mieki256's diary



2024/11/12(火) [n年前の日記]

#1 [cg_tools] お絵描きソフトは変わっていくのかもしれない

思考メモ。

ここ最近、色々な画像編集ソフトに、画像生成AIの各種機能が組み込まれていく流れがあるような気がしてる。
そこから妄想したのだけど、もしかするとPC上のお絵描きソフト/ペイントソフトは、今後全然違うものになっていくのかもしれないなと…。

今はまだ、お絵描きソフトと言えば、「マウスやタブレットペンを人間が手で動かして」「ブラシ使ってシコシコと描いていくもの」という認識だろうけど…。

将来的には、「このへんにコレを描いて」と指示するとAIがそれらしい画像を生成するから、それらをどう並べてどう整えるか、そのあたりを試行錯誤するのがお絵描きソフトでしょ? 違うの? と言われちゃう時代が来るかもしれないなあ、と…。

PCを使ったお絵描きは過去に変革が起きていた :

考えてみたら、「PCで絵を描く際の作業スタイル」は、既に一度、大きく変化してるのだな…。

と言うのも、大昔の 8bit PC時代、PCで絵を描こうとしたら、BASICのLINE命令とPAINT命令を使って描くのが当たり前だったから。

DATA文で座標値を羅列して、ループ回して座標値を取得して、LINE命令で直線をずらずら描いて、その中をPAINT命令で塗り潰す。それでようやくPCの画面に絵が出てくるのだけど、そのためには座標値の羅列を作らないといけない。方眼紙の上に線画を描いて、曲線は短い直線で近似して、直線の始点と終点の座標を目視で調べて、座標値をメモして、それをPCに打ち込んでいく。

PCで絵を描くというのは、そういうことだった。そういう作業をしなきゃいけなかった。自分も方眼紙の上にラムちゃんをトレスしてやってました…。

しかし、マウスやペンタブレットというポインティングデバイスがPCでも使えるようになって作業スタイルが激変した。マウスを使って画面上の座標を直接指定しながら、ペンやブラシでシコシコと線を引いたり塗ったりしていく。そんな光景に変わった。

結果的にPCの画面に絵が出てるという点は昔も今も同じだけれど。ライン&ペイント方式と比べて、マウスやペンタブを使った作業スタイルは、それまでと全く異質な作業スタイルと言える。

ということは…。画像生成AIの登場と普及で、PC上でのお絵描きに、また変革が起きても全然おかしくないよなと…。マウス等の普及で一度激変してるのだから、今度は画像生成AIの普及で、また激変してしまうのかもしれない。

「なわけねえよ。この作業スタイルは変わらねえよ」とは言えないよな…。だってもう、実際に一度は変わってるんだもの。 *1

各世代にとっての当たり前 :

昔と比べたら随分便利になったよなー、と思うのだけど…。産まれた時から「PCにマウスがついてるのが当たり前」だった世代にとっては、「一体どこが便利なの?」「こんなのできて当たり前じゃん」という感覚だろうな、という気はする。

となると、産まれた時から「画像生成AIが使えて当たり前」になる世代は、また違う感覚を持つだろうなと。「手を動かして絵を描く? 何言ってんの。画像生成AIの生成結果をディレクションするためのソフトがお絵描きソフトでしょ?」という感覚が当たり前になるのではないか。「そういうことができなかったらPCで絵を描く意味がないじゃん」とすら言われるかもしれない。

自分達は、「PCでマウスやペンタブが使えるのは当たり前」という感覚を持ちながら、今現在のお絵描きソフトを捉えているけれど。「PCで画像生成AIが使えるのは当たり前」な世代にとって、お絵描きソフトはもっと違うものになるんじゃないだろうか。

そう考えると、「○○に画像生成AI機能をつけるな!」という主張は、かなりマズイ主張なのかもしれない。未来の作業スタイルが想像できていない旧世代にとっての「ナシ」は、新世代にとって全然「アリ」だったりするのではないか…?

まあ、その新世代は、今はまだ実際に産まれてないか、産まれていても子供さんだったりするから表立って異を唱えることもないので、故に旧世代は胸を張って大声で「ナシ」を叫べている面もあるのだろうけど。新世代がそれなりに育ってきたら、「このジジイ共は何を口走ってるんだ?」と言われちゃうのでは…。世代にとっての「できて当たり前」は違うはずだし…。

さてはて、未来ではどういう作業スタイルになってるんだろうな…。個人的には、「こんなはずでは」と呟くより「やっぱりそうなったかー。なっちゃったかー」と呟きたいものだけど、未来予測って難しいからなあ…。ホント、どうなるんだろ。

思考メモです。オチは無いです。

*1: もっとも、元々人間は、鉛筆や絵筆を動かして絵を描いてたわけで…。マウス等の登場で、ようやくそのレベルをPCでも再現できるようになったと言えるのかもしれない。だから、「マウスの普及と画像生成AIの普及を同列に並べるのは違うんじゃね?」という感覚もアリかもなあ、とも思う。

