mieki256's diary



2021/06/16(水) [n年前の日記]

#1 [prog][hypercard] PowerPoint系ソフトでゲームが作れそうか実験

HyperCard についてググっていたら、「HyperCard は PowerPoint みたいなもの」という発言を目にして、そこでふと疑問が湧いた。

HyperCard を使って「マンホール」「MYST」等のゲームが作られたわけだけど、すると、HyperCard と似ているらしい PowerPoint でも、そういった感じのゲームを作れるのだろうかと。

てなわけで実験。利用するにはお金がかかる Microsoft PowerPoint ではなくて、無料で使えるプレゼンテーション作成ソフト、LibreOffice Impress を使って試してみた。ちなみに LibreOffice Impress は、LibreOffice をインストールすると、その中に含まれている。

_ホーム | LibreOffice(リブレオフィス) - 無料で自由に使えるオフィスソフト
_「LibreOffice」無料のオフィスソフト - 窓の杜

作業の流れとしては…。
  1. 「新しいスライド」で画面相当を作って、
  2. 図形描画でそれっぽい絵を作って、
  3. マウスクリックで反応させたい図形を右クリックして「オブジェクトの動作設定」を選んで、
  4. クリックした際に飛んでいきたいページを指定。

lo_impress_ss01.png

lo_impress_ss02.png

そんな感じで作業して、一応、以下の動画で示すように、LibreOffice Impress 上で動かす分には、それらしく見えるファイルが作れた…ような気がする。



ただ、コレを他のファイル形式でエクスポートするところで悩んでしまった。

htmlでエクスポートした結果が以下のページだけど…。

_adv_game_sample01.html

htmlでエクスポートすると、ページ上部に「最初のページ」「次のページ」「最後のページ」等のリンクも出力されてしまう…。それはもちろん当たり前で。プレゼン用のデータなのだから、前後ページや、最初/最後に移動できなければ困ってしまう。ただ、ゲームもどきとしてプレイしたい場合、いきなり最終ページが難なく見れてしまったら台無しなわけで…。更に加えて、LibreOffice Impress上では機能していたページ移動時のエフェクトが一切かからないのも実に寂しい…。雰囲気が全然出ない…。

では、pdfでエクスポートしたらどうなるだろう?

_adv_game_sample01.pdf

これもよろしくない。見えてはいけない他のページが見えてるし、マウスホイール等を回してスクロールすればどんどん先が見えてしまう。ページ移動時のエフェクトもかからない。

ということで、PowerPoint や LibreOffice Impress等のプレゼン資料作成ソフトでゲームを作るというのは、ちょっと厳しい感じがするなと…。まあ、ゲーム作成ソフトじゃないのだから当たり前なのだけど。GUIで作業していけるから、誰でもゲームが作れてしまうのではと期待したのだけど…。ちと残念。

LiveCodeで試してみた。 :

HyperCard によく似ているらしい LiveCode を使って、同じようなことを試してみた。

_LiveCode - Wikipedia
_All LiveCode Downloads

LiveCode は、Windows用の .exe や、Mac用、Linux用の実行バイナリを出力できるのだけど、LiveCode 8.x.x 以降はhtml5出力機能も実装されたらしいので、もしかするとWebブラウザ上で動く版も作れるのではないか、と…。

環境は、Windows10 x64 20H2 + LiveCode Community 9.6.2。

作業の流れとしては…。New card (Ctrl + N) でカードを増やして、各カードに、絵として表示したい画像をインポート。File → Import As Control → Image File。

livecode_ss01.png


マウスクリックで反応させたいところに Button を置いて、Button を透明化。

livecode_ss02.png

livecode_ss06.png


ボタンを右クリックして、Edit Script。マウスをクリック(mouseUp)したら別カードに移動するように記述していく。

livecode_ss05.png


ちなみに、画像をウインドウサイズに合わせるために、Resize quality を best にして、Lock size and position 等にチェックを入れた。最初からウインドウサイズに合わせた画像を作っておけばこのあたりの指定は要らなかったのだけど…。

livecode_ss03.png

livecode_ss04.png


各ボタンに設定したスクリプトは、おおよそ以下のような感じ。
on mouseUp pMouseButton
   set the effectRate to 250
   visual effect "dissolve"
   go to the next card
end mouseUp

on mouseEnter
   set the cursor to hand
   lock cursor
end mouseEnter

on mouseLeave
   unlock cursor
end mouseLeave

  • on mouseUp pMouseButton - end mouseUp で、マウスボタンが上がった=マウスボタンが押された際の処理を書く。
  • set the effectRate to 250 で、カード変更時のエフェクト速度を指定。単位はミリ秒。
  • visual effect "dissolve" で、dissolve タイプの切り替えエフェクトをかける。
  • go to the next card なら、次のカードに移動。
  • go to the prev card なら、前のカードに移動。
  • go to the card 3 なら、3番目のカードに移動。
  • on mouseEnter で、ボタンの領域にマウスカーソルが入ってきたときの処理を、on mouseLeave で、領域からマウスカーソルが抜けた時の処理を書く。これで、クリックできそうな場所にマウスカーソルが入ると、マウスカーソルの種類が変わって、「ここをクリックできますよ」と知らせる処理を書ける。
  • set the cursor to hand で、マウスカーソルを手の画像に変更。
  • lock cursor、unlock cursor で、マウスカーソルの種類をロックしたり、ロック解除したりする。


