2006/10/01(日) [n年前の日記]
#5 [jiji] _小学校の英語「必修化の必要ない」 伊吹文科相
2006年09月27日22時06分
新学習指導要領の焦点の一つになっている小学校での英語必修化について、伊吹文部科学相は27日、「私は必修化する必要は全くないと思う。美しい日本語ができないのに、外国の言葉をやったってダメ」と話し、否定的な見解を示した。
_伊吹文科省「小学英語の必修不要」
伊吹文明文部科学相は二十七日、報道各社とのインタビューで、学習指導要領見直しの焦点の一つになっている小学校での英語必修化について「まったく必要がないと思う。まず、美しい日本語を話せないのに外国の言葉をやってもだめだ」と述べた。
小学校での英語教育については三月、中教審の外国語専門部会が必修化を提言する審議経過をまとめ、親部会の教育課程部会で授業時間数などを審議中。文科相の発言は指導要領をめぐる議論に影響を与えそうだ。
伊吹文科相は中教審の議論を尊重する姿勢も示したが「日本人として最低限の素養、学力が身に付かないのに外国語を勉強するのは義務教育としておかしい」と強調。「中教審の意見を取り入れるかどうかは、その最低限のことができているかを検討した上で私が判断する」とした。
数日前に、日経新聞の下のほうのコラムみたいなところで触れられていて、気にはなっていた。このへんが一応ソースになるのかしら。もうちょっと前後の話を読みたいのであるが。
「あればあったほうがいいとは思うが、授業時間の配分などを考えると、現実的ではない」等の意見なら非常によく判るのであるが。「必要は全くないと思う」という意見は、かなりマズ過ぎると思うのだった。必要性すら感じてないってところがマズイ。
例えば、 _youtubeで「JAP言うな!」と怒る善良なアメリカ人に、英語が判らない日本人が攻撃を仕掛けた事件 ってのがあるわけですよ。英語が判らない故に、そういう事件・トラブルを起こしてしまう、日本人の恥ずかしい姿を目にしても尚、「必要は全くないと思う」と言えるのだろうか。ていうか、この「youtubeで〜」事件は日経新聞でも紹介されてた事件なんだけど。伊吹文部科学相という方は、新聞も読んでない人なのか…? まあ、忙しいと細部まで目は通せないだろうけど。もしかして、「インターネット上で起きてる事件」ってだけで、「俺には関係ない」ってスルーしちゃったのかしら。それもそれで、現在の役職(?)を考えると、かなりマズイ思考だと思うのだが。
なんだか、頭の中が「ひきこもり」状態になってる人が、文部科学相になっちゃってるような気がしたり。日本という国の中、自分の生活圏の中だけにひきこもっちゃって、世界に目を向けることができない・どういう状況に日本人が置かれる可能性があるのか想像できない人。みたいな。実際に外に出て、色んな知識人と会話し、様々な話を耳にしてるはずの人であろうに…。
そもそも美しい日本語って何だべ…。日本語の変遷に少しでも思いを巡らせば、そんな言葉を発することにすら抵抗を感じてしかるべきではないのか。
◎ _伊吹文明 - Wikipedia :
経歴を見ると、ロンドン日本大使館書記官をしていた時期があるらしい。…そこで英語が大嫌いになっちゃった・日本語だけあればいい的思想になったのか。あるいは、大蔵省に入れるぐらいの人だから、英語なんざお茶の子さいさいで、習得するまでの苦労なんぞ欠片も想像できないエリートさんなのか。
◎ _「菓子は余裕があれば」 小学校英語必修化を文科相否定 :
伊吹文科相は「おいしいケーキや和菓子は余裕があれば食べればいい」と、小学校での英語必修化について述べた。基本的に体を維持していくうえで大切なのは「たんぱく質やでんぷん質」と、国語などの基礎教科の重要性を訴えた。さらに、それらが「十分体に摂取されてなお、余裕があれば食べればいい」と強調した。「お菓子」という喩えを使うあたりからして、認識が足りてないような。各種文献を探してちょっと検索かけたとしても英語文献に遭遇する場面は多々あるわけで。本来、「余裕があれば」なんて呑気なこと言ってられる状況ではないのだが。…どういう世界で暮らしてきたんだ、この人。
また、3歳まで英国で暮らした自分の子どもを例に、「(日本に)帰って1カ月たったら、全然しゃべれなくなった」とも述べた。ああ。なるほど。経験上、効果は期待できないと思う、という話であればまだ判るかもしれん。そういうのは経験した人じゃないと語れないから、なるほどと思うしかないわな…。
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以上です。