mieki256's diary



2013/08/02(金) [n年前の日記]

#1 [ruby] DXRuby 1.5.1devをインストールしたら若干不具合が

今まで DXRuby 1.5.0dev?を使ってスクリプトを書いていたのだけど。1.5.1devが公開されていると知り、導入してみたところ不具合が。

ひとまず、公式サイトの掲示板に報告してきたけれど。実は自分の環境に起因する不具合だったらどうしよう、てな不安も。その時はゴメンナサイ。

win32oleとの相性。 :

不具合その1。DXRuby と win32ole を同時利用できない。require 'win32ole' を書いただけでエラーが発生してしまう。

require 'dxruby'
require 'win32ole'
と書くと、以下のようなエラーメッセージが表示される。
C:/ruby193mingw/lib/ruby/site_ruby/1.9.1/rubygems/custom_require.rb:36:in `new': fail: OLE initialize (RuntimeError)
    HRESULT error code:0x80010106
      Cannot change thread mode after it is set.
        from C:/ruby193mingw/lib/ruby/site_ruby/1.9.1/rubygems/custom_require.rb:36:in `require'
        from C:/ruby193mingw/lib/ruby/site_ruby/1.9.1/rubygems/custom_require.rb:36:in `require'
        from C:/ruby193mingw/lib/ruby/1.9.1/win32ole.rb:1:in `<top (required)>'
        from C:/ruby193mingw/lib/ruby/site_ruby/1.9.1/rubygems/custom_require.rb:36:in `require'
        from C:/ruby193mingw/lib/ruby/site_ruby/1.9.1/rubygems/custom_require.rb:36:in `require'
        from C:/home/prg/NetBeansProjects/RubyAnimePvEasyMaker/lib/select.rb:9:in `<top (required)>'
        from C:/home/prg/NetBeansProjects/RubyAnimePvEasyMaker/lib/main.rb:17:in `require_relative'
        from C:/home/prg/NetBeansProjects/RubyAnimePvEasyMaker/lib/main.rb:17:in `<main>'
「Threadを後からムニャムニャはできないよ」と言われてる、のかな? 英語、分からんのですが。

以下は想像。
  • DXRuby 1.5.1 はスレッド周りで大改革を行ったらしい。
  • win32oleはスレッド関連で制限があるらしい。
そのあたりが関係してるのかなと。

win32oleを使って、フォルダ選択ダイアログを開きたいのですが…何か手はないものか。

スクリプトが終了してくれない。 :

不具合その2。状況によっては、スクリプトが終了してくれなくなる。

色々試したのだけど、どうも DXRuby の Sound と、Ayame 0.0.3 を同時利用すると、スクリプトが終了しなくなるようで。

ただ、同時利用していても、スクリプトの最後で、Sound#dispose をしたら終了してくれるようになった。

まあ、せっかく Ayame を使うのだから、全部 Ayame で鳴らしてしまってもいいのでは、という気もしていたり。ただ、再生時の遅延等がどうなるか、何個までSEを同時再生できるのか、気になるところではあるけれど。

公式サイトの掲示板が気になる。 :

全然関係ない話だけど。DXRuby 公式サイトの掲示板が、SPAM書き込みで荒らされているのが気になったり。対策は難しいのかしら。

どういう cgi を使っているのか、対策可能な cgi かどうかが気になって、掲示板の最下部にあった「ShuttleBoard」なるcgi名で検索したところ、 _CGI-Search:ShuttleBoard:PHPあいらんど というページに遭遇。元々は「PHPあいらんど」なるサイトで公開されていたスクリプトらしいけど、ドメイン?失効、かつ、関係ない業者のサイトが立ち上がってしまったようで、今は入手不可のスクリプトになっている、ように見える。

スクリプトソースが入手できれば、SPAM対策の修正等もできるのかもしれないけど。公開サイトが消滅してしまったのでは…。SourceForge や github で公開してあればこういう悲劇は避けられたのだろうか。

