mieki256's diary



2014/05/05(月) [n年前の日記]

#2 [web][zatta] サービス内容のバランスってあるのだろうな

ask.fmというサービスが気になっているのです。とあるアニメ監督さんが演出論について質疑応答していて、これは勉強になるなー、ありがたやありがたやと拝みつつ眺めているのですけど。しかし時々極めてごく稀に、自分ですら首を捻ってしまう回答が出現する瞬間があって。

そんな時、回答内容にツッコミを入れる機能がついてたら便利になるのかなあ、と思ってしまったのですけど。直後、それってサービス内容としてマズイよなと思い直して。質問者と回答者がやり取りしてる中に、第三者が「それは違うぞ!(バーン!)」と割り込んでくるのってどうなんだろうと。回答者をそっちのけにして、第三者達があーでもないこーでもないと議論を深めていったら、たぶん回答者は嫌になっちゃってアカウント閉じちゃうよなと。

つまり、そんな機能をつけた瞬間、ask.fmというサービスが提供していたシンプルさは崩れ、そのサービスが受け入れられていた理由・本質部分を失うような気がしてきたわけで。

例えば、twitter には140文字という制限があるけれど、140文字では語り切れないからもっと文字数を増やそう、なんてことをしたら、それはもう twitter じゃないわけで。そして、ask.fmにツッコミ機能を、なんて要望もソレに近い気がするわけですよ。

例えば、iPhone は全てをタッチパネルで操作するという制限があるけれど、タイピングが面倒だからキーボードをつけよう、なんてことをしたら、それはもう iPhone じゃないだろうと。

てなわけで、その手のWebサービスにしろ、デジタル機器にしろ、機能面の策定って、絶妙なバランス感覚が必要なんだろうなーとぼんやり思いましたとメモ。

議論に向いたサービスを生み出せる余地がありそうな気もする。 :

とにかく正しい状況把握をしたいなら、第三者からのツッコミを一切期待できない ask.fm なんて使うべきではないのだろう、てなことも思ったり。ask.fm を使ってる時点で、「俺の言うことに口を挟むな。俺が正しいんだ」という姿を見せたい、てな願望が回答者側にもビミョーにあったりするのかもしれないなと。 *1

これがもし、「間違ったことを言ってたら指摘よろしく」てなスタイルでやりたいなら、それに相応しいサービスがあったりするのだろうな。と思ったけれど、そんなサービスあるのかな。掲示板か、Wikiシステムぐらいしか思いつかないけど、掲示板は情報が分散しがちで閲覧者に厳しいシステムだし、Wikiシステムはそのままだとspam書き込みで壊滅するし…。blogのtrackbackも、本来は議論を深めるための機能だろうけど、spamで機能不全に陥ったし。

そう考えると、Web上で議論をしやすいサービスを今からでも発明できる余地があったりするのかなー、と思えてきたけど自分如きでは具体的なイメージが浮かんできませんです。そのうちアイデアマンがそういうサービスを生み出してくれることを期待。

/.Jのスコアという仕組みは、そういった試みだったのかしら。あるいは、2chのスレを転載してたまとめサイトも、結果的にはそういう仕組みに近づいてた気もする。ノイズを如何にして排除するか、どうやって議論のまとめを作り出すか、その仕組みがポイントになるのかしらん。考えたみたら、/.Jのスコアも、まとめサイトも、人力フィルタだな…。自動化したら、また違った展開が見えてくるのかな…。

*1: もっとも、件の事例は、それはそれでという気もしていて。日頃からそういうポーズを常に取れる人じゃないと、監督さんなんてやれるもんじゃないよなと…。周囲が何か言うたびにフラフラしてたのでは仕事にならない予感。それに、 _「監督とは問いに答え続ける仕事」 らしいし。件の事例は、その監督さんの訓練の場でもあるのかもしれないと思って眺めていたり。間違っていてもとにかく即座に答えるのが重要なのかもしれず。そのように捉えると、ask.fm が怖い場所に思えてきたり。精神的な鍛錬の場というか。修行僧の荒行というか。

以上です。

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