mieki256's diary



2017/02/02(木) [n年前の日記]

#1 [linux] Tiny Core Linux 7.2上でscimがエラーを出す原因が分かってきた

Tiny Core Linux 7.2のターミナル上で scim -d を実行すると、
$ scim -d
Smart Common Input Method 1.4.9

Launching a SCIM process with x11...
Loading socket Config module ...
Creating backend ...
Loading x11 FrontEnd module ...
Failed to load x11 FrontEnd module.
Failed to launch SCIM.
てな感じで最後のあたりでエラーが出るのだけど。少し原因が分かってきた。

scim.tcz , scim-anthy.tcz , anthy.tcz を日本語版isoから取り出してインストールすると(onboot に含めると)、何故か ~/.X.d/ 内に scim というファイルが作られてしまうようで。更にその中で、scim -d がわざわざ記述されてる。

つまり、Xが起動すると、~/.xsession が呼ばれる → ~/.X.d/scim が呼ばれる → scim -d が実行されてしまう。

既に起動していることを知らずにターミナル上で scim -d を実行していたので、「もうデーモンは起動してるからそんなことされてもあかんがな」的にエラーが出ていた、のかもしれない。

ちなみに、~/.X.d/scim の所有者はrootだった。また、中身をコメントアウトしても、あるいは削除してみても、OSを再起動すると元に戻ってる・復活してしまう。

おそらく、OS起動中にどこかのタイミングで、しかもroot権限で、
echo "scim -d" > /home/tc/.X.d/scim
みたいなことをしてる輩が居るのではなかろうか。

Tiny Core Linux 7.2 は、scim -d をどのタイミングで呼ぶかで動作が変わってくるらしいので、勝手に(?)こういうことをされると困る…。一体誰だ…こんなファイルを作ってるのは…。

更に、/etc/profile.d/scim.sh というファイルが存在していて、中では以下が指定されてることにも気がついた。
export GTK_IM_MODULE=scim
export XMODIFIERS=@im=SCIM
/etc/profile が /etc/profile.d/ 内のスクリプトを呼んでいて、/etc/profile はユーザがログインした際に呼ばれるファイルらしいので、つまりは ~/.profile 内でわざわざ指定をしなくても、最低限の環境変数は設定されてる状態、だったらしい。

atermが無反応になる。 :

環境変数の書き方次第で、aterm が無反応になる・キー入力が一切できなくなることも分かった。~/.profile 内で、以下の記述をしている場合は aterm も反応するが…。
export G_FILENAME_ENCODING=@locale
export GTK_IM_MODULE=scim
export QT_IM_MODULE=scim
export XMODIFIERS=@im=scim
# scim -d

ここで、
export XMODIFIERS=@im=scim
を、
export XMODIFIERS=@im=SCIM
と書くと、aterm が無反応になる。ちなみに、lxterminal を使えばキー入力はできるが…。

ただ、aterm が死ぬ代わりに(?)、QtWebで表示してるWebページ上でも日本語入力ができるようになった。もっとも、何故か右上の検索欄では日本語入力できないけど…。

ちなみに、改めてググってみると、以下の記述のほうが正しいらしい。
export XMODIFIERS=@im=SCIM
この環境変数は、大文字・小文字を区別するのだとか。

_SCIM スレッド - 87
_kde4-4.4.5+qt-4.6.3 環境の scim-1.4.7。 >> かけまわる子犬。
_Help:多言語対応 (インド系文字) - Wikipedia

それにしても。atermを殺して他で日本語入力可能にするか、atermを活かして日本語入力を諦めるか、どうしたもんか。

scimの設定で気になる部分。 :

_Smart Common Input Method platform - ArchWiki の中で、気になる箇所が。キーボードのロケールが en_US.UTF-8 ではない場合、~/.scim/global の1行目に
/SupportedUnicodeLocales = en_US.UTF-8,ja_JP.UTF-8
を追加せよ、と書いてあった。これは試したほうがいいのだろうか…?

rxvt-unicode.tczについて。 :

日本語版のisoから rxvt-unicode.tcz を持ってきてインストールすると、scim と同様に、~/.X.d/rxvt-unicode というファイルが作られることも分かった。中には、~/.Xdefaults に、rxvt-unicode用のリソース設定(?)を追記する処理が書かれていて、かつ、ビットマップのmplusフォントも指定されてる。

一度 rxvt-unicode.tcz をインストールすると、公式が配布してる urxvt.tcz すら起動しなくなったのはそのせいだった。一応、日本語版isoからmplusフォントも取り出してインストールすれば起動するようになるけれど…。

以上です。

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