mieki256's diary



2016/01/30() [n年前の日記]

#3 [anime] 灰と幻想のグリムガル、3話まで視聴

とんでもないアニメが始まった、気がする…。

おそらく設定としては、主人公達がゲームの世界に閉じ込められてしまいました、みたいな感じのよくある設定だと思うのだけど。その世界をリアルに考えていったらどんな光景になるのかな、てなあたりの思考実験が比較的徹底していて。

CMでも台詞として言ってるけれど、ゴブリン一匹を倒すだけでも一苦労。そして、その描写がひたすら丁寧。例えば、襲撃する際の不安を解消するために武器を弄り始めてどうにか気持ちを落ち着ける、てなキャラの動作まで描かれていて唸ってしまったり。そんなところまで気を配って描写してみる作品なんて、そうそう目にすることは無いわけで。

着ている衣服に関しても、例えば下着の質はどうなのか、どのくらい長持ちするのか等を設定していて。○○○一つ入手するのも難しいから、穴が開いた○○○を長持ちさせるために工夫してみたけれど、そのことで思わぬ問題が発生しちゃう冒険者達、とか…。こんな作品、そうそう無いよなと。

この手の作品は、視聴者も、制作側すらも、例えばゲームの世界なんてもんは大体こんなもんでしょ? と、すっかり思考停止しちゃって、決まりきった、ワンパターンの、実に貧相なイメージを持ってきておきながら、これで良し、これ以上描かなくて良し、考えなくてもいいよ、と、誤魔化してしまうところがあるわけだけど。いやいやちょっと待て、もうちょっと真面目に考えてみたらどうなるんだコレ、と踏み込んで、そのことで他作品では見られない光景がポンポン出てくるあたりがグッドだなと。…なんだかちょっと「ダンジョン飯」を思い出したりもして。

スタッフの誠実さや生真面目さ、そしておそらくは原作が持つ独自性がビンビン分かりやすく伝わってくる、どこまでも丁寧に作られたアニメだなと思えてきたり。こんな作りをしていて大丈夫か。最後まで持つのか。そんな心配をしてしまうぐらいに丁寧な作り。これは恐ろしいアニメが始まった…。こんなアニメを作れる人達が出てきたのか…。凄い時代になってきた…。

こうなると、「落第アスタリスク」は一体何だったのか、とか思ってしまったりして。いや、アレはもう原作からしてパターンの羅列だった上に、たまたま偶然、放送のタイミングまで一致しちゃったせいでアレなんだろうけど…。

思考停止していたら、ダメなんだな…。他人よりも一歩踏み込んで(考察|妄想|描写)してみるのって、大事なことなんだな…。てなことを実感させてくれるアニメだな、と思ったり。

以上です。

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