2016/08/10(水) [n年前の日記]
#3 [anime][neta] カバネリとバイクと大八車
なんだか唐突に思い出して、もやもや考えてしまったのでメモ。妄想メモ。
「甲鉄城のカバネリ」というスチームパンクアニメに、バイクが登場した際、視聴者さん達はざわついた、という話があるそうで。「スチームパンクの世界なのに、どうして石油で走る乗り物が出てくるんだよ。おかしいだろ」みたいな。
自分などは、そのバイクも蒸気機関で走ってるんじゃないの、ぐらいに思ってたので気にしなかったのですが。だって、銃ですら蒸気の圧力で弾を撃つ、そんな世界設定なわけで。そりゃバイクを走らせるぐらいの蒸気機関だって、平賀源内っぽい発明家キャラでも居たら作ってくれそうだよなと。そういう作品世界だよなと。たぶん。
このあたり、読者・視聴者側には強固な思い込みがあるのだろうなと想像したりもして。「バイクは必ず石油で走るもんだ」てな思い込み。そこらへんは設定次第でどうとでもなるはずだけど、思い込みのほうが先に出てきちゃって、「俺、このアニメのとんでもない粗を見つけちゃった!」みたいなことになったんだろうなと。
なんだか、精霊の守り人アニメ版で「メンテナンス」という言葉が出てきた時のソレを思い出したり。アレは、「和風世界の中でカタカナ言葉が存在するはずがない」という思い込みが視聴者側にあって、という話だろうけど。一度思い込みに支配されてしまうと、本編内で説明する台詞やカットがあっても気づいてくれない、みたいな。
そのあたりから察するに、おそらく、一般的な読者・視聴者は、自分が何かしら思い込みを持ちながらその手の娯楽作品を受け取ってる、てな自覚が無い人がほとんど、なのだろうなと想像したりもして。
もっとも、別に普段からそんなの自覚する必要もないのかもしれないけれど。一々そんなの気にしながら作品見てたらどんな作品も楽しめなくなるし。ただ、何かを叩こうとする時は、ちょっとそのへん気をつけてみたほうが良かったりするのかもしれないよなと。
まあ、そういう自分も、自分が気づいてないだけで、思い込みで何かを叩いてしまう場面が山ほどありそうだなと。絶対あるよなと。ないわけがない。ちと自戒せねばと。
それはともかく。「思い込み」が作品制作の障害になる、とは必ずしも言えなくて。読者・視聴者側の思い込みを利用してスムーズな流れを作ったり、逆手に取って驚かせたり等、色々できるはずだし。
考えてみれば件の作品も、「スチームパンクと言えば洋風」という思い込みが視聴者側にあるところに「和風スチームパンクって、どや?」と提示したから「えっ。何ソレ。なんだか気になる」となったところもあるだろうし。なので、「思い込み」は必ずしも障害、というわけでもないだろうと思ったりもするのです。
「甲鉄城のカバネリ」というスチームパンクアニメに、バイクが登場した際、視聴者さん達はざわついた、という話があるそうで。「スチームパンクの世界なのに、どうして石油で走る乗り物が出てくるんだよ。おかしいだろ」みたいな。
自分などは、そのバイクも蒸気機関で走ってるんじゃないの、ぐらいに思ってたので気にしなかったのですが。だって、銃ですら蒸気の圧力で弾を撃つ、そんな世界設定なわけで。そりゃバイクを走らせるぐらいの蒸気機関だって、平賀源内っぽい発明家キャラでも居たら作ってくれそうだよなと。そういう作品世界だよなと。たぶん。
このあたり、読者・視聴者側には強固な思い込みがあるのだろうなと想像したりもして。「バイクは必ず石油で走るもんだ」てな思い込み。そこらへんは設定次第でどうとでもなるはずだけど、思い込みのほうが先に出てきちゃって、「俺、このアニメのとんでもない粗を見つけちゃった!」みたいなことになったんだろうなと。
なんだか、精霊の守り人アニメ版で「メンテナンス」という言葉が出てきた時のソレを思い出したり。アレは、「和風世界の中でカタカナ言葉が存在するはずがない」という思い込みが視聴者側にあって、という話だろうけど。一度思い込みに支配されてしまうと、本編内で説明する台詞やカットがあっても気づいてくれない、みたいな。
そのあたりから察するに、おそらく、一般的な読者・視聴者は、自分が何かしら思い込みを持ちながらその手の娯楽作品を受け取ってる、てな自覚が無い人がほとんど、なのだろうなと想像したりもして。
