mieki256's diary



2024/09/10(火) [n年前の日記]

#1 [linux] antiX Linux 23.1をVirtualBox上で試用

Debianベースの軽量Linux antiX 23.1 64bit版 base を、仮想PCソフト VirtualBox 7.0.20 r163906上でインストールして試用してみた。Windows10 x64 22H2 + VirtualBox で試してる。

以前試用した時のメモを参考に作業。

_mieki256's diary - antiXを試用
_mieki256's diary - antiX 22 を VMware Player上で試用してみた

インストール作業 :

公式サイトから、antiX-23.1_x64-base.iso を入手。

_Download - antiX Linux

antiX には、full, base, core, net の4種類があるけれど、今回は、インストールされるアプリが少な目だけどデスクトップ(ウインドウマネージャ)が表示されるbaseを選んだ。

仮想PCの設定は以下。
  • OS種類 : Debian 12 Bookworm 64bit
  • RAM : 2GB
  • CPUコア : 2個
  • チップセット : ICH9
  • GPU : VMSVGA - VRAM 128MB
  • 仮想HDDイメージ : 16GB

光学ドライブの設定で antiX-23.1_x64-base.iso を指定して起動。言語やタイムゾーンを選んでから起動して、起動後はデスクトップのインストールアイコンをクリック。滞りなくインストールできた。

容量は圧倒的に少ない :

必要になりそうなアレコレをインストールしたけれど、ストレージ使用量は 5.1GBで収まった。

Ubuntuベースの軽量ディストリビューションは以下のような結果だったので…。
  • Linux Lite : 16GBをオーバー
  • Bodhi Linux 7.0.0 : 8.5GB
  • Lubuntu Linux 22.04 LTS : 9.1GB
これらと比べると圧倒的にストレージ使用量が少なくて済んだ。antiX なら8GBのUSBメモリにもインストールできてしまうかも。

VirtualBox Guest Additionsのインストール :

VirtualBox上で動かしているので Guest Additionsをインストールする。コレをインストールしないと、クリップボード共有、フォルダ共有、画面解像度変更が使えない。

デバイス → Guest Additions CDイメージの挿入、を選択。/mnt/sr0 にCDイメージの中身が割り当てられるので、VBoxLinuxAdditions.run を実行。
sudo ./VBoxLinuxAdditions.run

インストールできたら、ゲストOS(antiX)を再起動して、デバイス → 光学ドライブ → 仮想ドライブからディスクを除去。

~/.desktop-session/startup に以下を追記して各機能を使えるようにする。このファイルにコマンド等を書いておくと、ウインドウマネージャの起動時にそのコマンドが呼び出される。
/usr/bin/VBoxClient-all &

例えば pub という名前のフォルダを共有すれば、共有フォルダ /media/sf_pub/ が作られる。しかし、このままでは一般ユーザが共有フォルダにアクセスできないので、ユーザを特定グループに追加してやる。
sudo adduser USERNAME vboxsf

_VirtualBoxのホスト-ゲスト共有フォルダの設定 - Qiita

IceWMの画面解像度について :

コントロールセンタ → セッション → 画面解像度の設定 (ARandR) で変更できる。

今まで display.sh という名前で画面解像度設定を保存していたけれど、default.sh で保存したほうがいいらしい? default.sh で保存したらOS再起動時に自動で解像度が変更された。

startup ファイルに、display.sh だか default.sh の実行を記述してしまうのもアリだろうか?

sudo apt updateでエラー :

sudo apt update をしてみたらいきなりエラー。以下を参考にして対処。

_antiX Linux 23.1 | デビアンな生活
wget https://repo.antixlinux.com/antix-archive-keyring_20019.5.0_all.deb  
sudo apt install -yf ./antix-archive-keyring_20019.5.0_all.deb

日本語入力 :

fcitx5 か fcitx で日本語入力したい。ただ、antiX の場合は fcitx5-mozc をインストールすると動作させるのが難しいらしい。fcitx と fcitx-mozc をインストールして使うことにした。
sudo apt install fcitx fcitx-mozc
sudo apt install fcitx-frontend*

~/.desktop-session/desktop-session.conf に以下を追記。
# set fcitx
export GTK_IM_MODULE=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
export XMODIFIERS=@im=fcitx
export DefaultIMModule=fcitx

~/.desktop-session/startup に以下を追記。これで、ウインドウマネージャが起動する際に fcitx も立ち上がる。
fcitx-autostart &

Ctrl+Spaceを解放 :

antiX は Ctrl+Space でランチャーが表示されるけれど、Linux は Ctrl+Space で日本語入力の切替になる場合が多い。Ctrl + Space のキー割り当てを解放したい。

コントロールセンタ → デスクトップ → IceWM設定の編集、を選択。keys ファイルの中の、74行目あたり、Ctrl+Space の記述を、例えば Alt+Space などに置き換える。あるいは行頭に「#」をつけてコメントアウトする。これで、Ctrl+Spaceの割り当てを解放できる。

キーリピート設定 :

以下を、~/.desktop-session/startup に追記。250ms以上押し続けたら、以後は30Hzでリピートする。
xset r rate 250 30 &

CapsLockをCtrlキーにする :

/etc/default/keyboard の XKBOPTIONS= に、`ctrl:nocaps` を追加。
sudo nano /etc/default/keyboard

XKBOPTIONS="grp:lalt_lshift_toggle,grp_led:scroll,terminate:ctrl_alt_bksp,ctrl:nocaps"

以上です。

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