mieki256's diary



2016/02/19(金) [n年前の日記]

#3 [movie] 黒澤映画とアフレコ

昔どこかで、「黒澤映画はリアリティを重視して同時録音を多用してたのだ」「だから台詞が聞き取りづらいのだ」という話を見かけた記憶があって。ということは、昔はアフレコがフツーだったのかな、同時録音のほうが珍しかったのかな、と思ってたのだけど、それってホントかなと疑問が湧いて、「黒澤映画 アフレコ」でググったり。てなわけで、そのあたりについて分かったことをなんとなくメモ。

ググってみたら、黒澤映画もフツーにアフレコを使ってたようで。

_羅生門 (1950年の映画) - Wikipedia
完成間際の1950年(昭和25年)8月21日、アフレコ収録中に撮影所が出火し、オリジナルネガは無事だったが、一部の音ネガが消失。さらにその翌日には映写機でのテスト中に再び炎が上がり、フィルムから放出された毒ガスにより30人ほどのスタッフが病床につくというアクシデントが起きてしまう[4]。

羅生門 (1950年の映画) - Wikipedia より


_SmaSTATION-5
『天国と地獄』のときは、『さあ、いざ本番!』となると、『NGだすと5千万だぞ』っていうわけですから、緊張しますよね。NGだすといけないっていうんで、みんな早口になるんですよね。別の日にアフレコをするんですけども、そのときに『どうしてそんなに早口でしゃべったの?』って監督は言ってましたけど」。

SmaSTATION-5 より


_さかもと+さんはTwitterを使っています:
昔の黒澤映画、特に、三船敏郎が何言ってるのか、わからないことが多い。しかし、アフレコはしているはずなのだ。なにしろ、「用心棒」のアフレコのため、山田五十鈴は、歌右衛門との共演を棒に振り、以降、黒澤映画に出るのは止めたのだから。

さかもと+さんはTwitterを使っています: より


_宮崎駿×黒澤明 夢の対談が実現していた!日本を代表する監督2人の映画に対する強い思い|U-NOTE [ユーノート]
黒澤: 音を入れる専門家、三縄くんというのがいるんですが、雨ひとつにしてもすごく細かく変えてくれるんです。縁の下の力持ちというか。アフレコする場合も現場の音は持って来て、それを聞かせながらアフレコをさせるんです。そうじゃないとその時の感じを忘れちゃうからね。

宮崎駿×黒澤明 夢の対談が実現していた!日本を代表する監督2人の映画に対する強い思い|U-NOTE [ユーノート] より


ということで、黒澤映画もフツーにアフレコ使ってたみたいだなと。

_日本映画監督協会 - Directors Guild of Japan
「スターウォーズ」のロボットのモデルにされたという二人の名コンビは、黒澤さんの「隠し砦の三悪人」が生んだものだが、超望遠の二人の道中のシーンで、釜足さんは甚だ怪しげなせりふで通してしまったらしい。そして、千秋さんにせりふを渡すときだけ「なァ」と言って渡すらしいのだ。当然、後のアフレコの時、せりふが合わなくて大変だったそうである。さすがの黒澤組でもワイヤレスマイクのない時代のエピソードとして甚だ興味深い。

日本映画監督協会 - Directors Guild of Japan より


なるほど、同時に録音したいと思っても、それが不可能なカットってあるよな…。そういうカットは、フツーにアフレコするわな…。

それにしても、今は映画でもワイヤレスマイクを多用するのだろうか…。

_Me-Mic No23(88)
初めてワイヤレスマイクを使ったのは、特ラ連で監修された「ワイヤレスマイクハンドブック」にも書かせて貰ったが、1977年の映画『お吟さま』(熊井啓監督)を担当した時である。

Me-Mic No23(88) より

1977年…。結構昔から使われてたのか。

現在の撮影現場においては、ワイヤレスマイク無しでは同録は不可能と言えるほどの必需品となった。その数も作品によってはミキサーのチャンネル数一杯になることもある。そのような現場は忙しくて台本から目が離せない。出来ることならもう一度ダイナミックマイクで…、それが不可能なら外部マイクのみで一作品を通してみたい、等とはかない夢を描いているのだが…。

Me-Mic No23(88) より

ということは、大半の映画やドラマでは、登場してる役者さんの体のどこかに、こっそりとマイクが隠してあるのだな…。

ならば、ウォーリーを探せ、じゃなくて、ワイヤレスマイクを探せ、という遊びはどうか。いやいや、素人に見つかるような仕込み方はしてないはずだから遊びにならないか。しかし、プロならあっさり分かるのだろうか。プロだけが興じることができる遊び、なのかな。どうなんだろ。

さておき、海外と日本の映画の録音事情については以下の記事で分かりやすく解説されていて。自分は素人なので、勉強になりました。

_映像研究科 サウンドデザイン領域 | サウンドデザインについて、最近考えてる事です。

コストの問題から日本国内で普及してしまった同時録音が、日本の実写映画の海外展開を難しくしている反面、音の持つ情報量が海外映画よりも豊かになっている、という話は面白いなと…。なんでもそうだけど、メリットとデメリットがあるのだなあ。

なんだかこのへん、漫画や映画で描けそうなお仕事、のような気もする。アフレコ云々や効果音作成のお仕事には、面白エピソードが転がってそうな。でも、ドラマっぽいエピソードが思いつかないな…。何かこう、目がうるうるしそうなエピソードを思いつければ、それをラストに配置することで作品として成立しそうだけど。

以上です。

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