2023/01/14(土) [n年前の日記]
#1 [pc] お袋さん用のノートPCをメンテナンス中その4
お袋さん用の旧ノートPC、FUJITSU LIFEBOOK AH33/J FMVA33JW1 に入っている Windows8.1 64bit をどうにかしたい。Windows8.1のサポート期間は、2023/01/10で終わってしまったので…。
Windows8.1 を Windows10 にアップグレードする作業は成功したし、手順も大体把握できたけど、ライセンスが無いから使い続けるわけにはいかない。ここは Ubuntu Linux 22.04 LTS でも入れて、そちらを使っていくようにしたい。
Windows8.1 を Windows10 にアップグレードする作業は成功したし、手順も大体把握できたけど、ライセンスが無いから使い続けるわけにはいかない。ここは Ubuntu Linux 22.04 LTS でも入れて、そちらを使っていくようにしたい。
◎ Ubuntu 22.04 LTSのisoを入手。 :
Ubuntu 22.04 LTS の iso を入手しないといけない。公式サイトからDLすることもできるだろうけど…。
_Ubuntuを入手する | Ubuntu | Ubuntu
_日本国内のダウンロードサイト | Ubuntu Japanese Team
公式サイト経由のDLは、回線速度が遅くて何時間もかかりそうだった。日本のミラーサーバからDLすることにした。今回は jaist (北陸先端科学技術大学院大学)さんのところから落としてみた。
_Ubuntu Releases
_Ubuntu 22.04.1 LTS (Jammy Jellyfish)
ubuntu-22.04.1-desktop-amd64.iso を入手。3.6GBほどのファイル。
_Ubuntuを入手する | Ubuntu | Ubuntu
_日本国内のダウンロードサイト | Ubuntu Japanese Team
公式サイト経由のDLは、回線速度が遅くて何時間もかかりそうだった。日本のミラーサーバからDLすることにした。今回は jaist (北陸先端科学技術大学院大学)さんのところから落としてみた。
_Ubuntu Releases
_Ubuntu 22.04.1 LTS (Jammy Jellyfish)
ubuntu-22.04.1-desktop-amd64.iso を入手。3.6GBほどのファイル。
◎ USBメモリに書き込み。 :
USBメモリからブートしてインストール作業をしていくので、iso を USBメモリに書き込む。
書き込みには、Rufus 3.21 Portable を利用させてもらった。
_Rufus - 起動可能なUSBドライブを簡単に作成できます
書き込む際の注意点としては、USBメモリに MBR じゃなくて GPT で書き込むこと。今時のPCの BIOS は CSM mode (昔のBIOSの起動をエミュレーションする機能)が無くなってたり、CSM mode を有効にすると既にインストールされている Windows が起動しなくなったりするらしいので…。
そんなわけで、Rufus の「パーティション構成」は「GPT」を選択。「ターゲットシステム」は「UEFI(CSM無効)」に。
ISOモードとDDモードのどちらで書き込むかは、まずは ISOモードを試してから、ダメだったらDDモードで、ということらしい。
書き込みには、Rufus 3.21 Portable を利用させてもらった。
_Rufus - 起動可能なUSBドライブを簡単に作成できます
書き込む際の注意点としては、USBメモリに MBR じゃなくて GPT で書き込むこと。今時のPCの BIOS は CSM mode (昔のBIOSの起動をエミュレーションする機能)が無くなってたり、CSM mode を有効にすると既にインストールされている Windows が起動しなくなったりするらしいので…。
そんなわけで、Rufus の「パーティション構成」は「GPT」を選択。「ターゲットシステム」は「UEFI(CSM無効)」に。
ISOモードとDDモードのどちらで書き込むかは、まずは ISOモードを試してから、ダメだったらDDモードで、ということらしい。
◎ 空き領域を確保。 :
Windowsが入っているストレージ(HDD や SSD)に対して、Ubuntu をインストールするための空き領域を確保する。
Ubuntu のインストーラは、