もっとも、別に普段からそんなの自覚する必要もないのかもしれないけれど。一々そんなの気にしながら作品見てたらどんな作品も楽しめなくなるし。ただ、何かを叩こうとする時は、ちょっとそのへん気をつけてみたほうが良かったりするのかもしれないよなと。
まあ、そういう自分も、自分が気づいてないだけで、思い込みで何かを叩いてしまう場面が山ほどありそうだなと。絶対あるよなと。ないわけがない。ちと自戒せねばと。
それはともかく。「思い込み」が作品制作の障害になる、とは必ずしも言えなくて。読者・視聴者側の思い込みを利用してスムーズな流れを作ったり、逆手に取って驚かせたり等、色々できるはずだし。
考えてみれば件の作品も、「スチームパンクと言えば洋風」という思い込みが視聴者側にあるところに「和風スチームパンクって、どや?」と提示したから「えっ。何ソレ。なんだか気になる」となったところもあるだろうし。なので、「思い込み」は必ずしも障害、というわけでもないだろうと思ったりもするのです。
◎ 和風世界に対する思い込みを利用する案。 :
バイクが出てきて騒がれてしまうなら…。別の乗り物を出したら、騒がれなかったのかなと妄想したり。そしておそらく、和風スチームパンクに合わせて、和風の乗り物を出現させれば…。
アニサマの列車から次々に飛び出してくる大八車の群れ。
主人公の友人 「なんだありゃ!? 大八車?」
主人公 「いや、只の大八車じゃない。蒸気機関を積んで自力で走るように改造してあるんだ。チクショウ! その手があったか! *1 」
大八車の操縦者がレバーを引くと、大八車後部の蒸気機関から「ピーッ」と勢いよく蒸気が噴き出す。それと同時に、ドリフトを始める大八車。滑る車体の上から、射手が連射。次々にカバネリを打ち倒していく。
主人公の友人 「すげえ…。見てくれは最悪なのに、なんて機動力だ…」
主人公 「ああ…。見てくれは最悪なのに、こんなもんをこれほど持ってるなんて…。アニサマってヤツ、どうやら只者じゃねえぞ…」
ヒロイン 「ふふん。見てくれは最悪だけど、アニサマはすごいでしょ?」
自走式蒸気大八車のおかげで一気に株を上げるアニサマの図。みたいな。見てくれは最悪なのに。
いや、でもコレ、なんか「銀魂」臭が…。考えてみたら、なんでもありの和風世界でドタバタ、という点はアレも同じなわけで…。
「甲鉄城のカバネリ」って実は結構危ういところを走ってた作品だったのかもしれないなと。線路の下で「銀魂」の銀さんが、「おーい。お前達もこっち来いよー。楽になるぞー」と、ずっと手招きしてるというか。一度レールから外れたらおそらく元に戻れない。バランスを取るのが大変。
そのように考えると、大八車じゃなくてバイクが出てきたのは、良かった…。あの場面は違う意味でちょっと危ないところだった…。などと思えてきたりもするのでした。
そういえば「カバネリ」の主人公って眼鏡かけてたな…。新八ポジションかな…。ヒロインから「アンタ、(ツッコミが)遅いよ」と罵倒されながら訓練する世界線もあったのだろうかってソレ何の訓練ですか!(新八っぽく)
アニサマの列車から次々に飛び出してくる大八車の群れ。
主人公の友人 「なんだありゃ!? 大八車?」
主人公 「いや、只の大八車じゃない。蒸気機関を積んで自力で走るように改造してあるんだ。チクショウ! その手があったか! *1 」
大八車の操縦者がレバーを引くと、大八車後部の蒸気機関から「ピーッ」と勢いよく蒸気が噴き出す。それと同時に、ドリフトを始める大八車。滑る車体の上から、射手が連射。次々にカバネリを打ち倒していく。
主人公の友人 「すげえ…。見てくれは最悪なのに、なんて機動力だ…」
主人公 「ああ…。見てくれは最悪なのに、こんなもんをこれほど持ってるなんて…。アニサマってヤツ、どうやら只者じゃねえぞ…」
ヒロイン 「ふふん。見てくれは最悪だけど、アニサマはすごいでしょ?」
自走式蒸気大八車のおかげで一気に株を上げるアニサマの図。みたいな。見てくれは最悪なのに。
いや、でもコレ、なんか「銀魂」臭が…。考えてみたら、なんでもありの和風世界でドタバタ、という点はアレも同じなわけで…。
「甲鉄城のカバネリ」って実は結構危ういところを走ってた作品だったのかもしれないなと。線路の下で「銀魂」の銀さんが、「おーい。お前達もこっち来いよー。楽になるぞー」と、ずっと手招きしてるというか。一度レールから外れたらおそらく元に戻れない。バランスを取るのが大変。
