2013/08/09(金) [n年前の日記]
#2 [anime][neta] 実写で二頭身/SD化カットってできないかな
漫画やアニメでたまに見られる、あの表現。フツーの頭身のキャラが、次のコマ/カットで、突然、二頭身キャラ/SDキャラになって、また次のコマ/カットで元に戻ってるアレ。
アレを、実写でできないものかなあ、と。
いやいやいや。無理無理無理。実写でアレは無理でしょー。アレは、漫画やアニメだからこそ実現可能な見せ方だろう…。
と思ったのだけど。先日、NHKのニュース映像を見ていたら、全国の各自治体のマスコットキャラクターが一堂に会した映像が流れてて。ソレを見ていて、ムムッと。
実写でも、できるんじゃないか? そのカットだけ着ぐるみにすればよくね? みたいな。
もちろん、わざわざそのカット専用に着ぐるみ作るのかよアホかどんだけ金かかるんだよ、と怒られそうだから、やれるとしても3DCGモデルがポンと出てくるとかそんな感じが関の山かなあ、という気もするのだけど。
考えてみたら、戦隊シリーズや平成ライダーでも、二頭身化/SD化を、たまにやってる気がしてきたり。どうやって実現しているかと言えば…そこはご想像にお任せします。どうやったら実現できそうか、それぞれが想像・予想してみてほしい気もしたり。
特撮ヒーロー番組の場合、変身前後のキャラが色分けされていること、普段の服装が個性的であること、といったあたりが効いていて、SD化等が実現しやすいのかな、という気もしてきたり。とりあえず赤で塗っとけば赤の人、青で塗っとけば青の人と分かるし。これは、敵と乱戦になったり、派手なアクションをしている時でも、色や服装でどのキャラなのか分かりやすいという効果が得られるのだろうなと。先人達は、上手いフォーマットを考え出したものだよなあ、と感心を。まあ、もしかするとこのへん、歌舞伎云々も関係してるのかもしれないけど。
例えばコレが、キムタクあたりが登場しそうなフツーのドラマで、二等身化・SD化カットが実現できるかと言えば、ちょっと難しい気がする。その手のカットに切り替わった際、どれがキムタクなのか瞬間的に分からなくなるのではあるまいか。寅さんのような服装ならともかく…。
いや。それは逆かもしれない。本来、二等身化・SD化は、キャラの見分けがよりしやすくなる見せ方のはず。だって、体の半分が顔になるわけだから。視聴者が顔でキャラを見分けているのであれば、これほど見分けが容易になる見せ方はないような気もしてきたり。
てなわけで、実写でそういう見せ方は無理、と思ってたけど、実は意外と、やろうと思えばできるんじゃないのか、ていうかやってる作品が既にあちこちにあるような気がしてきたぞ、てな気分になってきました。とメモ。
アレを、実写でできないものかなあ、と。
いやいやいや。無理無理無理。実写でアレは無理でしょー。アレは、漫画やアニメだからこそ実現可能な見せ方だろう…。
と思ったのだけど。先日、NHKのニュース映像を見ていたら、全国の各自治体のマスコットキャラクターが一堂に会した映像が流れてて。ソレを見ていて、ムムッと。
実写でも、できるんじゃないか? そのカットだけ着ぐるみにすればよくね? みたいな。
もちろん、わざわざそのカット専用に着ぐるみ作るのかよアホかどんだけ金かかるんだよ、と怒られそうだから、やれるとしても3DCGモデルがポンと出てくるとかそんな感じが関の山かなあ、という気もするのだけど。
考えてみたら、戦隊シリーズや平成ライダーでも、二頭身化/SD化を、たまにやってる気がしてきたり。どうやって実現しているかと言えば…そこはご想像にお任せします。どうやったら実現できそうか、それぞれが想像・予想してみてほしい気もしたり。
特撮ヒーロー番組の場合、変身前後のキャラが色分けされていること、普段の服装が個性的であること、といったあたりが効いていて、SD化等が実現しやすいのかな、という気もしてきたり。とりあえず赤で塗っとけば赤の人、青で塗っとけば青の人と分かるし。これは、敵と乱戦になったり、派手なアクションをしている時でも、色や服装でどのキャラなのか分かりやすいという効果が得られるのだろうなと。先人達は、上手いフォーマットを考え出したものだよなあ、と感心を。まあ、もしかするとこのへん、歌舞伎云々も関係してるのかもしれないけど。
例えばコレが、キムタクあたりが登場しそうなフツーのドラマで、二等身化・SD化カットが実現できるかと言えば、ちょっと難しい気がする。その手のカットに切り替わった際、どれがキムタクなのか瞬間的に分からなくなるのではあるまいか。寅さんのような服装ならともかく…。
いや。それは逆かもしれない。本来、二等身化・SD化は、キャラの見分けがよりしやすくなる見せ方のはず。だって、体の半分が顔になるわけだから。視聴者が顔でキャラを見分けているのであれば、これほど見分けが容易になる見せ方はないような気もしてきたり。
