mieki256's diary



2019/06/28(金) [n年前の日記]

#1 [cg_tools] CACANiをまだ試用中

CACANi で自動彩色する方法が分かった。てっきり、バケツツールで塗った段階で、リアルタイムに自動彩色の結果が反映されるのかと思い込んでいたけれど、そうじゃなかった。これも自動中割と同じで、自動彩色のアイコンをクリックした段階で自動彩色されるらしい。

一コマ分だけきっちり塗ると、自動彩色アイコンをクリックするだけで、他の全フレームに色を塗ってくれるのは楽だなと。

ただ、自動中割されたコマは、えてして閉じた領域がキーフレームのソレとは違ってしまっているので、一発で塗れるのは稀のようで。

上手く塗ってくれない場合は、自動中割されたコマを視認しつつ、クリーンアップツールで、交点をちょこちょこ囲んでやることで、閉領域を修正できる模様。しかし、その作業を、自動中割した全コマに対して行うのが非常に面倒…。修行僧になった気分。しかも、キーフレームを修正してしまうと、自動中割もやり直しになるから、今まで手作業で行った修正結果も全部消えてしまう。賽の河原で石を積む感覚を味わえる。

閉領域が全フレームで等しく認識されているかは、上のほうにある「領域色の表示オプション」を指定し直すと分かり易くなる。「閉領域を強調表示する」にチェックを入れれば、現在 CACANi がどのように閉領域を認識しているかが分かる。

このあたり、もしかすると、線ではなく閉領域で補間していく Adobe Flash (Adobe Animate)のほうが、まだ妥当な仕組みなのかもしれないと思えてきたりもして。

アニメ制作時、原画も動画も線で描いてるから、自分達はついうっかり、線が主役と思い込んでいるけれど。セルルックのアニメ映像制作とは、最終的には面を生成している作業ではないのかと次第に思えてきた。面が主役なのに、面の境界に過ぎない線のほうを主役と勘違いしていたのではないか…。

余談その1。 :

CACANi が発表された当時、日本のアニメ業界は、「動画の仕事が無くなるのでは」と怯える人がチラホラ居たらしいけど。馬鹿馬鹿しい話だなと…。

体験版でも十分だから、少しでも触ってみてほしいなと。「あっ。こりゃ動画の仕事は今後も無くならないわ」と安心できるかもしれないし。はたまた、人によっては、「自動中割って、まだこんなレベルなのか…」と絶望的な気分を味わえるかもしれない。あるいは、「むっ。こういう場面なら使えなくもないぞ」と閃くかもしれない。

こういうのって、とにかく触ってみないと実態が分からないものだけど。触ってもいないうちから「動画の仕事が無くなる〜」は無いわー、と思ってしまいました。

余談その2。 :

なんとなくだけど、この手のツールを使って行う作業というのは、プログラミングに似ているなと。それも、アセンブラで書くプログラミング。

人間が漠然と「こういうことをしたい」と要求しても、コンピュータにとっては意味不明な命令で。仕方ないから人間様が、コンピュータですら分かるように、ざっくりとした要求を、一つ一つ細かい処理に分解して、延々と手順書を書いていく ―― そうすることで、ようやく目的の処理が行える。それがプログラミングという行為、なわけだけど。

CACANi 等のCGソフトも、同じかもしれないなと。

「キャラの腕を動かせ」「足を動かせ」と命令しても、コンピュータはどこが腕でどこが足か分からない。仕方ないから、人間様が、腕だの足だのを構成している線を見つけて、

「腕とか足とか考えなくていいから、お前はとにかく、ひたすら線だけ中割しろや」
「この線はここからここまで動かせ」
「こっちの線はここからここまで動かせ」

と、一本一本の線のレベルまで細かく分解して、しかも描き順を意識して指示していかないといけない。

アセンブラによるプログラミングと、よく似てる気がする…。

この手の作業がアセンブラ等の低級言語のソレだとすると、高級言語レベルの操作方法・作業内容も存在するのだろうか。もしかすると、それがボーンだったりメッシュ操作だったりするのかしらん。

以上、1 日分です。

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