mieki256's diary



2013/08/08(木) [n年前の日記]

#3 [prog] SourceForgeにBTSってついてないのかな

BTS = バグトラッキングシステム。バグの報告、修正までの過程を管理しやすくるためのツール。

DXRuby開発版で見つけた不具合を公式掲示板で報告してしまったわけだけど、それは正しくないんじゃないか、本来はその手のソレで報告すべきなんじゃないか、と思ったりしたわけで。SourceForge 上で BTS が用意されてるなら、そっちを使って報告すべきなのかなあ、と。でも、SourceForgeにBTSは用意されているのだろうか?

_SourceForge.jpではじめるオープンソースプロジェクト:第5回 プロジェクトの初期タスクを片付けよう (3/3) - ITmedia エンタープライズ によると、SourceForge にも BTS はついている、らしい。記事を読んでみても何が何だか分からないけれど。

試しに、 _DXRuby プロジェクト日本語トップページ - SourceForge.JP を開いてみたところ、「バグを報告する」というリンクがちゃんと存在してた。しまった。ここから報告すべきだったのか。と思ったけれど…。

リンクをクリックしてみると、「新規チケットの登録」というページが開く。

チケットって何だ? もうこの時点で、一見さんお断り状態。

_TicketUser - SourceForge.JP ヘルプ - SourceForge.JPドキュメント管理 - SourceForge.JP に説明があった。
チケットってなに?

オープンソースプロジェクトに参加している/オープンソースプロジェクトの成果を 利用していると...

こんなバグがありました
こんなことをしないといけないね(例えば、次のリリースまでに)
こんな機能がほしい
ここの機能がよくわからないんだけど、教えて
こんなパッチはどうかな?
ここをこういう風に仕様変更しようと思うけど、どうだろう?

といった「誰かがなにかしないといけない/誰かがなにかをすること」がたくさん 発生すると思います。

チケットシステムでは、そういった「誰かがなにかをしないといけないこと/誰かがなにかを すること」を「チケット」という形で登録して、その処置の過程を記録/追跡したり、 その情報を検索できるようにするシステムです。

TicketUser - SourceForge.JP ヘルプ - SourceForge.JPドキュメント管理 - SourceForge.JP より

要するに、チケットとは、投稿の単位っぽい。「投稿」「記事」「カキコ」「親スレッド」てなあたりを、SourceForge 上では「チケット」と呼んでいる模様。「新規チケットの登録」てのは、「記事を投稿」みたいなものなんだろう。たぶん。

「新規チケットの登録」画面には、赤い文字で以下のメッセージが表示されている。
「ログインしていません。ログインしていない状態でのチケット投稿では、報告者へのチケット状態変更のメールでの通知が行われません。変更を逐次追いたい場合は、ログインするか、作成されたチケットのRSSを取得してください。」

そうか。ログインしなきゃ、利用できないのか…。

と、思ってしまったのだけど。でも、もしかしたら、そうではないのかも。アカウントを取って、ログインした状態で投稿することもできるし、アカウントを取らず、ログインしてない状態で投稿することもできるのではあるまいか。試してないから誤解してるかもしれんけど。 でも、この想像が当たってたとしても。いきなり「ログインしていません」と言われたら、フツーは「ああ、ログインしないと使えないシステムなんだ…。じゃあ、俺は利用できないや。アカウント持ってないもん」と思いそう。やっぱり、一見さんお断り状態のような気がする。

自分ですら、「チケット? ログイン? アカウント?」と頭の中が「???」になったのだから、フツーのユーザさんは、このBTSでバグ報告なんかできないだろうなと、うっすら思えてきたり。英語圏の人や、オープンソースプロジェクトに親しんでる人なら、すんなり使えるのかもしれない。でも、日本人には、この各用語はしっくりこないだろう…。

喩えるなら…。普段アニメなんか見ない人は、ガンダム本編内で「モビルスーツ」「モビルスーツ」と呼んでるだけで「?」になるらしい。「ロボット」と言ってくれれば分かるのに、みたいな。SourceForge の「チケット」にも、それと同じ匂いを感じる。

逆に(?)、 2chとか、ニコニコ動画とか、そのあたり、よくできてるよなあ、練ってあるなあ、となんだか感心してしまったり。小学生ですら書き込みできるもんな…。投稿のハードルを低くすることに、かなり神経を使ってる印象。そりゃ人が集まるわな。

閑話休題。

今まで投稿された記事は ―― バグ報告の一覧は、どうやったら見れるのだろう?

上のほうに「チケット」というタブがあることに気付いた。「チケット一覧」「チケットの種類一覧」というのが選べるようで。そこを選べば一覧で見れるらしい。

でも、そもそも、「チケットって何?」状態で、そこにバグ報告の一覧があると分かるものだろうか…? となると、報告された各記事を眺めることすら、知らない人には難しいのでは、という気がしてきた。

ここまで調べてみて、なんとなくおおよその使い方は分かりそうな気配はしてきたけれど。しかしコレ、仮に自分が使えても、他の人はどの程度使えるのかなと不安になってきたり。例えば小中学生が、○○を使うとゲームが作れるらしいと知って触り始めたとして、バグっぽい動作を見つけて報告しようとした際に、このBTSを使えるかといえば、まず使えないだろうという気がする。どう考えても、公式掲示板のほうに書くよなと。掲示板なら、2ch、ニコニコ動画、mixi、そのあたりと同じ感覚で使えるし。既にバグ報告がされてるかどうか調べる際も、公式掲示板を眺めるだろう。SourceForge のソレは、バグ報告の一覧を眺める方法すら分からないのだから。

ということで、SourceForge に BTS があるならそっちを使うべきかなと思っていたけど、公式掲示板に報告したほうがいいのかもなあ、と思えてきた。

これは、DXRuby等に限定した話じゃなくて、SourceForgeというサービスに対する印象論なわけだけど。報告内容を、別の誰かが眺めることすら難しいのは、ちと致命的な気がする。それでは、public な場所に投稿する意味がない。誰もが容易に閲覧できる場所でバグ報告するから共有知になるのであって、見ることがちと難しい場所で報告してみても、それは共有知になりづらい。共有知にならないなら、いっそ作者様に直接メールを送ってクローズドで話を進めたほうがマシなのかもしれない。

オープンソース開発にどっぷりハマってる人にとっては、SourceForge の BTS は便利だろうし、どのページもpublicに見えているだろうと想像するのだけど。でも、そのプログラムにちょっと興味が湧いて触ってみた程度の人が、何か妙な動作を見つけて報告しようとした時に、SourceForge のソレは役に立たない。近づくなオーラを発しすぎている。

喩えるなら、SourceForge は京都の高級料亭なのだろうと。一見さんはお断りだけど、お得意様にとっては心地よいサービスを提供してくれる、そんな場所ではあるまいか。わからんけど。

では、そのへん改善したほうがいいのか? と問われたら、それも判断に悩みそう。 改善したほうがいいのかどうか、それすら外野にはよくわからんです。

とりあえず、「コレ、フツーはバグ報告すら無理ッス」「使い方分からんです」「別に掲示板があるならそっち使わせてほしいかも…」と思ってしまいました。とメモ。

以上です。

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