てなわけで、実写でそういう見せ方は無理、と思ってたけど、実は意外と、やろうと思えばできるんじゃないのか、ていうかやってる作品が既にあちこちにあるような気がしてきたぞ、てな気分になってきました。とメモ。
◎ そもそも二頭身化・SD化カットってどうして発生したんだろう。 :
あの手の見せ方は、アニメや実写等、映像業界から発生したわけではないだろうと思うわけですが。どう考えても漫画の世界で発生した見せ方だよなと。
どうしてそんな見せ方が発生したかと言えば…。おそらく、1ページをコマで区切るという作業が入ってくるからだろうと。
漫画には、大きいコマもあれば、小さいコマもあるわけだけど。大きいコマと同じ描画密度で、小さいコマを描くのは厳しいわけで。しかし、この小さなスペースを使って、このキャラ達がこういう会話をしているのだと見せねばならない…という制限を突き付けられた際に、顔だけでっかく描いて表情だけはちゃんと見せるけど、体は描くスペースが無いから小さく描いて済ませちゃう、てな描き方・見せ方が自然発生したんじゃないかと。
また、あの見せ方の始祖は、たぶん、手塚治虫のヒョウタンツギあたりじゃないか、とも思えたりもして。
手塚作品においては、いきなりキャラが、ヒョウタンツギになったりするわけだけど。自分が子供の頃、アレを読んでいて、なんでいきなりキャラが変わるんだろうと若干戸惑った記憶がありまして。だけどそのうち慣れてきちゃう。キャラの見た目が大きく「飛躍」するのが漫画では当たり前のことなんだ、という認識になってくる。ヒョウタンツギに鍛えられてしまったとでもいうか。
そういう感覚になってしまえば、フツーの等身のキャラが、突然二頭身/SD化するのも平気になる。そこには誰が描かれているのか、何をしているのか、どんな表情をしているのか、それさえ伝わってくればOK、みたいな。…そもそも漫画ってそういうもんですわな。全てをどんどん記号化していく表現方法だもの。それを考えると、不自然な見せ方ってわけではないよな。
余談。手塚治虫のヒョウタンツギも、オリジナルがあるんじゃないかという気がしていて。海外アニメのメタモルフォーゼ等に元ネタがあるのか、手塚治虫以前の漫画家さんが好んで使っていた見せ方なのか、そこは分からんのだけど。ヒョウタンツギも、何かをアレンジして、そういう形になっていったんじゃないのかと。デザインの元ネタは _手塚治虫の妹さん のソレだと分かってるらしいけど。そっちじゃなくて、「使い方」のオリジナルが気になるというか。まさか鳥獣戯画まで遡ったりはしないだろうとは思うけど。
どうしてそんな見せ方が発生したかと言えば…。おそらく、1ページをコマで区切るという作業が入ってくるからだろうと。
漫画には、大きいコマもあれば、小さいコマもあるわけだけど。大きいコマと同じ描画密度で、小さいコマを描くのは厳しいわけで。しかし、この小さなスペースを使って、このキャラ達がこういう会話をしているのだと見せねばならない…という制限を突き付けられた際に、顔だけでっかく描いて表情だけはちゃんと見せるけど、体は描くスペースが無いから小さく描いて済ませちゃう、てな描き方・見せ方が自然発生したんじゃないかと。
また、あの見せ方の始祖は、たぶん、手塚治虫のヒョウタンツギあたりじゃないか、とも思えたりもして。
手塚作品においては、いきなりキャラが、ヒョウタンツギになったりするわけだけど。自分が子供の頃、アレを読んでいて、なんでいきなりキャラが変わるんだろうと若干戸惑った記憶がありまして。だけどそのうち慣れてきちゃう。キャラの見た目が大きく「飛躍」するのが漫画では当たり前のことなんだ、という認識になってくる。ヒョウタンツギに鍛えられてしまったとでもいうか。
そういう感覚になってしまえば、フツーの等身のキャラが、突然二頭身/SD化するのも平気になる。そこには誰が描かれているのか、何をしているのか、どんな表情をしているのか、それさえ伝わってくればOK、みたいな。…そもそも漫画ってそういうもんですわな。全てをどんどん記号化していく表現方法だもの。それを考えると、不自然な見せ方ってわけではないよな。
余談。手塚治虫のヒョウタンツギも、オリジナルがあるんじゃないかという気がしていて。海外アニメのメタモルフォーゼ等に元ネタがあるのか、手塚治虫以前の漫画家さんが好んで使っていた見せ方なのか、そこは分からんのだけど。ヒョウタンツギも、何かをアレンジして、そういう形になっていったんじゃないのかと。デザインの元ネタは _手塚治虫の妹さん のソレだと分かってるらしいけど。そっちじゃなくて、「使い方」のオリジナルが気になるというか。まさか鳥獣戯画まで遡ったりはしないだろうとは思うけど。
◎ 映像作品でも使える見せ方なのだろうか。 :
