2016/03/11(金) [n年前の日記]
#4 [anime][movie] 「モンスターズインク」を視聴
TVで放映されてたので見てみたり。以前も見た記憶があるけど、やはり素晴らしい出来としか言いようがない…。
- はしゃぐ小さな子供と慌てふためく大きな怪物という図式は、小さい子供にとって愉快な光景だろうけど、一体何を見て、その組み合わせに気づいたのやら…。既存の映像作品か、それとも現実の風景からか。よくまあそんなところに気が付くなと。
- 無言のまま表情だけで相棒に意思を伝える、そんなやりとりがスッと入ってきてシビレタ。日本のアニメなら台詞にしちゃうだろうけど、ここを表情だけで伝えちゃうのかよ…勘弁してよ…みたいな。
- 3DCG=硬い、というイメージが一般的にはあるだろうけど、表情がとにかく豊富で柔らかく、しかも絶妙な表情ばかり。本来なら、カット毎にいくらでも表情を変えられる手描きアニメのほうがこのへん勝ってなきゃおかしいけど。日本の手描きアニメなんて、顔についてはカッチカチのお人形さんばかりになってるわけで、こうなると手描きの強みってなんだろうな、などと考え込んでしまったりして。
- キーとなるアイテムがどこでもドアぐらいしかないはずだけど、その小道具だけで、ここまでドタバタ展開を作るとか…。ピクサーはアイデアマンだらけや…。
- 緩急・コントラスト・静と動が上手い。ガーッと行ってふっと抜いたり、スーッと来てからガーッと行ったり。やっぱり宮崎アニメの勘所を引き継いだのは、ジブリの若手じゃなくて、ピクサーの人達じゃないかなと…。
- レイアウトだけで寂しさ・空虚感等を伝えてるカットに感心。例えば、クローゼットを見上げる幼女の後ろ姿とか。あの構図だから伝わってくるわけで。
- 情報量のコントロールが絶妙。例えば、手前に大きく配置したキャラはほとんど動かさず、その奥のほうで幼女だけが小さくチョコチョコ動くことで、観客の注意をそちらに向けてたり。しかも、幼女が動いてる場所は壁や床をつるんとした材質にして、幼女の姿が認識しやすいように工夫してたりするし。
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以上です。