mieki256's diary



2016/07/02() [n年前の日記]

#1 [prog] プログラミング言語のベンチマークを載せてるサイトがあった

昨日、RubyとPHPの処理速度の差について疑問が湧いたものの、何を測定したらいいのかで悩んでしまってアレだったのだけど。

その後もググっていたら、各プログラミング言語のベンチマークを大量に載せてるサイトに遭遇。自分が知らなかっただけで、おそらくは有名なサイト、なのかもしれないなと…。載ってる量がスゴイ…。

_The Computer Language Benchmarks Game

「Rubyと比べてPHPは重い」は真か偽か。 :

Ruby と PHP の比較ページも見れました。わざわざ自分でベンチマークを取る必要は無かった。このページを見れば一目瞭然でしたな…。

_PHP_vs Ruby (64-bit Ubuntu quad core)

ざっと眺めてみた感じでは…。やっぱり Ruby って PHP よりはるかに遅い。全然遅い。大体2倍〜5倍ほどRubyのほうが遅い。この結果だけを見ると「『Rubyに比べてPHPは重い』は偽」って話になりそうだなと。

ところが。コレ、2010年頃は逆の結果が出ていたようで。

_プログラミング言語の速度とアプリケーションの速度がいかに関係ないかがわかるグラフ - kなんとかの日記

どうやらその頃は、PHP のほうが Ruby よりも3倍ぐらい遅かった模様。とにかくPHPは遅かった。ありとあらゆる言語と比べても PHPは遅かった。もし、その頃に、「Rubyに比べてPHPは重い」と言ってたら「そうですね」「仰る通り」って話になってたんだろうなと。

Ruby にしろ PHP にしろ、バージョンが上がるたびに、最適化が進んだり、動く仕組みがガラリと変わったりしてるので、そういうことにもなるのでしょう。つまり…
  • 昔は、Rubyと比べるとPHPは重かった。
  • 今は、Rubyと比べるとPHPは速い。
そういう話になりそうだなと。

言語の速度だけ気にしても意味がないっぽい。 :

しかしですね。 _前述の記事 によると、「○○は遅いからダメ」と即断できるほど単純な話でも無いようで。

言語の処理速度ではなく、Ruby、あるいはPHPで書かれたアプリの処理速度を比較してみると…。PHP自体はRubyよりはるかに遅いはずなのに、アプリの測定結果では、何故かPHPで書かれたアプリが最速の結果を叩き出してたそうで。おかしいじゃないですか。めちゃ遅い言語で書いた時が一番速い。どういうこと?

「言語の速度を気にしてみたところで実態に即してないよ」てな話は、そもそもRubyコミュニティ内からも過去に出ていて。

_Rubyist Magazine - Ruby 1.9 で Web アプリを想定したベンチマークをとってみた

高速化されたはずのRubyの新バージョンと、高速化されてないはずのRubyの旧バージョンを比較したら、たしかに処理が速くなった部分もあるのだけど、逆に遅くなってしまったところもありますよ、と。「バージョンが上がって速くなったぞ」と喜んでたらソレは甘いよ、と。

Ruby という一つの言語の、各バージョンでの比較事例ですら、そういう結果が出てくるのだから…。他言語との比較や、フレームワーク毎の比較ともなれば、こりゃますますわけがわからんことになってくるなと。

つまるところプログラミング言語に関しては、一概に「○○は遅い」「○○は速い」「だから○○はダメだ」「○○は素晴らしい」と安易に言えないのだろうなと。
  • どの言語を使って、どんな処理をさせるか。
  • どの程度、その処理に特化して最適化させてあるか。
そのあたりで結果はコロコロ変わってくるから迂闊な判断は下せない、ということだろうと。「モビルスーツの性能の違いが戦力の決定的差ではないということを…教えてやる!」ってヤツですかね。…いや、シャアは毎回負けそうになってたから、ちょっとこの台詞は合ってないのでは。どうなんだ。

とは言え。
  • ソースを最適化しまくった際に、言語の処理速度の差が最後に響いてきて、望むパフォーマンスが得られない、ということはありえるだろうから、凄いプログラマーさんがカリッカリにチューンしたあげく「○○ではダメだ」と結論付けたなら、それは妥当な判断と言えそうだし。
  • 逆に、言語が速いおかげで、めちゃくちゃなソースを書いていても、そこそこの速度で動いてしまって誤魔化せちゃう時だってありそうだし。
なので、「やっぱり速さは正義」と主張する人だって居るだろうなとチラリと思ったりもして。でも、ある程度経験を積んでる人ならアルゴリズムを見直すことで結果が劇的に変わった場面をいくらでも目撃してるはずだし、メンテナンスコストだって無視できない場面もあるだろうしで、結局は「ケースバイケースだよなー」てことになるのが大半、とも想像するのですが。…まあ、そのあたり人によって色んな考え方がありそうですわな。

アウトプットは大事。 :

何にせよ、「Rubyに比べてPHPは重い」的な一文を書いてくれた方には感謝したい気分。

その一文を見かけて「えっ?」と思ったから、こうしてググって「なるほどなあ…」と思えたわけで。その一文が無かったら、こういう機会には恵まれなかった。おかげで勉強になりました。ありがたや。 *1

つまりは、ポエムでも何でもいいからアウトプットは大事、ってことだろうと改めて思った次第。

てな感じのポエムをこうしてメモっておくのです。

*1: ただ、その元記事を覗いてみたら、自分が見かけたはずの元の文章がしれっと削除されてて無かったことになっててなんだかアレな気分に。そういう時は _打ち消し線 を使って消しといたほうが、読者にとっては正誤が分かって為になる、と思うのだけど、打ち消し線が使えないblogシステムもありそうだよな…。そういや、最近何故か見かけないよな…打ち消し線…。なんでだろ? 見た目がダサいから、かなあ…。

