mieki256's diary



2018/12/25(火) [n年前の日記]

#1 [anime] 「ルパン三世PART5」6話を視聴

素晴らしい。この回は素晴らしい。

5話までの連続話も上手いなーと思って見ていたけれど、いきなりここで昭和ノリで見せてくるとは…。冒頭の 「よっこりしょういち」で、思わず変な声が出てしまったほど驚かされた。こんな台詞で…悔しい…。

ルパンがピンクジャケットなあたり、「パート3のノリを再現してみたい」というスタッフ側の明らかな意思表示だろうけど。これはなかなか見事な昭和臭。おじさん達には懐かしい、回によって・脚本家によって、その場の思い付きでメインキャラの性格も設定も平気でコロコロと変わってしまう、あの頃のルパン、だったなと…。

脚本・コンテは、今回のシリーズの副監督を務める酒向大輔氏。 _「ルパン三世がやりたくて業界に入った」 と発言するだけあって、見事なルパンでした…。あの当時の、昭和アニメの雑さ・テキトーさ・くだらなさを、全力で再現するというある種の暴挙。いやはや、シビレました…。本編のとぼけた感じとは裏腹に、制作姿勢がロックだ…。

もっとも、最近の若い人は、「こんなのルパンじゃない!」と絶対言い出すだろうけど。でもまあ、何かの拍子に大昔のルパンシリーズも目にしてもらえれば、「あっ…PART5のアレも…たしかにルパンだったわ…」と気付いてもらえるだろうなと。

監督の数だけルパンは居る、みたいな評が一部で上がっていたほど、その時々の作り手によって何もかも違ってくるのがアニメ版のルパンシリーズ。何せ昔は、カリ城ルパンに対しても「あんなのルパンじゃない!」とブーイングする人達が大半だったのだから…。当時の主流だったルパン像は、ほとんどが今回みたいなノリだったわけで…。 *1 なので、「こんなのルパンじゃない!」という感想も、時代が経つと「そうだね。これもルパンだね」に変わるだろうなと。

なんとなくだけど、何が出てくるのか分からない、何でもアリなのがルパンシリーズ、なのかもしれないなと思えてきたり。

そもそもルパンは変装の名人。あまりに変装し過ぎて自分の本当の顔も忘れてしまった、なんてエピソードもあるそうで。今回は昭和ルパンに変装したんだなあ、あまりに変装が上手過ぎてナウいヤングが軒並みついていけないぜ、てな捉え方だってできるのかもしれないなと。
*1: カリ城は、パート1の後半を丸々担当した宮崎駿+パート1のキャラデザを担当した大塚康生という、正真正銘、本来のルパンのメインスタッフ構成だったのに、パート2しか見てなかった子供達から偽物扱いされちゃうという…。

以上です。

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