mieki256's diary



2019/06/03(月) [n年前の日記]

#1 [anime] アニメのタップについてググってた

NHKで放送されてる朝ドラ「なつぞら」が、いよいよアニメーター編に突入したようで。

仕上げ(トレス+彩色)の作業内容について丁寧に説明していて、ちゃんと取材したことをドラマに反映させてるのだなと感心。素晴らしい。このドラマを視聴することで、「宮崎アニメは宮崎駿が全部一人で描いている」系の勘違いが、この国から消滅してくれたらいいなあ、などと願ってしまったりして。

さておき。自分もうっかり気づかなかったのだけど、Webを眺めてたら「タップ穴が無いのはおかしいのでは」「戦前からタップは存在していたはずだ」という話を見かけて、「アレ? そういえば」と気になったり。たしかに映像を見ると、原画やセルにタップ穴が無いように見える。これはどういうことだろう…。

そんなわけで、日本のアニメ業界におけるタップの歴史をググってみたのだけど。

_アニメーションのタップ史リンク集 - 趣味は検索
_佐藤竜雄さんのツイート: "案の定、なつぞらを見た人たちがタップ穴で盛り上がっている。"
_赤井孝美さんのツイート: "「なつぞら」セルにタップ穴が無い件、
_伊藤浩二さんのツイート: "補足させていただくと
_東映長編研究 第4回 永沢詢インタビュー(2) - WEBアニメスタイル
_大塚康生氏講演 「日本のアニメーションに期待すること」(2)

「なつぞら」のタップ穴の件は、1ヶ月も前に、既に話題になってたのですな…。自分、チコちゃんに、「(1ヶ月も気づかずに)ボーっと見てるんじゃねーよ!」と叱られてしまいそう。

「白蛇伝」の最初の頃はタップなんて無くて「角合わせ」で作っていたけど、途中からタップが配られた、というのは、日本のアニメの歴史の中では結構有名な話だったそうで。恥ずかしながら知りませんでした。いやはや、勉強になった…。

そして、そんなところまできちんと再現してみせた今回の朝ドラに対して、印象がますます変わってきたり。凝ってるなあ…。

余談。昭和もそろそろ時代劇扱いが妥当なのだろうか。 :

「なつぞら」を見ていると、所々で「ん?」と思うところがあって。TVドラマだから、今の感覚でアニメについて語る部分と、当時の感覚でアニメについて語る部分が混在していたりして、そのあたりで戸惑うというか。

おそらく、どちらかにガッチリ寄せればよいというものではないのだろうなと。シーン毎に、どちらの感覚に寄せたほうがいいのか、ジャッジする必要があるというか…。バランスの取り具合が難しそうだなと…。

大河ドラマ「いだてん」の落語家パートのように、現代感覚でツッコミを入れる役を配置するのもアリだったのかも。視聴者が「?」と思いそうなところは先回りして今の感覚でツッコミ入れて解説しちゃう、みたいな。 *1

てなことを考えているうちに、明治大正はもちろん、そろそろ昭和も、時代劇扱いしながら作る or 視聴する時期になってきたのかなと思ったり。まあ、戦前戦中を舞台にした作品は、既にそうなっている感もありますが。いや、「三丁目の夕日」シリーズ等を思い返すと、高度経済成長期も、既に時代劇なんだろうな…。

*1: もっとも、それはそれで、作中の時代が行ったり来たりして視聴者が振り落とされる可能性もありますが…。実際、「いだてん」は、それで振り落とされた視聴者が多そうだし。

以上です。

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