mieki256's diary



2013/03/09() [n年前の日記]

#1 [digital] 指じゃ荒過ぎる

指で触って操作するスマートフォンやタブレット端末がたくさん登場してくれたのは嬉しいこと、ではあるなと。富士通のタッチおじさんの素晴らしさをようやく世界も認めてくれたか!みたいな。

でも、指を使うことしか想定してないポインティングデバイスでは、お絵描きに使うには荒過ぎるよなと…。

幼児やアフリカ原住民が、ウンコ座りして地面に何かしらを描く時ですら、そのへんに転がってる木の棒を使ったりするわけですよ。指で地面にお絵描きなんかしない。つまりはそのぐらい、指先ってのは、お絵描きする道具としてはイマイチで。

木の棒を動かすよりも、指先を動かすほうが、脳にとっては、より正確に間違いない制御ができるはずなのに、それでも木の棒を使うのは何故でしょうかね。

要するに、指には精度が無い。太過ぎる。細かいことができない。大雑把に「このへん」を指すことはできても、細かく「この点」を指すことができない。といったあたりなのかなと。

今時は、ペンでも指でも両方入力可能、みたいな入力デバイスがWACOMから出ていたりもするわけで。となると、巷の機器が指の太さしか受け付けないのは、技術の問題ではなく意識の問題なのだろうなと。

ジョブズは指で操作するスタイルだけを提示してみせたけど、ニンテンドーDSや、昔のPDAを眺めれば、その先があるぞ、もっと便利にできそうだぞと気付くはずで。この先も永遠にジョブズの猿真似で終わるのか、もっと未来を提示するつもりがあるのか、各メーカはそこを問われてる、ような気がしたり。

ウンコ座りして指でゴシゴシレベルで終わってしまうのか、木の棒使う段階に進むのか。みたいな。

ということで、自分は enchantMOON に期待してるのでした。アレに触った技術者・開発者が、「コレやべえ。ペン描きってめっちゃ気持ちいい。脳汁出てきた」的に気付いてくれたら、その後の流れが変わるかもしれない、てなことを夢想。

や。単に自分はコンピュータでスイスイお絵描きしたいだけなんですけど…。どのタブレット端末もペン入力をサポートすれば量産効果で安くなるはず、みたいなズルいことを。スイマセン。

PDAはどうして普及しなかったんだろう。 :

昔のPDAはペン入力が当たり前だったけど、それらが普及せずに、より荒い入力しかできない iPhone が普及したのは何故なんだろう、てな疑問も。

本体スペックが向上したことでユーザ体験が大きく変化したから、とか?

あの大きさだと細かいペン操作より大雑把に指示するほうが快適さが損なわれない、とか? でもソレを言ったら、ニンテンドーDSがヒットしたのはどうして、という話に。…まあ、ニンテンドーDSの全ソフトが、ペン入力を使ってるわけでもないだろうけど。

#2 [digital] KONAMIのPICNOってあったよね

「たのしくテレビに絵が描ける」と謳った、 _ピクノ という玩具が大昔にKONAMIから出てたけど。今になって考えると、アレ、本当に惜しかったよなと…。もうちょっと行けばニンテンドーDSに近い何かになれたのかなと。何が足りなかったんだろう。 *1

どうしてドーンと一般受けしなかったんだろう。TV画面と、お絵描きする面が、分離してたあたりが、やはり厳しかったのだろうか。液晶タブレットみたいな形にして、おもむろに、TV画面に直接描けたら、印象が違ったのかな…。

でも、あの頃のTVってブラウン管だから、一緒にしようとしたら静電気バリバリで手がビリビリ。子供が泣きそう。いや、そもそもそんなもんの上にタブレット面を設置したら、誤動作するかもしれんか。内部で高電圧を発してるブラウン管TVに触らせるってのも、安全面で色々問題がありそう。

子供ですら使えるコンピュータ、しかも、ゲーム機以外の使い方、という点では先見性があったように思うのだけど。
*1: いや、方向性が全然違うか。アレはどちらかというと、社内で使われてたグラフィックツールを商品化、なノリに近いのかな。あのグラフィックツールの名前、忘れてしまったけど。

#3 [digital] ニンテンドーDSとiPhone

コレって前にも書いたっけか…? いいや、またメモしておこう。

ニンテンドーDS(以下NDSと記述)と言えば。iPhoneが出てきた背景にはNDSの普及があるはず、と自分は邪推してるのだけど。どうなんだろうなと。 そんなSF小説のような光景を、一時でも現実にしてしまったのが、NDSなわけですが。

