mieki256's diary



2016/07/05(火) [n年前の日記]

#1 [windows][dtm] Windows10はMIDIマッパーが殺されてることに今頃気づいたり

_Genkhord という、音楽のコード支援ソフトがアップデートされたと知って、早速試用していたのですけど。

触ってる最中に、Windows10 ではMIDIマッパーが殺されてしまっていたことに今頃気が付いたりして。正確には Windows8 の頃に殺されたままでそれっきり、という状況ですけど。

Windows7 を使ってた頃は回避策があったから、そのことをすっかり忘れてた…。なんてこった…。チクショウ。見事に 殺って やってくれやがったぜ、Microsoft め…。これじゃ Genkhord が内包していた実力が発揮できんではないか…。

ちなみに、MIDIマッパーと言うのは、各アプリがWindowsに「このMIDIデータを鳴らしてよ!」と要求してきた際、どのMIDI音源を使って鳴らすのか選択できる機能…という説明で合ってるのかしらん。

Windows XP の頃は、鳴らすMIDI音源をユーザが自由に選択できたのですけど。Windows Vista や Windows 7 になったら、音源の選択ダイアログが削除されてしまって。ただ、Vista / 7 には機能自体はこっそり残っていて、レジストリを書き換えれば選択できるようになっていたから、 _MIDIせれくたー 等を使うことで、まだどうにかなってたのですな。

ところが、Windows8では、そのあたりの機能がごっそり削除されてしまったそうで。レジストリに「この音源を選んでくれ」と書き込んでも、ソレを見て選択してくれなくなっちゃった。MIDIを鳴らすなら、何が何でも Windowsに標準で入ってる _Microsoft GS Wavetable SW Synth で鳴らしやがれ、ソレ以外では俺(Windows8)は鳴らさん、てな事態になってしまったわけです。

Microsoft GS Wavetable SW Synth の音を聞いた人なら分かると思うんですけど。コレがとにかくチープな音なんですよ。スーパーファミコンの音に毛が生えた程度、いや、下手するとスーファミにすら負ける音で。リバーブ等のエフェクトもなければ、波形の差し替えもできませんから、ある面ではスーファミ以下なんですよね…。同じソフトウェアMIDI音源でも、YAMAHAのソフトウェアXG音源あたりは結構イイ感じの音だったんですが。現状のソレは落涙間違いなしの音で。

いや、違う。そういう話じゃないなコレ。

MIDI音源の音質や音色がどうとか、そういう狭い話じゃないんですよね。 _仮想MIDIケーブル を指定できないのが大ダメージなのです。

OS側で仮想MIDIケーブルを指定することができれば、MIDIデバイス選択機能を持っていないアプリでも、出力したMIDI信号をDTM/DAWソフトに渡すことができるわけです。すると、DTM/DAWソフト側で、シーケンスを記録できるのはもちろんのこと、膨大なソフトウェアシンセサイザの類を利用することが可能になる…。そこが大きいわけで。

実際に鳴らしてみる。 :

Genkhord + Microsoft GS Wavetable SW Synth で鳴らした音は、こんな感じですよ。

_out1.ogg

ショボいですよね。

ちなみに。 _ペンちゃんの不思議なけんばん2015_仮想MIDIケーブル loopMIDI_FL Studio 、と経由させてみた音は以下になります。「ペンちゃんの不思議なけんばん2015」は、出力先のMIDIデバイスを選択する機能があるので、仮想MIDIケーブルを指定してDTM/DAWソフトにMIDI信号を渡すことが可能なわけですが。

_out2.ogg
_out2b.ogg

出力先のMIDIデバイスを自由に選択できれば、仮想MIDIケーブルを選択することができて、その先でこういう音が鳴らせる。

更に、ソフトウェアシンセサイザ側でアルペジオ系の音色を選べば、以下のような音だって出せる。コレ、基本的にはキーボードのキーを押しっぱなしにしてるだけですよ。

_out3.ogg

だけど、Windows10 や Windows8 では、MIDIマッパーが削除されてるから…。WindowsにMIDIを渡すだけのアプリからは、 _こういう音 しか鳴らないわけで。

