mieki256's diary



2006/08/29(火) [n年前の日記]

#4 [zatta][neta] 「きんもー」って何だろ

たまにそういう言葉を見かけるので気になってたり。どんな意味なのか。 _goo 辞書 で検索してみたのだが、出てこない。

_きんもーっ☆とは - はてな
→キモい

きんもーっ☆とは - はてな より

なるほど、「キモい」の別表現だったのか。…「キモイ」ってどこから来てるんだろう。

_キモいとは - はてな
気持ち悪いの略。

キモいとは - はてな より

なるほど。 _ISP = Internet Service Provider みたいなもんかな。>「キモイ」。

EVAが今現在作られたら、あるいはみやむーが随分と若い人だったら、EVA劇場版のラストは違ってたのかなと。 :

「きもちわるい」という台詞じゃなくて、「きんもー」に。…その台詞になってたら、あのラストシーンの印象はまったく変わってただろうな。語感がどうこうとかそういう表層的な変化じゃなくて。かなり深いところで。

「きもちわるい」という言葉は、まだ、シンジにも、観客にも、ちゃんと意味が伝わる。たとえ、そこに批判的・否定的意味が込められていたとしても、そこに他者が居て、自分にも判る言葉を発してることには違いない。他者が、自分と、最低限コミュニケーションを成立させようとしている、そういう図式がある。

しかしこれが「きんもー」だったら。もしかするとシンジは、観客は、「きんもー」の意味を知らないかもしれない。となると、そこに他者は居るが、自分には理解不能の言葉を口にしている = 相手に自分の心情等を伝えたくない・コミュニケーションを拒否する他者がそこに残ってしまっている、という図式になる。 *1

待てよ。アスカって、帰国子女という設定だったような。TVシリーズ本編では、「○○語で考えろ」「…バ、バームクーヘン?」なんてやり取りもあったような。…劇場版のラストシーンでは、異国の言葉を発することができる可能性もあったのだな。もし、そういう種類の台詞だったら、ラストシーンの印象もかなり変わって・ちょっとオシャレ風味にもなってたかもしれない。…監督の中では、そういう選択肢はなかったのだろうか。アスカ = みやむーになりすぎていて、初期設定を忘れていたから思いもつかなかったか。思いついたが、観客に判る言葉を使うことを選択したのか。…それとも、あのシーンに居るアスカは、シンジの意識によって再構成された人間で、シンジの中には存在しない「外国語」という要素がすっぽり抜け落ちているのだろうか。

って今頃EVAの考察(?)をしてもなぁ。

それはともかく。「EVA」「みやむー」なんて言葉も「きんもー」とあんまり変わらんよな、という気もしてきた。知らない人が読んだら、コミュニケーションを拒否してるのかコイツは、などと思われたりして。嘘。考えすぎ。>自分。

なんで「きんもー」が出来たんだろう。 :

「キモイ」という言い方は刺々しい感じがする → トラブルの発生度合いが高い → もっと印象を軽くしてみよう。てな流れで生まれてきた。とか。たぶん意識的に行われたことではなく、無意識下での工夫だろうけど。ある意味、言葉が持つ印象から生まれるトラブル回避を期待して作られた、のであらうか。まあ、そんな工夫をしても、やっぱり各所でトラブルを生んでしまう・結局はトラブルを起こしやすい言葉であることに違いはなかった。とそういう結論になりそうだけど。

どうして「気持ち悪い」ではダメだったんだろう。あるいは、どうして「キモイ」ではダメだったんだろう。そこで「きんもー」を作らねばならなかった理由は何だろう。

そもそも「気持ち悪い」の代わりに使える言葉はなかったのだろうか。単に、「きんもー」を使ってる当人の語彙が少ない・他に適切な言葉を所有していないのだろうか。先人が作った言葉を知らないものだから、言葉の再発明をしてしまった、とか。

_他人を「キモイ」と罵倒続ける人って、どうしてあんなに頭悪そうなんだろ。 :

「嫌い」は「私が嫌い」なんですけど、「きもい」には「みんなが嫌うべき存在だ」っていうニュアンスがありますね。安易に「きもい」という人にとって私=社会で、

あんたジャージでどこ行くの: 虫めづる殿方 より

無視や無言というリアクションにはいろいろな取り方あるんですが、彼らは一つしか意味が解らないのだと思います。webの場合、書くか書かないかしか表示する方法がないので、そういう環境に置かれると、想像の幅が狭くなるかと思います。けれど彼らは全くそんな状態に置かれていることには気がついていない。

あんたジャージでどこ行くの: 虫めづる殿方 より

なんだか興味深い話。

全然関係ないけど。大人たちをwatchしてると思い込んでる子供たち、が大人たちからwatchの対象になりつつある、てな状況があるような予感も。などと書いてる自分も誰かのwatch対象だったりするのかもしれない。

研究室の中で、シャーレ上の大腸菌を観察する学生。その学生の様子を観察している教授。学生は教授の視線に気づくかもしれないが、さて、大腸菌は学生の視線に気づくのだろうか。それは大腸菌にあるまじき進化なのか、単なる突然変異なのか。それとも大腸菌は最初から視線に気づくことができるだけの存在だったのか。てなことを妄想する、研究室の隅のほうで飼育されてる実験用マウス。そしてその光景をどこかで神様が眺めていたりするのだけど。その神様すら観察対象で。神様を観察してるのは何者だろう。って何を書いてるのだ俺は。と自分を我に返らせる、もう一人の自分という観察者がそこに居たりする。

なんか気持ち悪いこと書いてるな。>自分。いや、ここは「気味が悪い」というべきか。

*1: まあ、コミュニケーションを取れない状態からどんな関係を作っていくのか、という別のテーマ・ドラマを語るための予兆にもなり得そうだけど。それはさておき。

以上です。

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