2015/10/19(月) [n年前の日記]
#2 [anime][neta] 「GAMBA」のキャラデザが気になってたり
個人的に、
_「冒険者たち」
を原作として作られた3DCGアニメ、「GAMBA ガンバと仲間たち」のキャラデザが気になっているのです。いや、本編見てないし、見に行く予定もないけど。単にキャラデザが気になってる、ってだけの話で。
「冒険者たち」は、昭和時代に手描きアニメで映像化されたことがあって。 _「ガンバの冒険」 でしたっけか。 _Google画像検索 すれば、絵柄が分かるかしらん。
で、巷のアレコレを眺めてると、手描きアニメ版しか見てない人達が、3DCG版のキャラデザに対して、とにかくひたすら叩きまくりなわけですよ。アニメ版を見てたってことは、今では結構な御歳の分別のある大人ばかりだろうに、いい歳してオマエラそこまで叩くか、ってぐらいにボッコボコ。
ですが、幸い自分は子供時代に、アニメ → 原作の流れで、原作本を読んでまして。小学校の図書館に置いてあったんです。「あ! 『ガンバの冒険』の原作だ! 気になる!」と思って手に取って、「うわー、おもしれー、おもしれー」と読み耽ってました。
原作を読んだ立場からすれば、3DCG版のキャラデザって、全然アリというか、むしろ上手にキャラデザしたなあ、って感じなんですよね…。何せ、当時の原作本の挿絵は、ガチのドブネズミがリアルに描かれてましたから。要は、 _ピーターラビット みたいなノリ。たしかそのはず。
正直なところ、原作を読んだ直後、子供心に思ったのです。「アニメの絵は、どう考えてもおかしい…」。この原作を読んで、どうしてあんなアバンギャルドなキャラデザに辿り着いたのか。全く理解できない。作った人達は一体何を考えていたのか。みたいな。―― 当時は子供だったからキャラデザなんて言葉は当然知らなくて、とにかく「アニメの絵はおかしいぞ」「どうしてあんな絵になるんだ」と不思議でしょうがなかった、てなだけの話ですけど。
というわけで、おそらくはアニメ版しか知らない人達が、3DCG版のキャラデザを叩いている場面を目撃すると、自分はモヤモヤしてくるのです。君達が信奉してる手描きアニメ版のキャラデザは、原作から乖離してるほうなんだけどなあ…、みたいな。
せっかくの機会だから、原作を読んでみてほしいよなと。原作を読めば、「ああ…3DCG版も、これはこれでアリかも」と大体の人は思うんじゃないかなあ。同時に、手描きアニメ版の大胆さを再認識できて、「アニメ版、実は凄かったんだなあ」「スタッフが『冒険者たち』じゃねえか」とますます思えるのでは、と。
まあ、気持ちは分かるんですけど。子供の頃に目にした映像化バリエーションの一つが、その人の中では唯一無二の正解になってしまう、なんてのはよくある話で。
自分だって、子供時代、劇場公開時のカリ城のポスターを見て「絵が変だ」「これはルパンの偽物に違いない」と思い込んで眉をしかめてたので、そういう気持ちはよく分かってしまうのでした。…ルパン三世の1stシリーズに参加してた、宮崎駿氏+大塚康生氏が作ったルパンなんだから、カリ城のルパンだって「本物」だったのに。子供の頃って知識が無いから、「こういうデザインもアリなんだよ」ってことすら分かんないんですよね…。
「冒険者たち」は、昭和時代に手描きアニメで映像化されたことがあって。 _「ガンバの冒険」 でしたっけか。 _Google画像検索 すれば、絵柄が分かるかしらん。
で、巷のアレコレを眺めてると、手描きアニメ版しか見てない人達が、3DCG版のキャラデザに対して、とにかくひたすら叩きまくりなわけですよ。アニメ版を見てたってことは、今では結構な御歳の分別のある大人ばかりだろうに、いい歳してオマエラそこまで叩くか、ってぐらいにボッコボコ。
ですが、幸い自分は子供時代に、アニメ → 原作の流れで、原作本を読んでまして。小学校の図書館に置いてあったんです。「あ! 『ガンバの冒険』の原作だ! 気になる!」と思って手に取って、「うわー、おもしれー、おもしれー」と読み耽ってました。