今回は、Windows側で「コンピュータの管理」を起動して、データドライブとして用意されてるDドライブを縮小して空き領域を確保した。
どのくらい空き領域を用意すればいいのか。32GB程度があれば Ubuntu をインストールできるけど、経験的には48GB以上、できれば64GB程度は欲しいなと…。以前、32GBで使っていたら、次バージョンにアップグレードする時に空き容量が少なくて詰んだので。
ただ、今回、空き領域を64GBほど確保するつもりが、間違ってDドライブのサイズのほうを64GBにしてしまった…。空き領域は71GBほどに…。まあ、これはこれで困らないだろうから、このまま作業を続けた。
Ubuntu のインストーラは、
- ストレージにWindowsが入っていて、
- かつ、Ubuntu がインストールできそうな程度の空き領域が存在する、
今回は、Windows側で「コンピュータの管理」を起動して、データドライブとして用意されてるDドライブを縮小して空き領域を確保した。
- Win + Xキーを叩くとメニューが表示されるので、「コンピュータの管理」を選択。
- 左側の「記憶域」→「ディスクの管理」を選ぶ。
- Dドライブを選択して、右クリックメニューを出して「ボリュームの縮小」を選択。
どのくらい空き領域を用意すればいいのか。32GB程度があれば Ubuntu をインストールできるけど、経験的には48GB以上、できれば64GB程度は欲しいなと…。以前、32GBで使っていたら、次バージョンにアップグレードする時に空き容量が少なくて詰んだので。
ただ、今回、空き領域を64GBほど確保するつもりが、間違ってDドライブのサイズのほうを64GBにしてしまった…。空き領域は71GBほどに…。まあ、これはこれで困らないだろうから、このまま作業を続けた。
◎ USBメモリからブート。 :
FUJITSU LIFEBOOK AH33/J FMVA33JW1 は、電源投入直後に以下のキーを叩くことで、BIOS設定画面その他を表示することができる。
しかし、デフォルトではセキュリティ云々が有効になっていて、USBメモリから起動することはできないので、そのあたりを変更しないといけない。
この状態にすれば、電源投入直後に F12キーを連打してブートメニューを表示して、USBメモリを選んでブートできた。ちなみに、ブートメニューの中から Windows Boot Manager を選べば、今まで通り Windows が起動する。
一度設定してしまえば、BIOSのパスワードを空に再設定しても、件の設定は保持される模様。
余談。他のメーカ製PCのキー割り当ては以下でまとめられていた。ありがたや。
_Ubuntu Desktop 22.04 LTSのインストールガイド - あの角を曲がれば、かぼしー
- F2キー : BIOS設定画面
- F12キー : Boot menu (USBメモリ等を選んで起動できる)
しかし、デフォルトではセキュリティ云々が有効になっていて、USBメモリから起動することはできないので、そのあたりを変更しないといけない。
- 電源投入直後にF2キーを連打。ビープ音が鳴って、BIOS設定画面が表示される。
- カーソルキーの左右で、Security タブに移動。
- カーソルキーの上下で、Set Supervisor Password にカーソルを合わせて Enterキー。
- パスワードを設定。
- Secure Boot Configurstions にカーソルを合わせて Enter。
- Secure Boot Option にカーソルを合わせて Enter。Enabled を Disabled に変更。
- ESCを叩いて一つ前に戻る。
- Exit に移って、Exit Saving Changes を選んで Enter。設定を保存して、再起動がかかる。
この状態にすれば、電源投入直後に F12キーを連打してブートメニューを表示して、USBメモリを選んでブートできた。ちなみに、ブートメニューの中から Windows Boot Manager を選べば、今まで通り Windows が起動する。
一度設定してしまえば、BIOSのパスワードを空に再設定しても、件の設定は保持される模様。
余談。他のメーカ製PCのキー割り当ては以下でまとめられていた。ありがたや。
_Ubuntu Desktop 22.04 LTSのインストールガイド - あの角を曲がれば、かぼしー
◎ Ubuntuをインストール。 :
