mieki256's diary



2018/07/25(水) [n年前の日記]

#1 [zatta][neta] 「#自分を作り上げたゲーム4選」というタグを目にした

以下の記事で、「#自分を作り上げたゲーム4選」というお題でつぶやく流れがあると知り。

_「自分を作り上げたゲーム4選」を考えてみた - 雑念日記
_あなたの4選は? ハッシュタグ #自分を作り上げたゲーム4選 まとめ。挙げられているゲームが懐かしくて感涙 - ファミ通.com

自分の場合は何だろうと悩んでしまったりして。しばらく考え込んだけど、以下の4つかもしれない…。
なんとなく思い出語り。

PC-6001版競馬ゲーム。 :

小学生だったのか中学生だったのか忘れてしまったけれど。当時、近所の幼馴染が、「タダでゲームが遊べる機械が、町の電気屋さんの中にあるらしいよ!」という情報を持ってきて。一緒に自転車を走らせて行ってみたら、その電気屋さんには、NEC PC-6001、PC-8001、PC-8801 が並んでて。子供達が群がって、競馬ゲームを動かして遊んでたのですよ。

店のガラス窓の外から、その様子をじっと眺めているうちに、それらのゲームは、何かの雑誌に書かれてる、よく分からない英語っぽい羅列を打ち込まないと遊べないらしいと分かってきたわけで。その雑誌が、ベーマガ(マイコンBASICマガジン)だったわけですが…。

そこで初めて、

「世の中にはマイコン(パソコン)というものがあるのだ」
「ゲームはプログラムというもので動いているのだ」
「プログラムを打ち込めばゲームが遊べちゃうのだ」

と知ったという。「えっ? ゲームって自分で作れるの?」という状態から、「プログラムを書けば自分もゲームが作れるんだ」という認識に変わったわけで。

文字だけで描かれた馬っぽい記号が、只の乱数で、ピコピコと前に進むだけの、もはやタイトルすら忘れてしまった競馬ゲームだったけど。あの画面を見たことで、自分はプログラマー道の入り口に立ってしまった…と言えなくもないよなと。「ゲームをタダで遊びたい」という欲求から始まって、プログラマーになっちゃったという…。

MZ-700版野球拳。 :

その後、電気屋さんに入り浸って _ナイコン族 を続けていたけれど。電気屋さんにとっては実に迷惑な話で…。親も状況を問題視し始めて、とうとう SHARP MZ-700 を買ってもらったわけですが。

そのMZ-700上で、 _ハドソンの野球拳 を動かした時、子供心にかなりのショックを受けてしまったわけで。あんまりだ。いくらなんでもコレはない。やっぱり文字だけではダメなんだ。嗚呼、グラフィック画面が欲しい…。「ドット」というものを操ってみたい…。

今になって思えば、そこでCGへの憧憬がガツンと植え付けられた気がするなと。

後々、
  • MZ-700のプロッタプリンタでスプライン曲線を描けるようにしてアニメキャラを描いてみたり、
  • 後に買ってもらったX1 turbo上でジョイスティックを使って絵を描いたり、
  • 社会人になってから Windows95 + Photoshop を買ってお絵描きしたりしたのも…
全てはMZ-700版野球拳による衝撃と失望から始まってる…ような気がしないでもないというか。そのくらい、当時は(違う意味で)衝撃を受けたゲームだったな、と…。

アーケード版ダライアスII。 :

学生時代にゲームセンターに行ったら、そこにはダライアスIIがあったわけですけど。ボス戦になると背景がグネグネして、仰天するわけです。何だコレ。今まで見たことない。どうやったらこんなことできるの。後に、それがラスタースクロールだったと知るわけですけど。 *1

そこから、ゲーム画面内の特殊効果っぽい見せ方に興味が湧くわけで。拡大縮小処理、回転処理、多関節処理…。不思議な見た目を提示してるゲーム画面を見ると、「コレどうやってるんだろう」とついつい考えちゃう。その最初のキッカケが、ダライアスIIの、背景グネグネだったよなと…。

ファミコン版グラディウスII。 :

ゲームセンターをちょこちょこ覗くと、御家庭にあるファミコンが、アーケードゲームと比べて、それほどスペック的には高い機械ではないとうすうす分かってくるわけで。 *2 そして、どうせファミコンのタイトルなんてそんなにたいしたことはできないだろう、てな感じの、どこか小馬鹿にした感覚になってくるわけですが…。

しかし、そんなある日。下宿先で他の学生さんが、ファミコン版グラディウスIIをプレイしていて、その画面を目にしてこれまた仰天。何だコレ。「ミソ」って喋ってるぞ…。なんでPSGモドキしか載ってないはずのファミコンで喋れるの…。 *3 うわ、デカいボスが出てきた。ショボいスプライト機能しか持ってないはずなのに、一体どうやって…。あっ。なるほど。BG画面でボスを表現してるのか…。いやはや、考えるなあ…。頭いいなあ…。

そこで、低スペック・制限のあるハードウェア上でも、何かしらの工夫を凝らして、一見するとリッチに見えなくもない映像を繰り出すアレコレに興味が湧いてきたという。いわゆる「頓智」ですけど…。

「ゴイスなハードウェアがなきゃやれないよ」「やりたくないよ」ではなくて、「このスペックでもどうにかできんかなあ」てな妙な考え方がついつい癖になってしまったのは、ファミコン版グラIIを目にしたのがキッカケ、だった気がするなと…。

ゲーム内容はどうでもいいのかもしれない。 :