#2 [anime] アニメの感想をメモ

色々なアニメが最終回を迎えたので、印象に残った作品についてなんとなく感想をメモ。今日視聴したというわけではなくて、しばらく前に視聴終了したものを思い出しながらメモ。

「ジョーカー・ゲーム」の最終回を視聴。 :

おそらくは太平洋戦争に向かっていく昔の日本を舞台にして、日本軍の中に作られたスパイ組織の暗躍を描いていく作品、という紹介であってるのだろうか…。

「攻殻機動隊」「サイコパス」等を作ったProduction I.Gの制作に加え、関わった作品がどれもヒットしてる岸本卓氏のシリーズ構成・脚本。ということで期待してたのだけど、予想通り何もかもバッチリじゃないスか、てな印象で。

おそらく原作がそうなのだろうけど、前時代的・非合理的な思考をする集団の中に、現代的・合理的な思考をするキャラを投入して動かすだけでも、そこにある種のカタルシスが生まれるのだなと感心させられたり。当然ながら、原作者・読者・視聴者は、本編で描かれている状況の未来が分かってるわけで…。未来が分かってない集団に、未来予知ができている主人公が入ると、それは賢者にしか見えないという。そして、えてして作品内で賢者が描かれていると、視聴者は見ていて気分がスッキリしてくるわけで。まあ、映画「八甲田山」のようなソレに近いのかもですが。いや、本編内でも「八甲田山」っぽいシーンが出てきましたが。

それとは別に。コレはイケメン揃いのルパン三世かもしれないな、とも。スパイ達は、皆変装が得意だし。手品のように手先は動くし…。ルパン三世を今風にリメイクすると、ていうかルパン三世を猿顔からイケメンにしてAKB48っぽく数をたくさん揃えたらこうなるのかも、などとちょっとアホなことを思いながら眺めてました。

「宇宙パトロールルル子」の最終回を視聴。 :

おそらく日本のアニメスタジオの中で最も勢いがあるTRIGGERの作品。かつ、そのTRIGGERのコアメンバーである今石洋之監督の作品。

どこを切り取っても、「ああ…TRIGGER作品だ…」「見事なまでに、今石監督作品だ…」てな印象で。全てにおいて、とにかくテンションが異常な事態になってるというか…。何もかも勢いで乗り越えていくというか…。

個人的には台詞の数々にシビレてしまったり。特に、「○○がアレして○○が○○になるぞ!」で説明終了しちゃうあたりで参ったというか。

考えてみれば、視聴者にとってもソレで十分なんだよなと。とにかくこんなことになっちゃうよ、と分かってることが大事で…。どうしてこんなことになっちゃうのか、その仕組みについてキッチリとSF考証して伝えることが、視聴者にとって面白いと感じる部分ってわけでもないだろうし。しかも頭の悪さを感じさせるあたりが実にイイ。「俺達さあ〜、とっても頭がいいんだよねえ〜」「各設定についてもしっかり考証してるんだよねえ〜。分かる?」とか見栄を張るよりも、「俺、頭悪いからサ! ココは『アレして』で済ませちゃっていいよナ!? ナ!? ハイ、次行くぞ、次!!」のほうが全然勢いがあって見ていて笑えてくるわけで。時々思うのだけど、妙な見栄を張らずにぶっちゃけたほうが強いというか、俄然面白くなる時ってあるよなと。 *1 なんだか小難しい理屈をネチネチコネコネして見ていて眠くなるようなアニメなんて押井監督あたりに任せときゃいいわけで。そんなのわざわざTRIGGERで作ってどうすんだ。目がバチーンと覚めちゃうアニメを作らんでどうする。だからこれでいいのだ。「アレして」がこの場合はバッチグーだ。みたいなことも思ったり。

それと、「初恋をした中学生は無敵だ」の台詞に、なんだかやられました。なんか意味がよくわかんないけどいいこと言ってる気がするからオッケーだ! そうだ、行け! ドーンと行け! みたいな妙な気分にさせられたりして。

1話あたりの放送時間が短いのもなんだか良かったなと。このテンションで30分やられたら…。いや、それはそれでアリか…。「グレンラガン」も「キルラキル」も面白かったし…。でも、「ルル子」は濃縮されてたというか、原液を飲んでるかのような、そんな印象も。

「田中くんはいつもけだるげ」の最終回を視聴。 :

とにかくけだるい男子高校生の日常を描く作品、という紹介でいいのだろうか…。

間の取り方がとにかく独特で。「おじゃる丸」を更にパワーアップさせた感じとでもいうか、更に洗練した感じとでもいうか…。

基本的に自分はテンポが速いアニメが好みで、無駄にグズグズと時間を引き延ばされるとそれだけでアレな気分になってしまうのだけど。このアニメに限っては別。ここまで徹底的にやれば面白くなってくるのだなと再認識させられたというか。

かといって、全てがのんびりしてるわけでも無くて、一瞬でシュッと入れてきて、ソレが通常時のペースとコントラストを生んで笑いに繋がるシーンも多々あって…。まあ、とにかく、時間制御・タイミングの取り方が秀逸。毎回見るたびに、「今のは上手いわ…ココも上手いわあ…」と笑いながら唸ってました。

「おそ松さん」もタイミングにこだわって作ってたらしいけど。やっぱりアニメは、いや、アニメに限らず映像作品は、時間制御が肝なのだなと痛感。

*1: いや、実際にはちゃんとSF考証してるのかもしれないけど…。してない素振りを見せたほうが面白くなるなら「アレして」を取るべきとも思うわけで。

以上、1 日分です。

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