そんな感じで、LiveCode上で動作させる分にはそれらしく動くファイル(スタック?)を作れたけれど。



コレをエクスポートしようとして、やっぱり悩んだ。

Windows用の .exe として生成する分には、それらしく動くものが出てきたけれど、html5 で生成したソレが、Webブラウザ上で動かない…。ボタン部分をクリックすると「-1」と表示されて、そこで止まってしまう…。

もしかすると、現状の LiveCode + html5出力で、カードを移動していく処理は無理なのかもしれないなと…。

ということで、LiveCode でソレ系のゲームを作るのも、ちょっと難しい印象。いやまあ、Windows用の .exe はそれらしく動いているので、Webブラウザ上で動かそうと考えなければ全然使えるのかもしれないのだけど。

ちなみに、カード移動がなければ、html5出力もイケるっぽい。

_How Do I Put My First App On the Web | How To - Step-By-Step Guides To Tasks In LiveCode | LiveCode Lessons

Flashが死んだのが惜しい。 :

Flashが使えたら、この程度のことはサクサクと実現できたのになあ…。結局、代替技術が出てきてない感じがする。いや、技術は HTML5 + JavaScript という形で存在してるのか。この場合、問題はツールか…。エディタでガシガシ書いていくマッチョな人しか代替技術を使えないっていう…。

ローカル環境だけを考えればイケるっぽい。 :

ふと気になって、「powerpoint ゲーム制作」でググったら、色んな方々が昔から挑戦していたようで。

_PowerPointでゲームをつくろう
_パワポでゲームを作ってみた! - Qiita
_パワーポイントでゲームをつくる|パワーポイントが大好き!|note
_【PowerPoint】パワポでゲームを作ろう - PowerPointとミクと僕

ローカル環境で、PowerPointファイルを実行? 再生? することだけを想定する分には、全然使えそうだなと…。Webブラウザ上でも動かせないかと欲を出すから難しいことになるわけで。

#2 [game] 「マンホール」系のスタイルのゲームについて少し考えたり

思考メモ。

「マンホール」「MYST」は、静止画を表示して、画面の中のどこかをクリックすると別の画面に移行する、というタイプのゲームなわけだけど。そのくらいなら簡単に作れるのではと試しているうちに、なんだかちょっと考え込んでしまったり。

今時、そういうタイプのゲームを作りたい人って居るのかなあ、みたいな。

そういうタイプのゲームの面白さって何かと考えると…。おそらくだけど、知らない場所をウロウロして探索できるあたりが楽しいのではないかと想像するわけで。でも、それなら、静止画をポンポン表示していく形じゃなくてもいいよなと。3Dモデルデータとして空間・場所を作って、その中でキャラクターを移動させてウロウロする形でも、その楽しさは味わえるような気がする。

その、3D空間の中をウロウロする感覚というのは、もしかすると Minecraft だったりしないかなと。いや、恥ずかしながら Minecraft ってプレイしたことがないので外してるかもしれないけど。

それとは別に。表示された画像のどこかをクリックすると別の画像が表示される、というスタイルで、今現在大成功を収めているサービスも存在しているのだよなと。Googleストリートビュー、と言うサービスなんだけど…。つまり、ゲームスタイルとしてはほとんど死滅したかもしれないけれど、実用的なWebサービスの中で、その見せ方・操作性は生き残っているという…。

そんなわけで、「マンホール」「MYST」が持っていた面白さは、例えば Minecraft のようなゲームが提供してる気がするし、操作の易しさ・分かりやすさは、Googleストリートビューのような実用サービスが提供してる気がするしで、となると、今の時代にそういうスタイルのゲームを新規に作る意味って無いのかもしれないよなと思えてきたりもしたわけで。

などと言いつつも、そういうスタイルには、ゲームが作り易いというメリットもありそうだなと思ったりもするわけで。絵をたくさん用意して、クリッカブルマップ/イメージマップを設定していけば、それだけでゲームになるわけだから、おそらく子供さんでもサクサク作っていけるよなと。作る意味どうこうではなく、作り易いかどうかって、結構無視できない気がするわけで。

問題は、そんなスタイルに特化したゲーム制作ツールなんて、今となっては存在してなさそうなことだけど…。

これがまた、クリックするとテキストが次々に表示されて、時々選択肢が出てくるスタイルのADVゲームなら、制作ツールも存在してるのだけど…。絵を描くより文章を打ち込むほうが楽、という面も関係しているのだろうか。

まあ、そんな感じで、なんだかちょっと考え込みました。とメモ。思考メモ。

再生プレイヤー部分は比較的簡単に作れそうな気がするのだよな…。例えば、JSONデータに、シーン名、画像ファイルのパス、クリック領域の座標値列、行き先のシーン名、あたりを列挙すれば…。問題は、そのJSONデータをどうやって作るの、そこが一番面倒じゃないか、てなところで。エディタで座標値を打ち込むとかやってられないし…。

#3 [windows] Spotifyなるものが勝手に自動起動してウザい

Windows10上で何かの拍子に、Spotify なるものを起動してしまって。ログイン画面が出てきたから何もせず終了したのだけど。その後、Windows10を起動するたびに、勝手に Spotify のアプリが自動起動するようになってしまった…。

ググってみたところ、自動起動を無効にする設定を行うためには、アカウント取得が必要なようで。なんじゃそりゃ…。

仕方ないのでアンインストールした。

いやまあ、たぶんサービスを探して無効化すればいいんじゃないかとも思うのだけど。

以上、1 日分です。

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