mieki256's diary



2006/09/15(金) [n年前の日記]

#2 [comic] エマ1〜2巻を読んだ

妹が買ってきたので読ませてもらった。

素晴らしい。たしかに「そこが大事なんです」で満ちている作品。これはいいものだ。

巻末に、制作時の状況が少しだけ載ってたけど。それを読みながらなんとなく。趣味と実益を兼ねた調査結果を作品に盛り込める状況があると、名作が生まれてくるのだなと。…そのあたり、女性作家の特性が存在してそうな気もする。渡辺多恵子著「風光る」もそんな感じがするし。女性作家は、そのあたりのピースがハマったときに、男性作家以上の能力を発揮してみせるのかもしれない。

とも思ったが、それは男性作家も同じか。マイコンに触りたいが故に、マイコン入門本を描いたすがやみつる先生とか。いや待てよ。すがや先生の場合は、同様に趣味性を含んだ、レースモノ漫画のほうはあまり人気が出なかったという話もあったか。…調べたから・趣味を盛り込んだからといって、その作品が必ずしも支持を得るとは限らないのだな。などと考えると、「エマ」は幸運な作品、と言えるのかもしれない。てなことをぼんやりと。

単行本の帯を見る限りでは、アニメ化もされたらしく。去年の春頃放映されてたようで。知らなかった。…どんな仕上がりになったのか気になる。読者に時間感覚を委ねる事ができる、漫画というメディアだからこそ。作者が言うところの「そこが大事なんです」な各コマの置き方が、作品の舞台となってる時代の、現代とは違う時間の進み方や、もの静かに見える登場人物たちの各心情を表現できてる感もあるわけで。これを映像化するとなると、おそらく「間」とか「カットの構成・流れ」に対して非常に神経質・気を配った演出が必要になるだろうし。考え無しの人が担当したら、ただ冗長・退屈なだけの映像になったり、積み重ねるべきカットを削除してしまって台無しにしてしまう。こういう作品を上手に映像化できる演出家は、おそらく数えるほどしか居ない予感。…てなことを思いながらスタッフ名を検索してチェックしてみたけど。恥ずかしながら知らない名前ばかりで、さっぱり予想がつかず。…巷の評価はかなり高いっぽい。うーむ。気になるといえば気になる。

以上です。

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