#2 [movie] 「バズ・ライトイヤー」を視聴

随分前(2024/09/27?)に金曜ロードショーで放送されていたソレを録画したままだったので視聴。ディズニー配給、ピクサー制作の3DCGアニメ。

たしか本放送時は何か作業をしながらチラ見してた気がする…。これは後でちゃんと正座して見ないとダメなやつだ、と思って録画したソレを今まで残してた。

面白かった。実に良くできたSFアクションアニメなのでは。素晴らしい。SFと言っても「攻殻機動隊」みたいな小難しいソレじゃなくて、藤子F作品のようなSFと言うか。ドラえもん劇場版に近い印象。そういえばこのアニメにも猫型ロボットが出てたな…。まさかオマージュ? なわけないか。

トイ・ストーリーシリーズに登場する玩具の元ネタの映画、という設定がなんだか面白いなと。考えてみたらスタジオジブリの「猫の恩返し」と同じか…。アレも、「耳をすませば」のヒロインが書いた小説、という設定だった気がするし。

ウラシマ効果というワードが出てきて驚いた。常にファミリー向けを強く意識することを要求されそうな、ディズニー+ピクサーのアニメなのに、その設定、使うんだ? と。そして、ソレを利用したシチュエーションにも感心。 時間の進み方が異なる同僚同士の人生を断片的に見せていくあたりは「カールじいさんの空飛ぶ家」を連想した。キャラの人生の全体をざっくり見せていくなら、こういう見せ方がベストな気がする。そしてやっぱり、このシチュエーションは泣ける…。

女性同士が夫婦になって、しかも妊娠までするというシチュが出てきて、「おお…SFだ!」と感じた。劇場版アニメ「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」のゼントラーディとメルトランディ、あるいはTVアニメ「ヴァンドレッド」や「セイバーマリオネットJ」の設定に近い気がするけど、あの手の設定をまさかディズニー+ピクサーで見れるとは…。いやー、時代は変わったなあ…。この映画の件のシーンについてはポリコレ云々で叩く人種を見かけるけれど、SF作品ではちょくちょく出現する設定なので、そんな反応されちゃってもなあ、と…。まあ、どうせあの手の人達は何を見せてもそう見えちゃうんだろうけど。いやまあ、こっちはこっちで何を見ても「むっ。これもSFだなッ…?」と言い出すから似たようなものかも…。

伏線の量には脱帽。さりげなくちょこっと出てきたシーンが後でしっかり役に立つ、みたいなソレがてんこ盛り。一つ一つをリストアップしたら結構な数になるのではなかろうか…。

台詞の繰り返しも上手いなと感じた。色々な台詞が繰り返し使われていたけれど、特に、トイ・ストーリー1で使われてた「無限の彼方へ! さあ行くぞ!」の使い方が良い。指を差し出すアクションも付加することで変な誤解をされたあたりでも笑えたし、しかし最後には、というのもベタだけど良い。

随分昔、ジョン・ラセター監督がまだピクサーに在籍していた頃、「私達はミヤザキサンからコントラストを学んだ」と来日インタビューで発言してたけど、ピクサー全体にその学びがすっかり浸透してる気配も感じた。 激しいカーチェイス(?)の合間に挿入される転送装置による「ポトン…」的カットとか。 発進前にカッコよく決めた直後に触手で攫われてどこか間抜けな悲鳴を上げてるソレとか。 懐かしいスーツを着込んでテンション上がって「ハッ!」「ハッ!」とポーズ取りまくってたら他者にじーっと見られてたとか。動と静。静と動。とにかく各所でコントラストを意識してる。まあ、人によっては真面目に見ればいいのか笑って見ればいいのか分からんと文句を言い出したりもするようだけど…。このほうが飽きさせない作りになっているのではないかと。

無重力空間でのアクションや、天地が分からないほどグルグル回ってる状態でのアクション等、アニメならではのアクションシーンが盛り込まれていた気もする。実写でやろうとしたらちょっと難しいのではないか、全部CGでカットを作ることになりそうだなと…。

各所の細かい動きにも唸ってしまった。例えば、左手をブンと振ると反動で通信機の蓋がパチャッと閉まる動きとか。カッコいい…。ああいうのはアニメーターさんが手付けでモーションをつけてるんだろうけど、そういうちょっとしたアクションをわざわざさせようと考えるあたりが敵わないなと…。いや、初代プリキュアでも変身アイテムをブンと振って蓋をパカッと開ける動きはやってたから、日本のアニメだってその気になればやれるよな。たぶん。

あらゆるシーンで「上手いな…」と呟いてしまうアニメだったなと。作り込みも凄いし、隙が無い。素晴らしい。 *1
*1: いやまあ、ラストのあたりは「いやいやいや。そうはならんやろ」と思ったりもしたけど、「逆シャア」を思い返すとアレもアリかなあ、とも…。彼のスーツはサイコフレームで作られている、という設定にしておきたい…。

以上、1 日分です。

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