mieki256's diary



2007/10/14() [n年前の日記]

#4 [zatta] _歴史ドラマと史実の区別ができない人が多い国 - ふが日記・T(2007-10-14)

記事名を目にして、「あー、日本のことか」と思ってしまった…。

歴史小説を読んで史実と思っちゃう日本人も少なからず居ると思うので、他国のことをあまり言えない気もしたり。つーか子供の頃、「べるばら」を見て「オスカルは実在した人物」と思っちゃってた自分なのでなんと申しましょうか。いや、誰しもそういう時期があるはずだ。などと言い訳を。

数十年前のことすら正確に伝わらない日本。 :

歴史云々とはちと違う事例だけど。未だに「アニメ業界が低賃金なのは手塚治虫のせい」なる事実と異なる話が、巷では事実として思われてたりもするわけで。また、従軍慰安婦云々、沖縄の自決云々は軍の命令で行われた、等は未だに真偽が確定してなかったりもするようだし。 *1

このように、ほんの数十年前のことですら正確に情報が伝わっていかない・残らない現状を我々は日々見聞きしているのだから、ましてや何百年・何千年という歴史のソレになったら、一体どれだけ、史実と異なることが史実と思い込まれて書籍等に記載されているのか、そのあたり容易に想像できるのではないかという感もあり。特に、明治時代とか江戸時代とか平安時代とかの昔は、為政者にとって都合のいい歴史を、今よりも意図的に残してこれたのではないかという疑念もあるわけで。

といったことを鑑みると、自分達が自国の正しい史実を知っていると思い込めること自体、彼の国とさほど変わらん愚かしさを露呈してる気がしないでもないのだが、まあ、東アジアに限った話ではなく、欧州においてもそういうことはあったりするのだろうから、どこの国もえてして似たようなもんなんだろう、人間の記録した歴史なんてそんなもんだよな、というところに話は落ち着くのかもしれないとなんとなく思ったりもした。

人間てのは面白い話・劇的な話を記憶に強く残してしまう動物だから、 :

史実より、誰かが創作したお話のほうが劇的な内容なら、ついついそちらを史実として残してしまいがち、だったりするのかもしれないなとも。

もっとも、その劇的な話をさらにひっくり返す説があれば、そのほうがより劇的であろうし。そこに面白さを感じ、また、それを求めて、各種研究家は新たな発見をしたり、新たな説を生み出したりするのだろうな、てなことも思ったり。

それはともかく子供への教育というものを考えるとまた悩ましい。 :

「こういう説もあるが、こういう説もある」と複数の説を提示したのでは、「どれが本当なんだよ。わかんねーよ」と言われそうでもあるし。テストで正解とされる説もあれば、その当時は不正解だが後にそちらのほうが正しいと言われる説も存在するだろうし。

割り切って教えなければいけないのだろうが、歴史って本来そういうものなんだろうか、という疑念も残る。…子供を持った親御さんはそのあたりどうやって折り合いをつけてるんだろう。教科書に載っている内容が真実、と思い込めてる方は問題が見えてないからいいんだろうけど、「この記載内容が事実かどうかはまた別問題なんだよなぁ」とまで考えられる頭のいい親御さんは、そのあたりでストレスを感じてしまったりはしないのだろうか。…まあ、テストに出てくる歴史云々は、あくまである種の処世術、として教えればいいのかしら。事実と違うのかもしれないけど、皆でそういうことにしておけば、日常の中でこれといった問題は起きないから、これでいいんじゃね? みたいな。

てな思考をメモ。オチはないです。

*1: まあ、後者については確定してると思い込んでる人も多々居るんだろうとは思うけど。それはさておき。

以上です。

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