mieki256's diary



2014/05/27(火) [n年前の日記]

#2 [zatta] NHKスペシャル「メルトダウン File.4 放射能"大量放出"の真相」を視聴

録画してた分を消化。

電気が無くても蒸気の圧力で冷却してくれるはずのRCICなる装置、の軸の部分で、圧力が高まって汚染された蒸気が建屋内に出てしまって、建屋内での作業ができずに格納容器が圧力で壊れていくるのを黙って見ているしかなかった。てな状況だったとの推測映像が紹介されていて。実際に、同じ構造の軸+パッキン部分を作って実験したら勢いよく蒸気がシューシューと。パッキン部分の圧力を減らすための仕組みも存在してたけど、そこは結局電気が無いと動かなかったのです、てなあたりが…。たぶんコレ、電源喪失を想定しないまま、電源喪失時の対策を設計してたのだろうな。

圧力容器の壁に溶けた燃料が触れなくても、温度が上がると圧力容器の壁が熱膨張して、しかし圧力容器の周辺のコンクリートの材質が違う部分があるので、そこが飛び出して亀裂が入って壊れたんじゃね? てな話も紹介されていて。その予想が当たっているとしたら、「この容器は設計上、ここまでの圧力に耐えられるから、この原発は安全です」という話は全部通らなくなるよなと。周囲を固めてるコンクリートまでチェックして、違いがある部分の強度を確認しないと…。熱で壁が膨張した時にどうなるか、シミュレーションが必須だよなと。

サプチャンとやらを蒸気が通っていくからベントしても放射性物質は少なくなるよ、と事故時にTVカメラの前で東電は主張してたけど。実際は、サプチャン内の水温が高くなってる状態では50%程度しか減らせずに放射性物質がそのまま出ていく、てな実験結果が。

てなあたりを、各電力会社や規制委員会に質問して、どんな対策を考えているかと尋ねてみても、具体的な対策について答えることもなく、「それが本当なら対策します」「指摘内容を検討中です」「できるだけ頑張ってます」しか返ってこない、とのオチがついて。

せっかくこれだけの事故を起こしたのだから、その気になれば事故のメカニズムも調べられるだろうし、安全性を高めるための策だって色々出せそうだけど。これじゃやっぱりまた事故を起こしちゃうだろうなと思えてきたり。

以上です。

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