mieki256's diary



2015/10/13(火) [n年前の日記]

#2 [zatta][neta] 小説の書き方を教えてくれる小説って無いのかな

「いきなり台詞から書き始めたら、小説っぽくない?」

西日が差す教室で、彼女はそう言い出した。

時々、小説だのシナリオだのが書けたらなあ、と妄想する時があるのだけど。悲しいかな、小説やシナリオの書き方なんて何一つわからんので、「書けたらなあ」と思うだけで何もせずに終わってしまうのですけど。

そこで、ふと、なんとなく。小説の書き方を教えてくれる小説、てのはどうかなと。それはそれで売り物にならんのかなと。

まあ、絶対に、既に存在してるはず、とは思うのだけど。自分がタイトルを知らないだけで、実際には山ほど出てる可能性が高いよなと。

これが小説ではなく漫画なら ―― 「漫画の描き方を教えてくれる漫画」だったら、自分もいくつか知っていて。 てなわけで、漫画なら、結構あるよなと。

だとすれば、ソレの小説版もフツーにあるんじゃないかなあ、と。

そういう小説をアニメ化したりしないかな。どこかで見たような学園ハーレム魔法バトル系ラノベを飽きもせず次々にアニメ化するより、まだちょっとは話題になるんじゃないかと思うんだけど。「バクマン。」や「SHIROBAKO」のヒットを目にしておきながら、未だに純度100%妄想ラノベを延々アニメ化とか、ソレどうなの、という気もするわけで。

ユーザの自由時間をあらゆるメディアが奪い合ってる現状において、ユーザ側も時間的余裕が無くなってきて、だったらせめて何かしら「身になりそうなもの」「知識が得られるもの」を選択する、そんな傾向が出てきていたりはしないだろうか。つまり、読者・視聴者の「知識欲」を満たす方向の需要が増してそうだよなと。そこを見事に嗅ぎ取ってヒットに繋げたのが「バクマン。」「SHIROBAKO」ではないのか、と思っていたりするのだけど。こんな状況で、飽きもせず、やれ学園が、やれ魔導戦士が、やれツンデレ美少女が、と作り続けるのは…。さて、どうなんだろうと。

と思ってググってみたら、「バクマン。」のラノベ作家版みたいなラノベはありそうな気配が…。やっぱりあるよね。なんだか安心(?)。

まあ、そういうアレを読んだからと言って、ラノベや小説が書けるようになるわけでもないだろうけど。「バクマン。」を読んでも漫画は描けないし、「SHIROBAKO」を見てもアニメは作れないし。

ただ、関連知識を得ることができるから「なんだか得した気分」にはなるよなと。ソレって商品として強いんじゃないかと思うんだけど、どうなんだろう。

彼女曰く。
私達は日頃小説なんか書いてないから、いきなり「小説を書け」と言われても書けるわけがない。
だけど、「会話」だったらいつでもしてる。
なら、会話なら ―― つまり台詞の一つ二つなら、いくらでも思いつくはずだ、と。

まずは慣れてることから始めよう。
とにかく台詞を一つ捻り出して、メモしてみる。それなら誰だってできるはず。

台詞は書けた。 じゃあ、その台詞は「誰」が喋っているのか。分からないとモヤモヤする。 説明が必要だ。台詞に続けて、「誰」が喋ったのか、説明文を書いておこう。 その「誰かさん」は、「どこ」で喋っているのか。「いつ」喋っているのか。 これも分からないとモヤモヤするから、場所の説明、時間の説明も書き加えてみよう ―― 「ね。これで小説の『出だし』は書けたよね。『出だし』だけは、一応」

今まで一度も書いたことが無いのに、小説を書かねばならない立場になってしまった主人公。彼はどうして小説を書かねばならないのか? 彼は何に巻き込まれたのか? 彼に小説の書き方を教えてくれてる異性は、一体どんな人物なのか? …設定を考えて説明文を並べていけば、一応形になりそうな気もするんだけど、さて。読みやすいかどうか、中身が面白いかどうかは別にして。

と、ここまで書いて、そもそも「ラノベの書き方」でググったら入門ページがわんさか出てくるんじゃないかと思えて試しにググってみたけれど。なんかもう、どの入門ページも…。「まずは書き始めてみよう」みたいなソレって皆無ッスね…。

プログラミングの世界では「Hello World」は定番なんだけど、ラノベや小説って、そういうのは無いのかな。いや、漫画もそういうのは無いような気がするけど。プログラミングの世界だけが特殊なのかな。

プログラミングの世界って、「Hello World」が動かせる状態にするまでの環境構築が壁になってるから、「Hello World」が存在してるのかなあ。

アニメや漫画における小説家という設定のキャラ。 :

話はずれるけど。アニメや漫画に、小説家という設定のキャラが登場することがあるけど。あのへんのキャラって、小説家さんから見て噴飯モノだったりしないのかなと…。

娯楽コンテンツに登場する小説家キャラって、いつの間にか知らない間にさっさと小説書き上げちゃってるけど。まあ、小説を書く作業自体はコンテンツの本筋じゃないからさらっと流されてしまうのだ、とは分かってるけど。本当に、さらっと流しちゃっていい程度の作業しか、小説家はしてないのだろうか。

昔、とあるレディースコミックで、「一週間(一ヶ月だったかな…?)で大ヒットゲーム作ってハッピーエンド」てな展開を目にしたことがあって。自分はソレを読んで悲しい気持ちになったのです。無理だよ。そんなスケジュールでゲームなんか作れないよ。でも、レディースコミックの作家さん達は、「ゲームなんて所詮そのくらいの期間で作れるんだろ? いやー、ウハウハだね!」と思ってるからこそ、こういう漫画を平気で描けるんだろうなと。

自分達の仕事内容が大変な作業だとはさっぱり思われてない、かなりチョロイもんだと思われてるってのは、こりゃ悲しくなる話だよなと。そう考えると、アニメや漫画に登場する小説家のソレを見て、実際の小説家さんはモヤモヤしてたりしないのかなと。「まあ、所詮はファンタジーだからねえ…」と大人の態度で眺めてるんだろうけど。

でも、思うわけですよ。作品を産み出す苦悩を、コンテンツに変換できないものかなと。

漫画家の島本和彦先生などは、変換できてるよなと。ソレを小説だのアニメだのでやれないものだろうかと。

ゲーム制作の苦悩は…。プレイしたことないから分からんけど、「セガガガ」あたりがソレだったりしないのかな…。

まあ、そんなことをぼんやり思ってしまったのでメモ。思考メモです。

以上です。

過去ログ表示

Prev - 2015/10 - Next
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

カテゴリで表示

検索機能は Namazu for hns で提供されています。(詳細指定/ヘルプ


注意: 現在使用の日記自動生成システムは Version 2.19.6 です。
公開されている日記自動生成システムは Version 2.19.5 です。

Powered by hns-2.19.6, HyperNikkiSystem Project