mieki256's diary



2006/09/16() [n年前の日記]

#1 [comic] 「エマ」森薫著 3〜7巻を読んだ

妹が買ってきたので読ませてもらった。…昨日、1〜2巻を買ったばかりなのに、次の日には全部そろえてしまうとは。>妹。…気持ちは判る!

一気に読んでしまった。素晴らしい。何がどう素晴らしいかを言語化して説明できないぐらいに素晴らしい。これはいいものだ。…まあ、どれだけ素晴らしいかはネット上のあちこちで紹介されてるわけだし別に今更解説せんでもという気もするが。…いい歳したおじさんがフィクションの漫画を読んで、ちょっと涙目になってしまった。コマ割りというか手法というかそのへん意識しながら、つまりはある種意地の悪い(?)、多少は引いたつもりの読み方をしながらも、結局感情移入してしまったわけだから、この作品は本物。<何が「本物」だかよくわからんが。

妹から言われて気がついたけど。どんどん描き込みが加速していくなと。連載をすると、えてして線が太く、少なくなるものとばかり思ってたけど。この作家さんの場合は逆で。線が細く、かつ、多くなっていく。画力がメキメキとついていったということだろうか。

何にせよ。メイドへの純愛を娯楽作品へと高い次元で昇華させてみせた見事なまでの好例であると思うわけで。作家さんにはもちろんのこと、企画採用という点においては目利きとも言えるのであろう編集部・担当者にすら感謝したいと思ってしまったり。この作品を世に生み出してくれて、ありがとう。みたいな。

にしても。現代を舞台にしたらこういう話は難しいだろうなぁ。何を障害として利用するか、てなことを考えるとちょっと悩む。

スズランの意味がわからなかったのだけど、 :

_漫画版と比べて、小説版・アニメ版では説明が入っている らしいと知り、納得。検索してみた範囲では、 花言葉に関連付けた読み方と、 スズランが毒を持っているという性質に関連付けた読み方の、2つを見かけた。 花言葉にも色んな定義があって、複数の読み方ができるあたりは面白い。

ラストの 腕関係のシーンも、ちょっとよくわからなかったり。最初は、 社交界での振舞い方・腕の組み方すら知らない主人公の姿を見せることで、未来は必ずしも明るくはないことを暗喩してるのかと思ったけど。あちこちのblogでの感想を眺めてるうちに、 恋人の腕に手をかけることすら戸惑いがある・自信がない主人公と、その主人公の腕を引き寄せ本来の位置に置くことで主人公を安心させる恋人と読んだ方がいいのかなとも思えてきたり。

まあ、2重・3重に意味が込められてると思って読んだほうが面白いのでアレなんだけど。

_珠玉のメイドさんマンガ「エマ」1巻 :

_珠玉のメイドさんマンガ「エマ」2巻
_珠玉のメイドさんマンガ「エマ」3巻
_珠玉のメイドさんマンガ「エマ」4巻
_珠玉のメイドさんマンガ「エマ」5巻
_珠玉のメイドさんマンガ「エマ」6巻
_珠玉のメイドさんマンガ「エマ」7巻

分析の仕方に感心。よく見てるなぁ…。「圧縮」→「解放」とか、「連載のコストパフォーマンス」とか、なるほどと思わされるところが多々。

以上です。

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