2019/11/05(火) [n年前の日記]
#1 [anime] 第1話がアレなアニメ
最近、第1話がアレな感じな構成のアニメをたまに見かけるような、そんな気がしてきたり。
例えば、「ありふれた職業で世界最強」。異世界召喚モノなのだけど、原作にはあった、召喚されるあたりの経緯その他を全部すっ飛ばしていたそうで。いきなり第1話で、主人公がダンジョンで生死の境をさまよう場面から始まっていたものだから、見ていてちょっとポカーンとなってしまったりして。
例えば、「私、能力は平均値でって言ったよね!」。異世界転生モノなのだけど、転生直後からの各エピソードはすっ飛ばして、学校に入学するあたりから1話が始まっているそうで。でもまあ、これは、冒頭で「よくある異世界転生しちゃいました」等々を解説してから始まったので、見ていて不自然さは感じなかったけれど。
例えば、「幼女戦記」。異世界転生モノなのだけど、どうして転生したのか、経緯を説明するのは2話からで。1話は、戦場で主人公が無双する様子を延々と見せる構成で。
少なくとも、「ありふれ」「平均値」の原作既読組からは、「どうして原作の最初から順序立てて映像化しないの? 意味わかんない」的疑問が出ていたようで。 *1
そういう感想も、ごもっとも。さて、なんでだろうな。
理由を考えてみたのだけれど…。もしかすると、配信サイトの都合かな、と。
アニメの配信サイトって、「1話はお試しで無料で見れますよ」「興味が湧いたら2話以降は有料で見てね」というやり方が多い印象があるなと。そういう状況になっていると、「とにかく1話で視聴者をハートキャッチしないとダメ」「少なくとも、『この作品はこういう感じの作品です』と分かるアレコレを1話に詰め込んでおかないとダメ」と考え始める人だって出てくるよなと。
ということで、「どうして原作の最初から順序立てて映像化しないのか?」という問いには、「アニメと言う商品の、今現在の販売フォーマットが、そういう作りを許してくれないから」という答えになるのかなあ…。
てなことをなんとなく思ってしまったのでメモ。思考メモ。
例えば、「ありふれた職業で世界最強」。異世界召喚モノなのだけど、原作にはあった、召喚されるあたりの経緯その他を全部すっ飛ばしていたそうで。いきなり第1話で、主人公がダンジョンで生死の境をさまよう場面から始まっていたものだから、見ていてちょっとポカーンとなってしまったりして。
例えば、「私、能力は平均値でって言ったよね!」。異世界転生モノなのだけど、転生直後からの各エピソードはすっ飛ばして、学校に入学するあたりから1話が始まっているそうで。でもまあ、これは、冒頭で「よくある異世界転生しちゃいました」等々を解説してから始まったので、見ていて不自然さは感じなかったけれど。
例えば、「幼女戦記」。異世界転生モノなのだけど、どうして転生したのか、経緯を説明するのは2話からで。1話は、戦場で主人公が無双する様子を延々と見せる構成で。
少なくとも、「ありふれ」「平均値」の原作既読組からは、「どうして原作の最初から順序立てて映像化しないの? 意味わかんない」的疑問が出ていたようで。 *1
そういう感想も、ごもっとも。さて、なんでだろうな。
理由を考えてみたのだけれど…。もしかすると、配信サイトの都合かな、と。
アニメの配信サイトって、「1話はお試しで無料で見れますよ」「興味が湧いたら2話以降は有料で見てね」というやり方が多い印象があるなと。そういう状況になっていると、「とにかく1話で視聴者をハートキャッチしないとダメ」「少なくとも、『この作品はこういう感じの作品です』と分かるアレコレを1話に詰め込んでおかないとダメ」と考え始める人だって出てくるよなと。
ということで、「どうして原作の最初から順序立てて映像化しないのか?」という問いには、「アニメと言う商品の、今現在の販売フォーマットが、そういう作りを許してくれないから」という答えになるのかなあ…。
てなことをなんとなく思ってしまったのでメモ。思考メモ。
◎ 今に始まったことじゃない。 :
最近になって、そういった不自由な流れができてしまったのだろうか、と一瞬思ったのだけど。よく考えてみたら、そういうわけでもないよなと。昔からだよなと。
