mieki256's diary



2013/11/12(火) [n年前の日記]

#1 [game][neta] 馬鹿話も結構大切と自分は思っている話

これ、前にも書いたかもしれないけど…。なんとなくまた考え出しちゃったので、書き留めてみたり。

あの…昔話ですよ? 今は通用しない場面が多いと想像しますよ?

むかしむかし。…プレステ1の登場後、次々に3Dポリゴンゲーが発売されていったのですけど。先輩達と、「この調子だとマージャンゲームもポリゴンゲーになるかもしれないぞ」「ええっ。そんな馬鹿な。アハハ」てな話をして笑ってたことがあるのですよ。まあ、よくある馬鹿話ってやつで。

ところが数ヶ月後、雑誌を見たら、本当にポリゴンゲーのマージャンゲームが発表されて…。まあ、どのくらい売れたのかは全然知らないんですけど、少なくとも、商品として、たしかに市場に出てきたという。

それ以来、「馬鹿話って侮れんぞ…」と自分は思ってるのでした。何せ、「ないない。ありえない」と笑ってたのに、それとは知らずに未来予知しちゃってたわけですから。 *1 *2

まあ、実際には、未来予知とかそういう話じゃなくて。「自分達が思いつくようなことなんて、誰だって思いついてますよねー」という話ですわな。

でも、「誰だって思いつく」から「自分達もそういう商品を用意できた」かというと、全然そうではない。こっちは商品を作れてない。あっちは商品を作れてる。一体どこが大きな違いだったのか。

少なくとも、2点あるよなと。

「チラッ」と考え直してみる。 :

一つは、「ないない。ありえない」と一笑に付してスルーしたかどうか、ですよ。こっちは笑ってスルーしちゃった。でも、あっちは、「アハハ。ないない。ありえない。…待てよ? それ、今の時期なら、まだ商品のアピールポイントになるんじゃね?」と、ほんのチラッとでも考えてみたのだろうと。

スタジオジブリの高畑勲監督が、かぐや姫をネタにしてアニメ映画を作ってるわけですけど。アレだって、監督が若い頃、「かぐや姫の話で感動する人なんか居ないよなー。感動する話にアレンジすることできないのかなー。まあ無理だろうなー。…ちょっと待て。ホントにそうか? …アレ? こうすりゃひょっとしてイケるんじゃね?」と考えてみたから、何十年も経ってから商品として世に出る展開になったわけで。高畑監督は、「ないない。ありえない」で終わらせず、「…ホントに?」とチラッと考えてみたわけですよ。

ということで、馬鹿話で笑った後、「ソレ、本当にモノにならねえのかな?」と、遊び感覚でいいから、ほんのちょっとだけ頭の片隅で疑問を呈してみる…。たったそれだけのことだけど、そこは結構大きいぞ、それすらできないヤツはたぶん何も始まらんぞ、鉱脈に気づけないぞ、と自分は思っているのです。

もちろん、馬鹿話なんだから、まずは笑うべきで。最初から眉間に皺寄せてしかめっ面で「使い物になるのでは…」とかやってたら発想が縮こまってしまうので。笑ってみて、その後「チラッ」と、てなだけの話なんですけど。

思いつきで終わらせない。 :

そしてもう一つ。思いつきを、磨いて磨いて考え抜いて、商品に成り得るレベルまで持っていけたかどうか。さらに、そこから実際に手を動かしてブツを作ってみせたのか。そこはもう、間違いなく、絶対に大きな違いだろうと。

時々、「思いつきなんざ一銭の価値もねえんだよ!」と豪語する言説を見かけるのですけど。それはたしかに真実を含んでいて。

思いつきを磨いて、アイデアだの企画だのと呼べるレベルまで持っていく作業…。物量を突っ込んで、商品と呼べるレベルまで仕上げていく作業…。そういう作業が無いと売り物にはならない。だけどこの作業が、ベラボーに大変で。どのくらい大変かというと…いや…自分の体験や、周囲で見かけたソレを、具体的に書いちゃうとアレコレ思い出しちゃって暗い気持ちになるから書きませんけど…。まあ、とにかく大変で。

グッドな鉱脈を見つけても、精錬技術が無かったら、やっぱり商品にならないわけですよ…。

時々、「これは俺が思いついた。だから俺が一番偉い」みたいなことを口走る方が居るわけですけど。それは勘違いだよなと。商品レベルまで仕上げていった人達のほうが、思いつくことしかやってない貴方より、はるかに偉いですよと。思いつくだけなら誰でもできるよと。