それはともかく。件の掲示板のSPAM対策としては、以下の理由から、email欄に文字列が入ってたらSPAMとして弾く、という処理だけでも効果がありそうな気もしたり。
  • そもそも今時、ネット上にメルアドを晒してたら、SPAM業者のクローラーがメルアド収集するものだからSPAMがバンバン届いてしまうわけで。なので、出来る限り public なページ上ではメルアドの入力・表示を避けたほうがいい。
  • 業者のSPAM書き込みは、ほとんどの場合、掲示板の入力フォームで入力できる全項目を埋めようとしてくるので、そこに書いてある文章(「○○を空欄にしてね」等)も見ないで埋めてくる書き込みはSPAMだろうと判断できそう。

もっとも、この日記ページのツッコミ欄などは、それだけでは対策として足りなくて、NGワードも使って弾くことにしちゃったのだけど。それでも、email欄を空にしてもらうだけで、英文だらけのSPAMは除去できた記憶が。外人さんは日本語読めないから個別対応できないだろうし。

でも、英語圏の人にも利用してもらおうと考えた場合は、かえってマズイのかな…。本来であれば、英文メッセージも一緒に表示しておかないといかんのだろうか。

#2 [ruby] Rubyでフォルダ選択ダイアログを開く方法について

win32oleが封じられた状態で、どうやってフォルダ選択ダイアログを開こうかと悩んでたけど。フォルダ選択ダイアログを開いて結果を返すだけのWSHを書いて、それを Ruby から呼び出したらどうかと思いついた。

こんな感じでどうだろう…?

select_open_folder.vbs
' フォルダ選択ダイアログを開いて、選択されたフォルダパスを返す VBScript

Option Explicit
On Error Resume Next

Dim oParam, oShell, oFolder, s, dirname

Set oParam = WScript.Arguments
If oParam.Length > 0 Then
  s = oParam(0)
Else
  s = "フォルダを選択してください"
End If
dirname = "::"

Set oShell = WScript.CreateObject("Shell.Application")
If Err.Number = 0 Then
  Set oFolder = oShell.BrowseForFolder(0, s, 0)
  If Not oFolder Is Nothing Then
    ' フォルダ選択がされた場合
    dirname = oFolder.Items.Item.Path
  Else
    ' キャンセルされた場合
    dirname = ""
  End If
Else
  ' エラーが発生した場合
  ' WScript.Echo "エラー:" & Err.Description
  dirname = ""
End If

' 結果を出力
WScript.Echo dirname

Set dirname = Nothing
Set s = Nothing
Set oFolder = Nothing
Set oShell = Nothing
Set oParam = Nothing


select_open_folder.rb
#!ruby -Ks
#
# DXRubyを使ったスクリプト中から、
# vbsを呼ぶことでフォルダ選択ダイアログを開いて、
# 結果を受け取ってみる

require 'dxruby'

fnt = Font.new(12)
folder = ""

Window.loop do
  break if Input.keyPush?(K_ESCAPE)
  
  if Input.keyPush?(K_Z)
    title = "画像フォルダを選択してください"
    wsh_fname = "select_open_folder.vbs"
    folder = %x[ cscript //nologo #{wsh_fname} #{title} ]
    folder.chomp! # 返ってきた文字列には改行も含まれているので除去
    folder = "" if folder =~ /^::/ # 特殊フォルダを選択された際の対策
  end
  
  Window.drawFont(16, 16, "Z   : フォルダ選択ダイアログを開く", fnt)
  Window.drawFont(16, 32, "ESC : 終了", fnt)
  Window.drawFont(16, 64, "Folder : [#{folder}]", fnt)
end

なんだか上手く行っているような気もする。本番スクリプトに組み込んでみるかな…。

考えてみれば、*NIX文化圏の流儀 ―― 単機能のプログラムを組み合わせて目的を果たす、という考え方を Windows上で利用するのもアリだよな、という気もしてきたり。*NIXを軽くお手本にした、MS-DOSの延長線上にあるOSなんだから、アリなんじゃないかな…。

以上、1 日分です。

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