アニメは、漫画のそういう見せ方を取り込むことで、アニメでありながらより強い漫画らしさを醸し出してみたり、二等身化/SD化カットという視覚情報が整理されたカットを積極的に挿入することで映像のテンポの良さだのを増していったのだろうなと。
では、実写では使えるのだろうか。使える場面もあるのだろうなと思う。そういうカットを挿入することで、例えば、漫画らしいコミカルさを視聴者に感じさせたりもできそうな。パズルのピースのように、その見せ方がパシッとハマる場面がちょこちょこありそうな予感も。
ただ、アニメにしても実写にしても、フレームの大きさは一定なので。漫画の世界では存在した、「小さいコマでどうにか表現するためにはこういう見せ方を導入しないと」てな切羽詰った理由がないわけだから、何が何でもこの見せ方を使わないと、てな状況では全然なくて。使わなくても、フツーに作品は作れてしまう。
それに、映像として飛躍が入ってくる点が、不利に働く可能性もありそうで。
例えば、冒頭に書いた、「着ぐるみでできるんじゃね?」というソレを実際にやったら…。フツーの役者さんが、次のカットではいきなり着ぐるみになって、また次のカットではフツーの役者さんに戻ってたりする、そんな映像になりそうだなと。シュールというか。カオスというか。見ている人は「なんじゃこりゃ」とクラクラしそう。
ただ、そういった「映像の飛躍」って、子供にとっては面白いものに見えるんじゃないか、という気もして。
赤ん坊の前で、「いないいないバァ」をやると、赤ん坊は喜ぶわけだけど。どうして喜ぶのか。そこに顔が無かった状態から、顔が出現するという、視覚的な飛躍 ―― 刺激のある映像を受容したことで、赤ん坊は喜んでいるわけで。
戦隊シリーズが次から次へとカットを切り替えていくのは何故か。放送時間が短いという理由もあるだろうけど、長回しを見せてたら子供が飽きるから、という理由があるんじゃないかと。
歳を取ってくると、刺激的な映像を受け取ることがツラくなってくるけれど。例えば、寅さんや水戸黄門が突然SD化したら、お年寄りが「飛躍」についてこれないので、そういう見せ方はできないだろうけど…。
でも、若者向け実写作品なら、刺激・飛躍が多いほうがウケるのだから、アニメや漫画でやってるそういう見せ方も活用することができるのかもしれないなあ、てなことを思ったりもしますです。
まあ、どうやってソレ実現するの、という課題はありそうだけど。…時々やってみせてる、特撮ヒーロー番組のスタッフさん達って、アイデアマンが多いよなあ。尊敬します。
では、実写では使えるのだろうか。使える場面もあるのだろうなと思う。そういうカットを挿入することで、例えば、漫画らしいコミカルさを視聴者に感じさせたりもできそうな。パズルのピースのように、その見せ方がパシッとハマる場面がちょこちょこありそうな予感も。
ただ、アニメにしても実写にしても、フレームの大きさは一定なので。漫画の世界では存在した、「小さいコマでどうにか表現するためにはこういう見せ方を導入しないと」てな切羽詰った理由がないわけだから、何が何でもこの見せ方を使わないと、てな状況では全然なくて。使わなくても、フツーに作品は作れてしまう。
それに、映像として飛躍が入ってくる点が、不利に働く可能性もありそうで。
例えば、冒頭に書いた、「着ぐるみでできるんじゃね?」というソレを実際にやったら…。フツーの役者さんが、次のカットではいきなり着ぐるみになって、また次のカットではフツーの役者さんに戻ってたりする、そんな映像になりそうだなと。シュールというか。カオスというか。見ている人は「なんじゃこりゃ」とクラクラしそう。
ただ、そういった「映像の飛躍」って、子供にとっては面白いものに見えるんじゃないか、という気もして。
赤ん坊の前で、「いないいないバァ」をやると、赤ん坊は喜ぶわけだけど。どうして喜ぶのか。そこに顔が無かった状態から、顔が出現するという、視覚的な飛躍 ―― 刺激のある映像を受容したことで、赤ん坊は喜んでいるわけで。
戦隊シリーズが次から次へとカットを切り替えていくのは何故か。放送時間が短いという理由もあるだろうけど、長回しを見せてたら子供が飽きるから、という理由があるんじゃないかと。
歳を取ってくると、刺激的な映像を受け取ることがツラくなってくるけれど。例えば、寅さんや水戸黄門が突然SD化したら、お年寄りが「飛躍」についてこれないので、そういう見せ方はできないだろうけど…。
でも、若者向け実写作品なら、刺激・飛躍が多いほうがウケるのだから、アニメや漫画でやってるそういう見せ方も活用することができるのかもしれないなあ、てなことを思ったりもしますです。
まあ、どうやってソレ実現するの、という課題はありそうだけど。…時々やってみせてる、特撮ヒーロー番組のスタッフさん達って、アイデアマンが多いよなあ。尊敬します。
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以上です。