そのように考えると、大八車じゃなくてバイクが出てきたのは、良かった…。あの場面は違う意味でちょっと危ないところだった…。などと思えてきたりもするのでした。
そういえば「カバネリ」の主人公って眼鏡かけてたな…。新八ポジションかな…。ヒロインから「アンタ、(ツッコミが)遅いよ」と罵倒されながら訓練する世界線もあったのだろうかってソレ何の訓練ですか!(新八っぽく)
◎ 石油で走っててもいいじゃない案。 :
「バイクは石油で走るもの」という思い込みをそのまま利用して、アニサマだけが石油で動くアレコレの技術を持ってる、ということにしちゃっても良かったかも、とも思えてきたり。幕府すら持ってない蒸気機関に代わる新技術をアニサマだけが持ってる…となれば、それはそれでアニサマの勢力を強化できるかもと。や、もしかするとそういう設定だった可能性もありそうだけど。
主人公 「なんですか、この黒いの?」
アニサマ 「これかい? これは石油という燃料さ。そうだな…『燃える水』、とでも言えばいいのかな」
主人公 「ええっ? からかわないでくださいよ。水が燃えるわけないじゃないですか」
アニサマ 「フフ…まあ、そうだろうね。何にせよコレは、私達が使ってる蒸気機関より便利に使える時があるのさ。ただ、取れる量が少ないのと、管理が面倒なので、いざという時しか使えないがね」
(中略)
アニサマの列車から次々に飛び出してくるバイクの群れ。
主人公の友人 「なんだありゃ!? 蒸気機関がついてるようには見えないのに、どうやって走ってるんだ?」
主人公の友人B 「ひょっとして、あの足元の機械で走ってるんじゃ」
バイクのエンジン部分がアップになる。
主人公の友人 「あんな小さい蒸気機関が作れるもんなのか」
主人公の脳裏に、アニサマの「『燃える水』、とでも〜」のシーンが浮かぶ。
主人公 「いや、違う。アレはきっと『石油』だ」
主人公の友人 「せきゆ?」
主人公 「そうか…アイツが言ってたのはこういうことか。こういうことに使えるんだな。こんなものをこれほど持ってるなんて、アイツ、只者じゃねえな…」
石油で走るバイクが登場してもやっぱり株を上げちゃうアニサマの図。みたいな。
主人公 「なんですか、この黒いの?」
アニサマ 「これかい? これは石油という燃料さ。そうだな…『燃える水』、とでも言えばいいのかな」
主人公 「ええっ? からかわないでくださいよ。水が燃えるわけないじゃないですか」
アニサマ 「フフ…まあ、そうだろうね。何にせよコレは、私達が使ってる蒸気機関より便利に使える時があるのさ。ただ、取れる量が少ないのと、管理が面倒なので、いざという時しか使えないがね」
(中略)
アニサマの列車から次々に飛び出してくるバイクの群れ。
主人公の友人 「なんだありゃ!? 蒸気機関がついてるようには見えないのに、どうやって走ってるんだ?」
主人公の友人B 「ひょっとして、あの足元の機械で走ってるんじゃ」
バイクのエンジン部分がアップになる。
主人公の友人 「あんな小さい蒸気機関が作れるもんなのか」
主人公の脳裏に、アニサマの「『燃える水』、とでも〜」のシーンが浮かぶ。
主人公 「いや、違う。アレはきっと『石油』だ」
主人公の友人 「せきゆ?」
主人公 「そうか…アイツが言ってたのはこういうことか。こういうことに使えるんだな。こんなものをこれほど持ってるなんて、アイツ、只者じゃねえな…」
石油で走るバイクが登場してもやっぱり株を上げちゃうアニサマの図。みたいな。
◎ 和風スチームパンクは美味しい。 :
てな感じで、色々妄想できて面白い世界設定だったような気がしてくるわけで。和風スチームパンクは実に美味しいなと。
和風スチームパンクの世界に伝わってる桃太郎やかぐや姫の話ってどういう話になってるのかな、とか。水戸黄門や遠山の金さんも、和風スチームパンクの世界ではどうなるのか、とか。妙な妄想し放題ですがな。和風スチームパンク、おいしいよっ!(ミスター味っ子っぽく)
和風スチームパンクの世界に伝わってる桃太郎やかぐや姫の話ってどういう話になってるのかな、とか。水戸黄門や遠山の金さんも、和風スチームパンクの世界ではどうなるのか、とか。妙な妄想し放題ですがな。和風スチームパンク、おいしいよっ!(ミスター味っ子っぽく)
*1: ※ 発明家属性を持ってるキャラは、グッドなアイデアを見かけると、何故か悔しがる。
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以上です。