しかし、こうして見ると…。どれもゲーム内容についての思い出じゃなくて、認識が変わる瞬間だったり、単にゲーム画面の見た目の話だったりするような…。つまるところ、自分はゲームの中身については、やっぱりどうでもいいのかもしれない…。いやまあ、見た目云々ばかり気にするのは、MZ-700版野球拳の呪いが絡んでるのかもしれないけれど…。

何かしらゲーム絡みっぽいサンプルソースを書く時に、ついつい、ついでにドット絵を描き始めてしまうのは、単に四角を表示してずっと眺めていると、MZ-700版野球拳で受けた悲しみが無意識下で蘇ってしまうから、かもしれない…。

*1: コレを書くまで勘違いしてたけど、てっきり最初のダライアスでラスタースクロールさせてのかと思ったら、どうやらダライアスIIで実装してたようで…。
*2: いやまあ、当時の家庭用ゲーム機としては、ファミコンはとんでもないスペックだったわけですけど…。あくまで、アーケードゲームと比べたら、という話で…。
*3: 後になって知ったけど、ファミコンにはDPCM機能が載ってたらしい。容量をたくさん使うから初期はあまり使われてなかっただけ、らしい。

#2 [pc] EmuZ-700を試用

MZ-700版野球拳について書いてるうちに、久々に動かしてみたいなと気の迷いが生じたわけで。

せっかくだから、この際、野球拳2000 for MZ-700 も動かしてみたいなと。ただ、MZ-700のエミュレータとして有名な MZ700WIN上では、野球拳2000は動かないらしい。EmuZ-700 上なら動くらしいので、そちらを試してみようかと。

_MZ-700 Emulator MZ700WIN For Windows9x/Me/NT/2000
_EmuZ-700 / EmuZ-800 / EmuZ-1500 謎WIPページ
_Yakyu-ken 2000 for MZ-700

EmuZ-700の導入の仕方。 :

以下のページの真ん中あたりにある、Binary Archive をクリックして、binary.zip をダウンロードして解凍。ちなみに、該当ファイルには、100機種以上のエミュレータが入ってるらしい。素晴らしい。なんという偉業…。

_Common Source Code Project

binary フォルダの中に mz700.exe があるので、任意のフォルダにコピー。また、mz700.txt というファイルもコピー。

mz700.txt を眺めた感じでは、動作には IPL.rom と FONT.rom が必要になる模様。

手元のHDD内を探したら、MZ-700 のIPL(?)、1Z-009A のバイナリファイル(4096byte、16進数なら 0x0fff byte)が見つかった。mz700.exe と同じフォルダにコピーして、IPL.rom にリネーム。

フォントファイルは、MZ700WIN のフォルダの中に、mz700fon.jp があったので、これも mz700.exe と同じフォルダにコピーして、FONT.rom にリネーム。

野球拳2000を入手。 :

以下から、y2k.zip をダウンロードして解凍。中には、Y2K.MZT が入ってる。.mzt というのは、カセットテープに相当するファイル。ヘッダ+バイナリデータで構成されてるらしい。

_Yakyu-ken 2000 for MZ-700

ちなみに、上記ページは、文字コードの指定がおかしいようで…。ブラウザの文字エンコーディングを、ISO-2022-JP にしないと正しく表示されなかった。

EmuZ-700を実行。 :

mz700.exe を実行。青い背景に、白い文字で、「** MONITOR 1Z-009A **」と表示された。1Z-009A はちゃんと動いてるっぽい。

.mzt を指定する。メニューの、CMT → PLAY を選択すると、ファイルを開くダイアログが出てきた。Y2K.MZT を指定。

EmuZ-700 の画面上で、L[Enter] と打ち込んで、カセットテープ内のプログラムをロードする。カセットテープと言うか、この場合は .mzt ファイル内のバイナリをロードするわけだけど。

しばらくして、「LOADING Y2K」と表示された。ファイルを見つけてくれたらしい。ステータスバーに、現在何%までロードが済んだかが表示される。

EmuZ-700 は実機と同様にカセットテープを実時間で読み込む仕様になっているようで、ロードにはしっかり数分かかる。しかもロード中は、当時の「ピーガラガラガラ」という音が鳴る。なんという再現度…。

野球拳2000を実行。 :

ロードが終了すると、野球拳2000が自動で実行される。スペースキーを叩くと先に進む。画面上に手が表示されたら、1、2、3キーのどれかを押すと、グー、チョキ、パーが表示される。

グラフィック画面が無いはずのMZ-700で、本当にグラフィックっぽいものが表示されてる…。素晴らしい。これぞ、頓智の世界…。

ハドソン野球拳を実行。 :

原典とも言うべき、ハドソン製MZ-700版野球拳も動かしてみる。こちらは MZ700WIN上でもスンナリ動くはずなので、そちらを起動。

ハドソン製野球拳は Hu-BASIC 上で動くので、まずは Hu-BASIC の .mzt をロードする。MZ700WIN を起動して、File → Set Load Tape → Hu-BASIC の .mzt を指定。画面上で、L[Enter」 を打つとロードされる。本来ならロードに4〜5分かかるところだけど、エミュレータなので、一瞬で Hu-BASIC が起動した。

File → Set Load Tape で、ハドソン製野球拳の .mzt を指定してから、画面上で LOAD と打ち込む。「FOUND "やきゅうけん"」と表示された。ロードできたらしい。

RUN と打ち込む。あの衝撃のゲームが起動した…。いやはや、懐かしい…。そして、やはり、コレはあんまりだ…。

以上、1 日分です。

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