mieki256's diary



2018/12/21(金) [n年前の日記]

#2 [tv] 「昭和元禄落語心中」実写ドラマ版最終回を視聴

漫画を原作とする実写ドラマ。NHKで放送。録画してた最終回をようやく視聴。

映像作品としてはアニメ版が既に存在していて、そちらは、演出も、声優さんの演技も、見ていて唸るほどの非常に良い出来だったのだけど。さすがに実写ドラマ版はあのレベルまでいかないだろう、けど、一応眺めておくかなー的に見始めたら、これが結構良い出来で。結局最後まで見てしまった。

ラストのあたり、舞台上のソレと観客席のソレをシンクロさせたソレとか、EDの静止画に対して最終回で一工夫、てなあたりに感心。しかもラストの台詞が…。劇中人物は笑っているし、微笑ましいシーンのはずなのに、見ているこちらは若干ゾクリときてしまった。アレは上手い。

ただ、全般的に、師匠の青年時代と老年時代を一人の俳優で演じさせた点はちょっとどうかなと思ってしまった。老けメイクでずっと通すのは、見た目的に厳しい…。もっとも、若い頃はイケメンだった人物が歳を取ってもやはりイケメン、という設定を通すためにはその手しかないかもな、とも。年配になっても業界に残ってる男性役者さんとなると、顔からしてイケメンとはちょっと言い辛い独特の雰囲気の方ばかりなわけで。イケメンの面影が残ってる年配の役者さんは、まず居ないだろうなと…。であれば、まだ老けメイクで見せたほうが設定には忠実、と言えなくもないよなと。

また、師匠の落語が弟子より下手に見えてしまったあたりも困惑したり。もっとも、コレも設定上難しいところで。若い頃は同期にコンプレックスを感じてしまうレベルで、歳を取ったら弟子の勢いには負ける感じの雰囲気だろうから…。同期より上手くてはいけないし、弟子より元気が良くてもいけない。どの時期も、ビミョーな位置を感じさせつつ、しかし世間や弟子からは上手いと思われてる落語…。これは演じるのが難しくて当然。実写はそのあたりが難しいなと。

さておき、なんとなくだけど、アニメ版よりは、「繋いでいくこと」を前面に押し出していた印象も感じたり。出産のソレもそうだし、元恋人の最後の言葉もそうだろうし、ラストの風景もそうだろうし。そこで一本、筋が通ったドラマになっていた、ような気もするわけで。

なんにせよ、これは良いものを見せていただきました。アニメ版も素晴らしかったけど、実写版もやるなあ、みたいな。

以上です。

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