mieki256's diary



2014/12/24(水) [n年前の日記]

#3 [zatta] 「ピーピー音」は警告音にならない話

ウチの親父さんは歳をとって聴力が衰えてしまい、人の会話は聞き取れるのだけど、高い周波数の音は聞き取れない状態でして。なもんだから、家電等が発する「ピーピー音」は、周波数の問題で聞こえないのであります。 コレ、全部聞こえない。たまに家族が、「アレ? 今のピーピー音は何?」と尋ねても、「俺には何も聞こえなかったぞ」と返されるわけで。

日本のメーカがコストダウンで努力して、結果、ピーピー音で知らせる仕様に落ち着いて、そういう家電等が普及してるのが現状だろうけど。これからはお年寄りがもっと増えるわけですよ。つまり、ウチの親父さんのように、「ピーピー音」が聞こえない方も増えてくるのは間違いないわけですよ。だから、この仕様で延々作り続けてたらマズいよなと。警告音のつもりで鳴らしても、そもそも音が聞こえないのでは、ソレって警告音にならないわけで。

だからと言って、「どうせ聞こえないなら削ってしまえ」「更なるコストダウンが期待できるわい」てなわけにもいかない。目を離していても機器の状態が変わったことを伝えるためには、音を発するのが手っ取り早いわけでして。

さて、どうすればいいのだろう?

喋らせるのはどうか。 :

とりあえず、これからは、家電に喋らせればいいんじゃないかなあ、と夢想するのですが。

ウチの親父さんも、例えば Panasonic製のFAX付き電話機は、フツーに使えているのです。ソイツは喋るんです。「用件が○件あります」「FAX用紙を入れてください」「送信ボタンを押してください」 ―― 人の声の周波数だから、「ピーピー音」が聞こえない親父さんでもモーマンタイ(無問題)。

とは言え。喋らせるとなると色々問題は出てくるだろうなと。
  • 部品のコストが高くなる。
  • 耐久性が不安。警告を発する家電は、どれも熱の変化が大きめだったり、若干水に濡れることもありえる機器。チップの稼働温度範囲を超えないか。スピーカのコーン紙がふやけないか。(今なら違うスピーカ種類もある?)
  • せっかく機能をつけても、お年寄りが、「自分はまだ年寄りじゃない!」「だからそんな機能はどうでもいい! 要らん!」と言い出して、機能・仕様を否定しそう。
喋って教えてくれれば、そもそも、「アレ? 今のピーピー音は何?」なんて疑問も出てこないわけで、あらゆる年齢のお客さんにとって便利じゃないのか、とは思うのですが。

喋ること自体は、問題無く実現できそうではあるけど。随分昔から ―― 自分が学生の頃から、ADPCMで波形を圧縮して持ってROM容量節約するとか電話機関係ではフツーにやってたし。今なら、 _YAMAHAが1チップで歌を歌わせちゃったり してるし。

それに、「ウチの全ての製品で必ず喋らせるのだ。それがウチの会社でもやれる社会貢献の形や」と方針さえ決めてしまえば、共通部品として大量生産できてコストダウンにも繋がるだろうし。

ただ、一番の障害は、「喋らせる必要あるの?」「ピーピー音でいいじゃん」と言い出す人達の存在、かもしれず。

まあ、別に、「ピーピー音」と同じコストで、お年寄りでも聞こえるぐらいに改善された警告音を実現できるアイデアがあるなら、それで問題無いわけで。何にせよ、これからはそのへん何かしら一工夫が必要だろうなー、と思うのでした。

以上です。

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