2003/05/10(土) [n年前の日記]
#3 子供の頃の風景は記憶の中にしか無くなった
帰り、自転車で街の中を走ってきたら、小学生の頃に通ってた細い路地数本を横断・分断するように新しい道路が出来ていてビックリ。街の商店街から駅までの道がスッキリした。それにしても、子供の頃に目にしていたあの古めかしくて怪しい風景は、もうどこにもなくなったのだなと。写真を撮っておけば良かった。
◎ 子供の頃は道に迷うだけでも探検だったような気がする :
小学生の頃は、色んな帰り道を探して歩くだけでも楽しかった。クラスメートに教えられて通った、家々の裏の細い道を歩いて結構ドキドキした記憶が。映画「時をかける少女」に出てくる、崖に作られたような道で、お墓があったり、お寺の鐘があったり。階段を降りていくと、橋の前に出る。橋は古くて、車が通るとガタガタ揺れるし、幅も細くて、車一台通るのがやっと。車の通らないタイミングを見計らって歩いた記憶が。あの風景はもう無い。新しい橋が出来て古い橋は取り壊されたし、崖の道へと至る過程は、今回の道路工事で消滅した。不便だけど懐かしい風景を失った分、便利でどこにでもある風景をこの街は得た。
◎ 仮想空間で再現できないかな :
昔の風景を、せめて3DCG等で再現できないものだろうか。大抵、各自治体には博物館等があるものだけど、そういった場所で、プロジェクターで3DCGを壁一面に投影して、閲覧者の歩く速度に合わせて風景を変化させる。年代別にモデルデータを作っておいて、江戸時代や明示時代、昭和初期等の街の姿を楽しめる。…需要がないか。モデルデータ作るのも大変だし。数枚の記録写真や、当時の地図を元に、自動でモデルデータを生成するような便利なソフトでもないと作業的にやってられない。歩行者の動きをどうやって検出するか、その場から動かさず、しかし歩けるようにするのも難しそうだ。
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以上です。