mieki256's diary



2018/08/07(火) [n年前の日記]

#2 [cg_tools][anime] AviUtl+拡張編集プラグインで奥行きのある動きを作成

先日 Moho Pro 12 で試したような奥行きのある動きを、無料で使える動画編集ソフト、AviUtl + 拡張編集プラグインでもできるのではないかと思いついて、少し試したり。

どうやら、一番上のレイヤーにカメラ制御を配置して、その下のレイヤーに各画像を置いていけば、似たようなことができる模様。各画像を、標準描画から拡張描画に設定することで、透視変換の見た目にできるのだなと…。

作業手順としては…。
  1. AviUtlを起動。
  2. 設定 → 拡張編集の設定、を選択。
  3. 拡張編集ウインドウ上で右クリック → 新規プロジェクトの作成。
  4. Layer 1 のあたりで右クリック → メディアオブジェクトの追加 → カメラ制御 → カメラ制御。
  5. カメラ制御の視野角を設定。60度くらいに。
  6. Layer 2 のあたりで右クリック → メディアオブジェクトの追加 → 画像ファイル。
  7. 画像ファイルの設定ダイアログで、参照ファイルをクリックして画像を指定。
  8. 画像ファイルの設定ダイアログで、右上の更新ボタンっぽいアイコンをクリックして、拡張描画を選択。
  9. Layer 3、4、5 あたりでも、画像ファイルを追加。それぞれを拡張描画に設定。
  10. 各レイヤーのz値を弄って、ばらけた感じで配置。
  11. カメラ制御のzボタンを左クリック。直線移動を選択。
  12. カメラ制御のx,y,zを弄って、1フレーム目から終了フレームまで値が変化するように設定。
  13. 動きができたら、ファイル → AVI出力、で動画ファイルとして出力。

こんな感じになった。



フリーソフトでも作れるな、と。

ただ、avi や mp4 で出力しようとした際に、「メモリが足りません」と表示されてエラーになってしまった。管理者権限で起動して、設定で、LargeAddressAwareを有効にする、にチェックを入れたら改善された。環境は Windows10 x64。

さておき、このくらいの処理なら、他のフリーソフトでも ―― blender や OpenToonz でも、できそうな気がする…。複数のセル・bookを三次元的に配置して、カメラを直線移動させるだけだし…。

参考ページをメモ。 :

余談。 :

アニメにおける列車内の車窓風景について。「少女 歌劇 レヴュースタァライト」というアニメを眺めていたら、電車の車内カットが2カットあって。
  • 1つは、主人公を見上げるように捉えて、車窓には空と雲とビルの上のあたりが見えていた。
  • 1つは、主人公を見下ろすように捉えて、車窓には隣の線路だけが見えていた。
つまり、「天狼」でも見られた、下、もしくは上からキャラを捉えることで、車窓から見える視覚情報を絞る、という構図が使われていたわけで。どうやらコレは日本のTVアニメの基本技っぽいなあ、と…。今まで気づかなかった…。

ただ、昨今、そういう構図で描ける原画マンを確保できるのか、という問題もありそうな…。

以上です。

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