2003/04/20(日) [n年前の日記]
#2 [anime][web] 映像配信についての案
- 個人ベースで15分、もしくは30分のTV番組を作る。
- 配信はWeb。各視聴者一人一人の自由になる時間帯に各視聴者がそれぞれ気になった番組を鑑賞できるメリットがある。
- 配信間隔は1週間で1話。もしくは隔週。もしくは月。つまりは漫画雑誌と同じ。
- 制作には時間がかかるので、その映像で金を稼げなければ作家側もやってられない。しかし有料配信では誰も見ないので無料配信にする。CMを入れて広告料で稼ぐ。
- ムービーデータはCMを打ちたい企業のサーバに置く。企業自身がサーバを管理してるので、作家側によるアクセス回数水増し申請等のズルがしにくい。
- アクセス回数1回につき、映像作者にその分の報酬が支払われる。万が一アクセス回数が多くなり過ぎた時の為にあらかじめ報酬には上限をつけておく。
- 番組はアニメあり、特撮あり、ドラマあり、バラエティあり。映像作家の好みの内容を作ればいい。俺ライダーとか俺ガンダムとか。
- どうせ個人が短期間で作るものだからクズ作品ばかりだろうが、中には光る作品もあるはず。光る作品が口コミで広がれば、それだけで広告として成り立つ。
- 企業がCMをより多く見せる為には、アクセス回数が多くなければならない。
- アクセスを増やす為には、優秀な作家、光る作品を見つける必要がある。
- 優秀な作家、光る作品を見つける為には、クズでもなんでもいいから、とにかく多くの映像を集めて公開してみる必要がある。
- 多くの映像を集める為には多くの金が必要になるが、企業にとっては、そもそも個人相手の上、後払い。
- そもそもクズ作品はアクセス回数が少ないのだからさほどの金を払わずに済む。タダ働きだ。金を大量に払う必要が出てくるのは優秀な作家相手の時だけ。
- 優秀な作家を捕まえておけば、企業のCMを客に見せるための良質のエサが容易に作れる。映像作家は短期間で同時に複数本は作れないはず。必然的に囲い込みが可能。漫画家と同じ。
- 人気があった作品はまとめてDVDにしてCMを打った企業が販売できる。1本売れる毎にいくらかは作家に報酬として支払われる。
- 企業側がアクセス回数を少なく偽り、作家に支払う金額を少なくする可能性がある。専門企業が一括して管理したほうがいいかもしれないが、それでは「低コストで大量の映像提供」の形がほぼ確実に崩れる。CMを打ちたい企業と、映像を制作する作家の間で、直接やり取りする事が可能になれば、中間企業ばかりが経済的に潤っている現状を破壊できる。
- Webでの広告収入を得ている者がやるように、スクリプトでアクセスさせてズルをする作家が出てくるかもしれない。
- 一つのサーバに対してアクセス回数が多くなると回線・サーバにかかる負荷が高くなり映像配信が不可能になる。アクセス回数が多くても映像配信可能にする為の新技術、アイデア、あるいは地域毎にサーバを設置する等の物量作戦が必要。
- 週、隔週、月単位で、はたして個人が映像作品を作れるかどうか。漫画ですら週16pで地獄を見てるのに。最初の鉄腕アトム以上の地獄を見る事間違い無し。個人で無理なら数人でグループを作って制作するのはどうか。
- そんなに大量の映像作家が存在するだろうか。しかし、日本にはPCを使ってWebに入り浸ってる無職ひきこもりが結構居るのだからいっそそれら人材を活用して映像作家モドキに仕立て上げてみてはどうか。PCという機材は既にあるし時間も暇もある。どうせ遊んでる連中なら少し小遣い渡して「映像作家」などとカッコつけたイメージで呼んでやれば調子に乗って動き始めるのではないか。
- しかし短期間・個人で映像制作というのは現状では無謀。映像制作に関する技術的ブレークスルーが不可欠。映像制作ツールの発展も必要だし、ツールの低価格化、もしくはフリーソフトのみで映像が作れる土壌が必要。あるいは、モンタージュ技法、リミテッドアニメ等、新しい映像表現手段、「早くて安くて鼻をつまめば飲み込めない事も無い」感じの手法・効率化のアイデアが求められる。
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以上です。