるよりも面白く感じてしまうのは当然、だったりするのかもしれんけど。

日本人は気づかずに外国で発見されるソレ。 :

ピクサーやディズニーが、牛若丸と弁慶っぽい見た目を時々提示するのは、「となりのトトロ」から学んだところが大きいのではないか、などと邪推したのだけど実際はどうなんだろう…。おそらく「トトロ」が何故ウケたのかを分析していくうちに、ヒットを招き寄せる要素の一つとして、そこらへんを再発見して、更に今では理論武装まで済ませて積極的に活用しているのでは、と…。 *1

対して、日本のアニメって、そういう大小をむしろ排除する方向になってるよなと。

「トトロ」は日本から出てきた作品なのに、当の日本人は、どうしてアレがヒットしたのか実は未だにちゃんと分析してないのでは、とも思えてきたり。「アレは日本のアニメというより宮崎アニメだから」的物言いをすることで安易に例外扱いしてスルーして学ぶ機会を逃してないか。先人の繰り出したヒット作から何かしら学んでやろう盗んでやろうという気概を持ってそれら作品を真剣に見たことがあるのだろうか。てなことをチラリと思ったりもして。

でもまあ、日本のアレコレって日本人自身はそこにある特殊性に気づいてなくて、えてして外国で「発見」されることが多いから、これもまたよくあること、だったりするのかもしれん、とか思えてきたりもして。

更に大小を拡大してみる。 :

牛若丸をどんどん小さくしてみるのはどうだろう。

それってもしかすると、「ベルセルク」の主人公と妖精や、「レミーのおいしいレストラン」みたいな状態になるのだろうか。

いや待て。ソレってもはや、牛若丸と弁慶じゃなくて、一寸法師なのでは…。

逆に、弁慶をどんどん大きくしてみるのはどうだろう。

それってもしかすると、「アイアン・ジャイアント」や「巨神ゴーグ」みたいな状態になるのだろうか。

いや待て。ソレってもはや牛若丸と弁慶じゃなくて、 _だいだらぼっち の域に入ってしまうのでは…。

何にせよ、牛若丸と弁慶をベースにして妄想したとしても、片方をやたらと小さくしたり、あるいは大きくしたりすることで、全然別物に見えてきそうな気もしてきたり。

などとどうでもいいことをもやもやと妄想してしまったので、なんとなくメモ。

*1: 元々はディズニー作品の中で多用されていたソレだろうけど、「トトロ」を学ぶ過程で自国の作品の中からヒット要因を「再発見」した、という可能性はないか、と…。

以上です。

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