mieki256's diary



2016/06/29(水) [n年前の日記]

#1 [zatta][neta] レンタルビデオの延滞について考え込んでしまったり

寝ていたら、ちょっと怖い夢を見た。内容はこんな感じ。

レンタルビデオ屋さんにレンタルしていたビデオテープを持っていったら、「これはめちゃくちゃ古いビデオだ」「ていうか今時ビデオテープって(笑)」「延滞料金が凄いことになってる」「店に泊まり込んで働いて返せ」と、店の片隅の、ダンボールを敷いた上にある寝袋を見せられて。

「いくらなんでもそれは酷い」「オリジナルのテープの定価を払ってそのビデオテープを買い取るから勘弁してくれないか」と交渉したものの。「ダメだ。買い取りは絶対にさせない」「何が何でも泊まり込んで返せ」「壁の貼り紙にも書いてあるだろ。『長期に渡って延滞した際は休日等を利用して実務を行っていただきます』って」

と、恐怖を感じたところで目が覚めた。

自分、何故か、年に1回ぐらい、この手の夢を見るんだよなあ…。なんでだろ。延滞したことは無いはずだけど。

ていうか、夢の中で店員さんにもツッコまれてたけど、今時ビデオテープって…。要は、自分がレンタルビデオ屋さんを一番利用していた時期はビデオテープが主流だったので、その記憶が夢の中に出てくるのだ、ということだろうけど。

延滞時の損害についてなんとなく考えてしまったり。 :

ビデオテープを返却し損ねて延滞してしまった際に、店側が受けるであろう経済的な損害・損失は、どの程度になるんだろう…。

例えば、2時間の映画が入ったビデオテープだったとすると。誰かがレンタルして、2時間後に返却されて、それをまた別の誰かが間髪入れずに即座にレンタルしていく、そんな状態が店側にとって最も理想的な状態だろうなと。

つまり、1日に12回レンタルされるわけだから…。1回300円とすれば、300円 x 12回 = 3,600円を、ビデオテープ1本は、1日で稼ぎ出してくれる。

となると…。

3日延滞すると、3,600円 x 3日 = 10,800円。
1週間延滞すると、3,600円 x 7日 = 25,200円。約2万5千円。
1年間延滞すると、3,600円 x 365日 = 1,314,000円。約130万円。
3年間延滞すると、3,600円 x 365日 x 3年 = 3,942,000円。約400万円。

なるほど。年に1回程度は怖い夢として現れて、うなされちゃうわけだ…。

こうなると、オリジナルのビデオテープの定価を払ったぐらいでは全然足りないですな。というか、コレなら最初からオリジナルのビデオテープを購入してソレを手元にずっと置いとくほうがめっちゃ安上がりなのではあるまいか。そのほうが映像作品のメーカにとっても嬉しい展開だし。レンタルビデオ屋さんを儲けさせるより、映像作った人達を儲けさせないといかんだろう…。

それはさておき。実際には365日24時間営業てな店は少ないはずで。閉店してる時間帯や、定休日なども考慮して計算しないといかんよなと。

そもそも、一本のビデオテープが、隙間なく、間髪入れず、最短時間で連続でレンタルされていくはずもないので…。実際に算出する場合は、その店においてビデオテープ1本あたりが1日に平均何回ほどレンタルされていくのか、実測値を出して計算しないといかんだろうなと。

逆に考えると、営業時間の長さ、定休日の回数、各店舗で決められている延滞料金、それらを元にして計算していけば…。店側が、ウチのビデオテープ1本分は1日に平均何回ぐらいレンタルされるはずやで、と考えているかが分かる、ということになるのかな。

その値を出してみれば…。「この店、ボッタクリやんけ! その平均レンタル回数はありえんわ!」とか「この店は…良心的な料金やな…。たしかにこの平均レンタル回数なら、妥当なところや…」てな判断も可能だったりするのかもしれない。

「どう考えても実写版デビルマンがこのレンタル回数になるわけないやろ! お前ら悪魔か?!」とか。いや、ソレ、あえてレンタルしようという気分にも、わざわざ延滞しちゃう展開にもならないのでは…。あり得るとしたら「一応見たけど…一分一秒でも早く返却したい…」てな気分に…。 *1

ネット上のレンタルサービスの旨味を痛感。 :

延滞時のアレコレを考えていくと、ネット上のレンタルビデオサービスの旨味が、なんとなく感じ取れる気もしてきたり。

まず、ビデオテープが1本限りじゃないわけで。512人とか2048人が一斉に「レンタルしたいんですけど」と言ってきても「どうぞどうぞ」だし。何せその場で再生した途端にリアルタイムで複製されていくわけだから。

延滞云々も一切関係が無いよなと。ビデオテープが店舗内から実際に消えていくわけでもないし。

また、ネット上のサービスなら、365日24時間営業も不可能ではないよなと。お客さんに対応してるのは、基本的にはコンピュータとプログラムなのだから。

てなことを考えていくと、そりゃ映像作品の権利元と面倒臭い交渉をすることになっても、結構な額を突っ込んでシステム作ることになっても、この商売を立ち上げるべきと思えてくるわなと…。

ていうか、その商売、みすみすレンタルビデオ業者にやらせるのではなくて、映像メーカ自身がやったほうが美味しいよなと。いや、実際やってるところがいくつかあるわけですけど。

もっとも、このあたり、ユーザの自由時間がどんどん減少している現状を無視してるのがアレですが。実店舗を構えて記録メディアを貸し出すより美味しいけど、それほど甘いもんでもないよ、意外に厳しいよ、てのが実際のところだったりするのかなと勝手な想像を。

*1: などと書きつつも、実は自分、アレは未見で。一度ぐらいは見ておきたいのだけど…。

以上です。

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