そんな光景をチラリと目にして、未来のコンピュータはどうあるべきか、延々語り(騙り?)続けてきたジョブズのような人間が、ピンとこないわけないだろうと。

もちろん、 _Newton その他 _PDA の失敗事例、日本のガラケー文化の発達、 _アラン・ケイが提唱したDynabook の概念等々をジョブズは知ってたはずで。そういうアレコレが脳内でグツグツと煮込まれて、iPhone がゴポゴポと浮かんできた、と自分は勝手に邪推しているわけです。

NDSに限らず、任天堂が出してきたゲーム機、あるいはゲームソフトの類は、幼児ですら使えているという点で、未来のコンピュータのあるべき姿という面に対し様々なヒントを提示してくれているように思えるのだけど。しかし、日本の家電メーカその他は、そこらへんを延々ガン無視し続けてきた歴史があって。その結果、飛行機のコクピットに迫るほどのボタン数を持ったデジタル家電のリモコンや、何か指示を出すたびにググッと待たされる、使う快感なんて欠片も考えずに設計された愚鈍な機器、そんなものが平気で出てくる現状になったわけですが。

NDS等、iPhoneの元ネタ要素にさっぱり言及せず、いきなり突然ジョブズがiPhoneを発明したのだと主張するジョブズ信者のソレにも、日本の家電メーカが各種ヒントをガン無視してきたソレに近い何かを自分は感じてしまうわけで。ジョブズはいきなり発明したわけじゃない。ジョブズにも、日本人にも、等しくヒントは提示されていた。日本人はソレを無視してきたけど、ジョブズは無視しなかった。そこが大きな違いだったりしませんかね、と。

だから、ジョブズに天啓が、的主張を見かけるともやもやするのでした。NDSの存在すら無視してiPhoneを称賛する、その認識や姿勢がそもそもどうなんだろうと。「アイツは天才だから」で済ませるなと。発明するためのネタは、こっちも均しく渡されてた。そこを無視するな、と。…まあ、同じものを目にしてたにも関わらず、こっちは作れなくてジョブズは作れたんだから、やっぱりジョブズは天才なんだろうけど。何もないところから考え出したんだよ、アイツ凄いよ、てな見方・褒め方をして棚上げして話を終わらせてたら、おそらくこの先も自分達はずっとダメな予感が。 *1

えーと。何の話だったっけ。

要するに、iPhone褒めるならNDSも褒めろよ、と、そういう話でしかないのかな、コレ。わかんないけど。

NDSの元ネタは何だろう。 :

iPhone の元ネタはアレやコレかなと邪推できるけど。さて、NDSはどういう発想で生まれてきたんだろう。何をヒントにしてNDSに辿り着いたのやら。GBA+PDA、でいいんだろうか。もっと色々ありそうな。

あの当時、任天堂はとうとう狂った、とまで言われてたけど。他のゲーム機メーカと違うコースを走ってたのに、そのことにこっちは気付けなかった。だから狂ったように見えていただけで。

AppleがiPodを出してきた時も、ちとソレに近い印象があったような。Appleは何を考えてるんだ、と自分は思ってしまった記憶があって。

そう考えると、「あの会社、狂ったんじゃないか」と思った時は要注意、かもしれず。こっちがさっぱり気付いてないテーマ・信念に基づいて、着々と駒を進めてる可能性がある、のかも。や、たいしたテーマ・信念を持たず、その場の思い付きで出してそれっきりなメーカもあるだろうから、判別は難しいか…。

*1: もちろん、NDSがiPhoneに影響を与えたかどうかなんてわからんのですけど。ジョブズの性格からして、○○に影響を受けたなんて滅多に言わないだろうし、言ったとしても本当のことを言わないだろうし。発言内容から真実を知ろうとしても徒労に終わりそう。
何せ、ビルゲイツと一緒にTV出演した際、ゲイツが「これからはタブレットPCだよ!」と熱く語ってるのに「それはねえよ。絶対ねえよ」と叩いておきながらしれっとiPad出してくる人だし。
Creative社がAppleにMP3プレイヤーを売り込んできたときに、こんなもん売れるかと全否定して追い返しながら、すかさずiPod開発チームを組んじゃう人だし。
彼はそういう人物だから、NDSを見てピンときたことがあったとしても、たぶんそのことを言わないんじゃないかと。「え? そんなの知らないよ。俺が自力で考えたんだよ」と平気で言いそうだなと。たぶん。

以上、1 日分です。

過去ログ表示

Prev - 2013/03 - Next
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

カテゴリで表示

検索機能は Namazu for hns で提供されています。(詳細指定/ヘルプ


注意: 現在使用の日記自動生成システムは Version 2.19.6 です。
公開されている日記自動生成システムは Version 2.19.5 です。

Powered by hns-2.19.6, HyperNikkiSystem Project