例えば、「機動戦士Vガンダム」。本来なら4話だった回を、いきなり第1話として放送する暴挙をしちゃったことで、一部ではちょっと有名な作品だったりして。当時、見ていた自分もポカーン状態でしたが。一説によると、BANDAIのお偉いさんが、「1話でガンダムが出てきてないじゃないか。ガンダムを出せ!」とクレームを入れたことでそんなことになっちゃった、という噂が…。ホントかどうかは知らない。
例えば、「太陽の牙ダグラム」。2話から物語を順序立てて見せていくけれど、1話は、主役メカのダグラムが大活躍しているはずの時期から、一エピソードを抜粋したかのような形で見せていて。要するに「幼女戦記」と同じ構成というか。いや、「ダグラム」のほうがめっちゃ古いのだけど。
つまり、昭和のロボットアニメも、「1話でコレを満たしてないとダメ」的お約束があったのだろうと。
そう考えると、昨今の、「こういう1話じゃないとダメ」というソレも、あまり違いはないよなと。昔から似たようなことはやっていた、おそらくは営業云々のほうから条件を満たすように要求されていた、と言えるのかもしれず。
例えば、「機動戦士Vガンダム」。本来なら4話だった回を、いきなり第1話として放送する暴挙をしちゃったことで、一部ではちょっと有名な作品だったりして。当時、見ていた自分もポカーン状態でしたが。一説によると、BANDAIのお偉いさんが、「1話でガンダムが出てきてないじゃないか。ガンダムを出せ!」とクレームを入れたことでそんなことになっちゃった、という噂が…。ホントかどうかは知らない。
例えば、「太陽の牙ダグラム」。2話から物語を順序立てて見せていくけれど、1話は、主役メカのダグラムが大活躍しているはずの時期から、一エピソードを抜粋したかのような形で見せていて。要するに「幼女戦記」と同じ構成というか。いや、「ダグラム」のほうがめっちゃ古いのだけど。
つまり、昭和のロボットアニメも、「1話でコレを満たしてないとダメ」的お約束があったのだろうと。
そう考えると、昨今の、「こういう1話じゃないとダメ」というソレも、あまり違いはないよなと。昔から似たようなことはやっていた、おそらくは営業云々のほうから条件を満たすように要求されていた、と言えるのかもしれず。
◎ 必ずそういう1話になってなくてもいいよなと。 :
しかし、必ずしも、1話にアレコレ詰め込まなくてもいいよなと。
例えば、現実世界から乖離した、見てるだけでも興味が湧いてくる、不思議なビジュアルだらけの世界を舞台にした作品だったら、「いきなりクライマックス」な話にしなくても、世界観を提示しただけで、気になる人は続きを見てくれるだろうし。
あるいは、毎回必ず強烈なヒキで終わるアニメなら、時系列に沿って話を見せていっても、続きが気になって見てくれる人が出てくるはずで。
「1話なんだからアレコレ詰め込まなきゃ」「今の商売の仕方ではそうせざるを得ないのだ」と思い込んでしまうのも、思考停止ではあるよなと。
結局のところ、各作品とちゃんと向き合おう、という話にしかならない気もする。コレは一体どういう作品なのかを把握して、ケースバイケースで対応していくのが賢いのだろうと…。
例えば、現実世界から乖離した、見てるだけでも興味が湧いてくる、不思議なビジュアルだらけの世界を舞台にした作品だったら、「いきなりクライマックス」な話にしなくても、世界観を提示しただけで、気になる人は続きを見てくれるだろうし。
あるいは、毎回必ず強烈なヒキで終わるアニメなら、時系列に沿って話を見せていっても、続きが気になって見てくれる人が出てくるはずで。
「1話なんだからアレコレ詰め込まなきゃ」「今の商売の仕方ではそうせざるを得ないのだ」と思い込んでしまうのも、思考停止ではあるよなと。
結局のところ、各作品とちゃんと向き合おう、という話にしかならない気もする。コレは一体どういう作品なのかを把握して、ケースバイケースで対応していくのが賢いのだろうと…。
*1: 「幼女〜」については、そういう疑問・感想を見た記憶がなく。なんでだろ。
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以上です。