mieki256's diary



2017/02/21(火) [n年前の日記]

#2 [cg_tools][k3d] K-3Dなる3DCGソフトを試用

OpenFXという3DCGソフトについてググっていたら、K-3Dという3DCGソフトの存在を知って。これもオープンソースらしいので試用してみたり。環境は Windows10 x64。

_K-3D | Seven Degrees of Freedom
_K 3D - Basic Cup Tutorial - YouTube

最新バージョンは 8.0.1 (0.8.0.1 ?)。2010年頃に公開。つまり、現在開発停止状態に等しいソフトらしい。ソースだけならバージョン 8.0.5 のモノがあるらしいけど、残念ながら実行バイナリは作られていない模様。

とりあえず、k3d-setup-0.8.0.1.exe をDL・実行してインストールしてみた。

コレもちとウザイ。 :

コレもOpenFXと同様、最大化表示で起動する…。ウザい。

_FAQ を眺めると、「Tools → Option でウインドウサイズを設定できるんだぜ」と書いてあるけれど、そんなメニュー項目は無い。もしかすると、どこかの時点で大幅に作り直して、その際メニュー項目が無くなってしまったけどドキュメントは古い版のまま放置、てな状態なのかもしれない。

ただ、Layout → save layout で、現在のウインドウサイズや位置を保存できるようで。一度好みの状態にしてから save layout をすれば、次回からはその状態で起動してくれる。OpenFXよりちょっとマシかもしれない。

モデリングの流れ。 :

チュートリアル動画を見た感じでは、以下のような流れでモデリングをしていくようで。
  1. ツールバー上のボタンを押して何かしらの形状を作成して。
  2. ツールバーの左上のほうに、頂点(point)選択、辺(edge)選択、面(face)選択を選べるボタンがあるので、ソレをクリック。あるいは、2キーで頂点選択、4キーで面選択に切り替えられる。
  3. 頂点 or 辺 or 面をクリックして選択。クリックじゃなくてドラッグすれば連続選択もできる。
  4. 右クリックメニューの中の「Mesh Modifier」を選べば、押し出し(Extrude)とか削除(Delete)とか色々な処理ができる。
  5. 選択解除はSpaceキー。もしくは画面の何も無いところを左クリック。

その他。 :

右ドラッグで視点を回転。中ドラッグでPAN。

Render → Preview、もしくは F12キーを押せば、プレビューレンダリングができる。ただ、レンダリング画像のサイズをどこで指定できるのか分からず。…いや、分かった。左上に「Node List」ウインドウがあるけど、その中に RenderMan Engine てのが居るので、ソイツのプロパティで設定できるっぽい。

Mesh Modifier等のメニューを開くと、青い文字列(青いプラグイン名)があるけれど、それらは実験的プラグインだそうで。プラグインの仕様が変わったり、将来のバージョンでは削除されたりするかもしれんよ、ということらしい。が、一ユーザとしては気にせず使ってOK。

GTK+を使って実装してるせいか、Windows上で実行すると時々画面にゴミが出る。まあ、Windows用のGTK+はバグが多い、というのが定評なので、そのへんは諦める。そこそこ動くように移植してもらえただけでも御の字。というか、 _K-3Dのフォーラム でも、「バリバリ使いたいなら仮想PCをインストールしてLinux動かしてその上で使ったほうがいい」とまで言及されてる。

感想。 :

少し触った感じでは、フツーはblender使うよな、という印象も。コレは開発も止まってるし、日本語解説記事も皆無だし。

ただ、メニューが画面に収まらないぐらいにプラグイン数が多いので、作業が捗るプラグインが存在している可能性もありそうだなと。例えば、Metasequoia無料版を使ってモデリングをするよりはこっちを使ったほうがプラグインのおかげで楽になる場面だってあるのかもしれないけどないのかもしれない。

統合ソフトのほうが今時は快適、なのかも。 :

K-3Dを触っていて思ったけど…。コレは、モデル位置その他を編集する機能と、モデリング機能が統合されてるよなと。いわゆる統合ソフトってやつだけど。

対して、OpenFXは、その2つが分離して別のツールになっていて。そういう作りは古いのだろうなあ、と。

PCスペックが低かった時代なら、それぞれの作業内容は結構異なるのだから…。
  • ツールが分離していることでリソース消費を抑えられて軽快に動作する。
  • UIがかなり別物になるから、その特定作業に専念できる。その作業だけで全画面を使える。
結果、快適に使える、という利点があったかもしれないけど。今時のPCはスペックがそれなりに高いので、それら利点は感じられないだろうと。むしろ、そのあたりシームレスになってるほうが、UIを学習していく上では困惑したりしないというか。

まあ、例えばMacのアプリ設計関連文書でも、「モードレスを目指そうぜ」「そのほうが初心者は困惑しないんだぜ」と書かれてたものだし。このあたりも、そういう話に近いのかも。viみたいに、作業内容が違うんだからガツンとモードを切り替えるほうが便利なんだぜ、みたいな志向性は時代遅れというか、富豪的ではない、ということかしらん。と言っても、一見モードレスのように感じながらも、実質的・内部的にはモードに分かれてるのが実際のところではあるけれど。

以上です。

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