mieki256's diary



2008/04/09(水) [n年前の日記]

#1 [jiji] 月光仮面の原作者とおかあさんといっしょ

作業のBGVとしてTVをつけていたら、「おかあさんといっしょ」が始まって。番組中で、「ケンカしたって 泣きべそかいたって 明日になったら〜」みたいな歌詞が流れていた。それを耳にしてるうちに考え込んでしまった。

幼稚園児に対して、「たとえそのときはケンカをしても、未来になったら状況を改善していくように心がけよう」等々の要求を大人はしておきながら、当の大人自身はそういう状況になると、なおかつ、相手との地位に差があり自分が上位に立っていると、「コミュニケーションの断絶」を平気で選んでしまう。…幼稚園児の手本にちっともなれていないではないか。>大人たち。

月光仮面の原作者、というか森進一がかつて歌ってた「おふくろさん」の作詞をした人が森進一とケンカしたまま亡くなったらしいのだけど。周囲から「先生」と呼ばれてたらしいその人物は、どうも歳を取るに従い、先生と呼ばれるには値しない人物になっていたような、そんな予感もあったり。相手の行動に腹を立てたなら、しかもその相手が自分より下の立場に居ると思うなら、まずは面と向かって、「怒る」のではなく「叱って」みて、反省したかどうかチェックしながら今後の方針を決める、等のことをして相手を良い方向に多少は導いてやる、ぐらいなことをするのが本当に「先生」と呼ばれるに値する人物ではないのだろうかと。しかし、「コミュニケーションそのものを断絶」するという行動を選び、そのうえそれを延々とどこまでも引きずる時点で、どうも「上に居る側」に求められるアレコレをすっかり失念しているか、最初から自覚してなかったように思える。その行動は、幼稚園児の手本にすら程遠い。

まあ、ケンカしたらそれっきりというのが人間の本当の姿で、幼稚園児に「仲直りしなきゃダメだよ」とか言ってる人間のほうが頭がおかしいのだ、と開き直るのもアリかもしれないんだけど。仲直りが上手い個体・コミュニティと、仲直りができない個体・コミュニティを比較して、どちらがより知識習得や技術革新など「進化が早い」のかを考えた場合、前者のほうに利があるのが自然な状態ではないかとも思うわけで。しかし後者が「先生」と呼ばれて評価されていたわけだから、どうも周囲の評価眼というか、物事の捉え方がそもそもおかしい気もしてくるのだった。…それともマスコミは、ある意味皮肉で「先生」と呼び続けていたんだろうか。

何にしても件の人物は、「これちょっと子供には見せたくないタイプの大人の典型例だよな」と思えちゃったのでした。まあ、あくまでその一面だけに注目したら、という話ではあるのですけど。…老人は賢い人物であってほしいと願うのはちと無理な願いなのだらうか。って作曲家だの作詞家だの堅気じゃない人にそのへん求めるほうがおかしいわな。昔であれば子供達に「あんな風になってはいけませんよ」と教えるための人種、であったろうに。TVの普及でそのあたりあべこべになっちゃったのが現代、なのかもしれず。

以上です。

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