mieki256's diary



2007/06/28(木) [n年前の日記]

#5 [novel][comic][anime] 彩雲国物語 小説版 1〜2巻とコミック版2巻を読んだ

妹がコミック版を買ってきたので(以下略。

コミック版を読み終わった後、原作である小説版も気になった。現在地上波放映されてるアニメ版の進み具合に合わせて、小説版1〜2巻も借りて読んでみたり。小説版1巻分 = コミック版2冊分、という感じらしい。

地上波放映されているアニメ版を見てる限りでは、それほど面白い作品のようには思えなかったのだけど。小説版を読んだら随分と印象が変わった。…昔の少女漫画にありがちな、美貌も才能も何の取り柄もない娘がイケメン男性に何故か求愛される玉の輿話?を描いてるわけじゃなかったのだな。や、アニメ版を見てたら、そういう種類の話にしか見えなかったんだけど。小説版はそういうわけじゃなさげ。たぶん。

小説版の、各巻の最後の1ページが、ずるい?なと。このキャラ達は後にこんなポジションになるのですよ的説明が入ってることで、読者側の想像力をかきたてている・その後に続くであろう様々なエピソードを読者の中に漠然と作らせて好印象を持たせているわけで。ずるいな。いや、上手いな。各文が視覚的には等価であり、かつ、読者の想像力に委ねる部分が大きい、小説というメディアならではのやり方、のような気もしたり。

小説を映像化することの難しさも再認識。小説の場合、文章で、状況や設定等をいくらでも解説できるけど。映像ではそのあたり、時間的にも、視覚と文章という違いにおいても、解説できる範囲は限られているなと。アニメ版は、そのあたりの変換結果の質がかなり厳しいなと思ったりして。

アニメ版はどういう姿勢で作られているのか、疑問を持ったりもして。原作よりはエピソード・その他情報が少なくなってるように思えたけれど。小説版を再構成してアニメ版単体でも理解できるような作りにしてると見るべきなのか。それとも、この原作は映像化できるはずがないと最初から諦めて、あくまで原作を読んだ人間へのファンサービスとして部分的に映像化するにとどめる、と割り切って作っているのか。制作コスト・放映地域の広さ等を想像すると、前者の姿勢で作る以外にないよなとも想像するのだけど。それにしては、放映されたソレを見る限り、視聴者側が作品世界・キャラ設定の理解に必要になるであろう情報の提示・解説・見せ方に工夫があるようには思えず。うーん。

とりあえず、小説版を全部読んでしまうとアニメ版の鑑賞が苦痛になりそうだなと。小説版3巻以降は、アニメ版を見てから読ませてもらおうかと。

以上です。

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