原作を読んだ立場からすれば、3DCG版のキャラデザって、全然アリというか、むしろ上手にキャラデザしたなあ、って感じなんですよね…。何せ、当時の原作本の挿絵は、ガチのドブネズミがリアルに描かれてましたから。要は、 _ピーターラビット みたいなノリ。たしかそのはず。
正直なところ、原作を読んだ直後、子供心に思ったのです。「アニメの絵は、どう考えてもおかしい…」。この原作を読んで、どうしてあんなアバンギャルドなキャラデザに辿り着いたのか。全く理解できない。作った人達は一体何を考えていたのか。みたいな。―― 当時は子供だったからキャラデザなんて言葉は当然知らなくて、とにかく「アニメの絵はおかしいぞ」「どうしてあんな絵になるんだ」と不思議でしょうがなかった、てなだけの話ですけど。
というわけで、おそらくはアニメ版しか知らない人達が、3DCG版のキャラデザを叩いている場面を目撃すると、自分はモヤモヤしてくるのです。君達が信奉してる手描きアニメ版のキャラデザは、原作から乖離してるほうなんだけどなあ…、みたいな。
せっかくの機会だから、原作を読んでみてほしいよなと。原作を読めば、「ああ…3DCG版も、これはこれでアリかも」と大体の人は思うんじゃないかなあ。同時に、手描きアニメ版の大胆さを再認識できて、「アニメ版、実は凄かったんだなあ」「スタッフが『冒険者たち』じゃねえか」とますます思えるのでは、と。
まあ、気持ちは分かるんですけど。子供の頃に目にした映像化バリエーションの一つが、その人の中では唯一無二の正解になってしまう、なんてのはよくある話で。
自分だって、子供時代、劇場公開時のカリ城のポスターを見て「絵が変だ」「これはルパンの偽物に違いない」と思い込んで眉をしかめてたので、そういう気持ちはよく分かってしまうのでした。…ルパン三世の1stシリーズに参加してた、宮崎駿氏+大塚康生氏が作ったルパンなんだから、カリ城のルパンだって「本物」だったのに。子供の頃って知識が無いから、「こういうデザインもアリなんだよ」ってことすら分かんないんですよね…。
◎ それぞれのキャラデザに辿り着いた経緯を想像。 :
しかしどうしてアニメ版は、あんなキャラデザになったのだろうと。たぶん、こういう思考じゃあるまいか…。
同じように、3DCG版も想像してみると…。
仮にそういう感じの思考でキャラデザが決まっていったのだとすれば、どちらも別におかしいキャラデザというわけではないよなと…。当時の、あるいは現在の選択肢の中では、比較的ベターな選択、だったのではないかしらん。
まあ、実際のところどうだったのかは分からんのですけれど。自分はそのように想像しました、ってだけの話です。
- リアルなネズミを描き続けられるほどの作画技術が、当時の日本のアニメ業界には無かった。描けないんだから仕方ない。リアル路線は無し。そんなの無理。
- 当時、アニメは子供向けの映像作品と完全に思い込まれていた。子供を楽しませるには表情の豊かさが必要。故に、目と口は大きく。体の半分ぐらいのサイズまで顔を大きくしてアピールしないといけない。
同じように、3DCG版も想像してみると…。
- 「冒険者たち」と言えば、手描きアニメ版「ガンバの冒険」だろう。しかし、あの手描き感全開のキャラデザを再現するなんて、今の3DCG技術では不可能。描けないんだから仕方ない。手描きアニメ版の路線は無し。そんなの無理。
- リアルなネズミなら3DCGで描けなくもない。しかし、ファミリー向け作品として考えた場合、ガチでリアルなドブネズミを90〜120分見せ続けるのは、そりゃいかがなものか。一体どんなプレイやねん。故に、リアル路線も無し。マニアック過ぎる。
- 3DCGアニメの成功事例として、ピクサー作品「レミーのおいしいレストラン」がある。大量のネズミが登場するけれど、ファミリー向け作品としてそれなりにヒットした。だとすれば、ああいったキャラデザが妥当なのではないか。少なくとも実績はある。
仮にそういう感じの思考でキャラデザが決まっていったのだとすれば、どちらも別におかしいキャラデザというわけではないよなと…。当時の、あるいは現在の選択肢の中では、比較的ベターな選択、だったのではないかしらん。
まあ、実際のところどうだったのかは分からんのですけれど。自分はそのように想像しました、ってだけの話です。
[ ツッコむ ]
以上です。