でも、だからと言って、「思いつきに一銭の価値もない」かと言えば、それも間違いで。思いつきすら無かったら、磨いていくことも、手を動かすことも、始まらないわけですから。

なので、思いつきレベルのくだらない話がポンポン出てくる光景って ―― 馬鹿話をしてる瞬間って、それはそれで結構大切だよな、と自分は思っていたりするのでした。それはそれで、「次に進むため」に必要なフェーズだよなと。

Bukkake必要論。 :

喩えは悪いけど…。そういう馬鹿話って、精子のブッカケ大会じゃないかなと。相手の頭の中に、あるいは自分の頭の中に、あるんだかないんだか分からない卵子めがけて、とりあえず皆でピュピュッと出し合ってる…そういう状況。精子だけじゃ子供にならない。卵子と受精しないと。でも、卵子がどこにあるかわからんから、とりあえず手当たり次第にピュッピュ、みたいな。

でも、その光景って、妊娠中・出産中・子育て奮闘中の母ちゃんからしてみれば…。「こっちの苦労も知らないで! なんて無責任な! お前等、死ね! 黙ってろ!」と腹立たしく思って当然で。だから、「思いつきなんて一銭の価値も〜」みたいな怒りのメッセージを、たまにあちこちで見かけるのだろうと。

でも、その母ちゃんが子育てしてる子供だって、父ちゃん達のブッカケ大会が無ければ、この世に生まれてないわけでして…。

ということで、「父ちゃんより母ちゃんのほうが偉いぞ。そこは肝に銘じよう」「でも、種馬としての父ちゃんが居ないと、それはそれで困るので、そんなに邪険にしないであげて…」と思うのでした。

そういや、こないだNHKで放送されてた番組内でも、ポケモンのプロデューサーさんが、「そういうバカっぽい話も大事なんですよ」と言っていて。「ですよねえ…」と思いながらも、実作業してる人達がその発言を聞いたら、「ふざけんな! こっちの苦労も知らないで!」と怒ってたりしそうだなー、と思ったりもして。

かといって、お通夜みたいな雰囲気で面白い案なんか出てこないだろうし。逆に、物量ぶっこまないといけない時期や場所で、馬鹿話ばかりして手が動いてなかったら商品にならんし。

まあ、何事もほどほどに、というか、ケースバイケース、という話、なのかもですが。

などと書き留めてみたものの。 :

だけど、もうそういうことを言ってられる時期は過ぎてるのかも、とも思えてきたり。

たぶん、データを集計してそこから何かを見出して、みたいな作業じゃないと企画も通らない世界が多いんじゃないかと。例えば、出版業界などはそうなってる ―― 前作の売り上げデータから次回作に回すリソースが決まる、データが無かったら企画も通らない、みたいな話もどこかで見かけたし…。もしかすると日本の家電メーカなどもそういう状態になってるのかな。馬鹿話なんて許されないよと。お通夜みたいな職場で、データ集計やパワポ操作しかしてないですよと。

まあ、同人とか漫画とかアニメとかの世界だったら、まだこういう話が通用するかもですね、とお茶を濁しときます…。例えば、鳩の恋愛ゲーとか、データ集計してても絶対出てこないよなあ…。その代り、一企業を儲けさせるほど売れるはずもないけど…。

ポケモンのソレは、商品ジャンルが多岐に渡る・手に取って遊んでもらう玩具もあったりするから、まだそういう話が通用する状態、なのかしら。

もしかすると、Webが娯楽として受け入れられたのは、そこだったりして。もうリアルワールドでは、馬鹿話もなかなかできないんじゃないか。馬鹿話ができるのは、Webぐらいしか残ってないんじゃないか。だから人が集まってくるんじゃないか。みたいな。…ホントにそうかなあ。

まあ、これも馬鹿話ってことで…。さて、手を動かさないと…。

*1: 更に、記憶が定かじゃないけど…。後になって、何かの拍子に先輩とその話をしたら。先輩は、「あの時、俺はアリだと思ってたけど」とサラッと言っていて。「馬鹿話と思ってスルーしちゃったの俺だけかー。これは気をつけないといかん…。モノになりそうなアレコレを、自分は見逃してそう…」と怖くなってきた、そんな記憶もあり。
*2: 他にもたくさんあるんですけどね…。自分が、「ありえない。アハハ」とか「いやー無理だろう。作れないだろう」とか「それのどこが面白いの?」とか思ってスルー気味だったものが、大ヒット商品になったり、完成したらマスコミに取り上げられたり…。その度に、「自分は完全に、目利きではないほうの人間だ…」とガックリくるんですけど。

以上です。

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