Windows XP の頃にはできてたことが、最新OSのはずの Windows10 では、できないわけですよ。XPの頃は _こう _いう _ が出せていたのに、10は機能削っちゃったから _こんな音 しか出ない。ダメだろソレ。全然つまんないでしょ。なんで削っちゃったんだよ…。

CoolSoft MIDIMapper beta を使えばなんとかなるかも。 :

何か手はないのかとググってたら、CoolSoft MIDIMapper なるツールが開発中らしいと知り。

_CoolSoft MIDIMapper beta1 released | CoolSoft

「Windows7までは、VirtualMIDISynth 1.x 内のMIDIマッパーでMIDIデバイス選択ができたけど、Windows8/10は機能削除されたからできないんだよね」「それじゃ悲し過ぎるから Windows8/10でも使えるソレを作ってみるわ」ということらしくて。

ユーザ登録しないとダウンロードできないらしいので、ユーザ登録してDLして試用してみましたよ。ちなみに環境は Windows 10 x64。

おお…。ちゃんと切り替わってる、ような気がする。素晴らしい。

試しに Genkhord + CoolSoft MIDIMapper + loopMIDI + FL Studio で鳴らしてみたり。こんな感じに。

_out4.ogg

ということで。
  • Windows Vista/7ユーザなら、MIDIせれくたー or VirtualMIDISynth内のMIDIマッパーで。
  • Windows 8/10ユーザなら、開発中の CoolSoft MIDIMapper の人柱に立候補。
それでどうにかなりそうだなと…。

もちろん後者は自己責任で。鋭意開発中のツールだから何がどうなるか分からんです。転んでも泣かない。

MIDIマッパーは*NIXで言えばパイプ相当。 :

以下はポエムです。

MIDIマッパーの有無というか、まともな実装というのは、*NIX等で言えばパイプ機能に相当するのではないか、と思うのですよね。

パイプ機能ってのは、各コマンドの出力結果を次のコマンドに渡していく機能で…。一つ一つのコマンドはできることが限られてるけど、連携することで、更に幅広いこと・複雑なことができるようになるという。シェル上でパイプを使えば、コマンドの組み合わせができて、やれることが増えてくるように。DTMの世界では、MIDIデバイスを連携できるかどうかで、やれることが広がってくる、のではないかと。 *1

もし、*NIXで、「これからはパイプ機能である『|』を削除する」と誰かが言い出したら、「お前、気でも狂ったのか?」と大ブーイングは必至だろうと思うのですけど。Microsoft と Windows の開発陣は、ソレに近いことをやりやがったわけですよ。MIDIという、プログラマー連中が滅多に触ったり遊んだりしないところだから、幸か不幸かスルー気味だけど…。この機能削除は結構な大失態、だったのではないかと。

いやまあ、どうして機能削除したのかは、ぼんやりとですが分からないでもなくて。今時、「何か音楽を聴きたいな」と思った際に、MIDIファイルをクリックして聴く人なんてまず居ないわけで。ほとんどは mp3 を再生して終わりでしょう。だから、「MIDIなんて使うヤツはもう居ねえだろ」と安易に思って削ったんだろうと推測するのですが。

だけどね…。mp3の再生なんてスマホでもMP3プレイヤーでもできるんですよ。PCがソイツラと同じレベルに自分から落ちていってどうするねんと。単なる波形データのプレイヤーならスマホで十分なんだよ。PCの強みはソコじゃねえだろ、と。

PCが本領発揮するのは、何かを作る場面でしょう。何かを作るために必要な機能は充実させておかなきゃ、PCの存在意義が怪しくなってくるわけで。なのに、「PCで音楽を作ろう」と思ったときに、MIDIデバイスの選択すらできないって、致命的じゃないかと。「だったらスマホやタブレットで、入力/出力が閉じてる専用アプリ動かして、楽曲作る感じでもいいよね」「わざわざPCを使うメリットが一体どこにあるんですか」「Windowsなんて要りませんよね」「Windowsってオワコンですね」って話になりかねない。どうして自分達の優位性を、自分達でわざわざ削り落とすかな…。

連携可能な機能があるかどうかで、バラバラだった各アプリを組み合わせることができて、もっと色んな事ができるようになるわけですが。その連携に関わる根幹部分を削っちゃあかんでしょう…。

「PCは面白い玩具」と捉える人が少なくなってるのかも。 :

8bit PCの頃からPCを触ってる自分のようなおじさんにとっては、PCは面白い玩具、というイメージがあって。昔のPCは低スペックだから、たいしたことは全然できなかったけど。ひょっとしたらこんなことができるかも、あんなことができるかも、スペックが上がっていけば凄いことができるかも、と…。触ってるだけで夢がひろがりんぐな存在、チープだけど可能性だけはパンパンに詰まった玩具、だったわけですよ。

そういう感覚を持ってる人達が Windowsを開発してたら、MIDIマッパー関係を削るような愚行はしなかったかもしれないなと。だって、コレ、面白い機能ですから。残しとくだけで、まるで戦隊ロボットの如くアレコレ合体させて遊べるんですよ。夢がひろがりんぐですよ。

でも、今現在 Windows を開発してる人達は、そんなイメージを誰も持ってないんだろうなと。そういうイメージを持ってWindowsをゴリゴリとパワーアップさせてた怪しい人達は、どんどんMicrosoftを辞めていって会社立ち上げて違うことをしていたりするし。昨今のOSは、セキュリティホールがどうとかの胃が痛くなるような話ばかりだし。だから、「こんなの要らねえだろ」と思ってしまったんだろうなと。

PCは、面白い玩具。夢を叶えられる玩具…。もはや、そんなイメージを持つことは難しいのでしょうか…。難しいのだろうなあ…。だけど、こんなことしてたら、そのうちWindowsはExcel専用OSみたいな存在になっちゃうよ。ソレでいいのかと。

とは言え、今はもう「PC = 仕事の道具」と捉えてるユーザが大半な時代だろうし。「PC = 玩具」なんて印象を多少なりとも復権させるのは難しいよな…。別の何かに玩具としてのポジションを担ってもらうほうが、まだ望みがあるのかもしれず。

もしかして、このあたり、「Mac使え」で済んじゃうのですかねえ…。

*1: いやまあ、DTMの世界も、MIDIに代わるアレやコレを使おうぜって話になってる印象もありますけど。それでも、「連携して使うのは当たり前だろ?」ってところは変わらないと思うわけで。

#2 [windows] Windows10上でデスクトップで鳴ってる音を録音するのはどうしたらいいんだろ

Windows7の頃は、デスクトップ画面上で鳴ってる音を録音する方法があったような気がするのだけど。たしか、ステレオミキサーなるソレを選択すれば録音できたような…。と思って Windows10の「サウンド」を選んでみたけど、ステレオミキサーが無くて。

これはドライバをインストールし直さないといかんのかなと、 _Realtek から、High Definition Audio Codecs のセットアップファイルを入手してインストールしてみたのですが。それでもやっぱりステレオミキサーは出てこない。うーん。

ちなみに、使ってる M/B は、 _Intel DH67BL ですが。

ググってるうちに分かってきた。サウンド → 録音、のウインドウ中で右クリックして「無効なデバイスの表示」をすれば出てくるのか…。ソレを右クリックして「有効」にチェックを入れる、と…。

もしかすると、Windows7の頃も、同じ作業をしていたけど忘れてしまっていただけかもしれない。いや、どうだったか覚えてないけど。

参考ページをメモ。 :


以上、1 日分です。

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