USBメモリから Ubuntu を起動。インストールの手順は、いつもの Ubuntuインストールのソレ。今回、ストレージにはWindowsが入っていて、かつ、Ubuntu をインストールできるだけの空き領域があるので、途中で「Ubuntu を Windows Boot Managerとは別にインストール」という項目が表示された。その項目を選んで作業を進めた。
インストールが終わると再起動を求められる。再起動する直前に、「ブートメディアを外してEnterキーを叩け」と英文で指示される。USBメモリを抜いてからEnterキーを叩くと再起動がかかって、Ubuntu が起動した。
インストールが終わると再起動を求められる。再起動する直前に、「ブートメディアを外してEnterキーを叩け」と英文で指示される。USBメモリを抜いてからEnterキーを叩くと再起動がかかって、Ubuntu が起動した。
◎ grubメニューが表示されない。 :
デフォルトでは、電源投入直後のgrubメニューが表示されない設定になっているけれど…。/etc/default/grub ファイルを修正して、メニューを表示するように設定して、sudo update-grub で反映させたはずが、再起動をしてもgrubメニューが表示されない…。
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="noquiet nosplash" の指定は利いていて、起動時にメッセージがずらずらと表示される状態になっているから、grub が起動していないわけではなさそうなのだけど。
他のPCの grub設定ファイルを確認して反映させたりしてみたのだけど、どうしてもgrubメニューが表示されない…。何故。こんな事例は初めて目にした。
ひょっとすると、富士通製のPCは起動直後のgrubメニューが表示できない仕様になっているのだろうか…。FUJITSUのロゴが最初に表示されたりするし…。グラフィック描画用のアレコレを、FUJITSUロゴ表示用のプログラムが奪ってしまって、grubメニューが表示されないとか…?
でも、USBメモリからUbuntuを起動したときは grubメニューが表示されたのだけどな…。なんでだろ…。
まあ、Windows 8.1 はサポート期間が終了しているので、Ubuntu が真っ先に立ち上がってくる状態のほうがいいか…。カーネルがアレだった時に、一つ前のカーネルをgrubメニューから選んで起動できないあたりは怖いけど…。
ちなみに、Windowsを起動したい時は、前述したとおり電源投入直後からF12キーを連打してブートメニューを出して「Windows Boot Manager」を選ぶ。あるいは、Windows が最初に起動する状態にしたいなら、F2キーでBIOS設定画面に入って起動順を変更すればいい。
GRUB_DEFAULT=0 # GRUB_TIMEOUT_STYLE=hidden GRUB_TIMEOUT=4 GRUB_DISABLE_OS_PROBER=false GRUB_DISTRIBUTOR=`lsb_release -i -s 2> /dev/null || echo Debian` GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="noquiet nosplash" GRUB_CMDLINE_LINUX=""
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="noquiet nosplash" の指定は利いていて、起動時にメッセージがずらずらと表示される状態になっているから、grub が起動していないわけではなさそうなのだけど。
他のPCの grub設定ファイルを確認して反映させたりしてみたのだけど、どうしてもgrubメニューが表示されない…。何故。こんな事例は初めて目にした。
ひょっとすると、富士通製のPCは起動直後のgrubメニューが表示できない仕様になっているのだろうか…。FUJITSUのロゴが最初に表示されたりするし…。グラフィック描画用のアレコレを、FUJITSUロゴ表示用のプログラムが奪ってしまって、grubメニューが表示されないとか…?
でも、USBメモリからUbuntuを起動したときは grubメニューが表示されたのだけどな…。なんでだろ…。
まあ、Windows 8.1 はサポート期間が終了しているので、Ubuntu が真っ先に立ち上がってくる状態のほうがいいか…。カーネルがアレだった時に、一つ前のカーネルをgrubメニューから選んで起動できないあたりは怖いけど…。
ちなみに、Windowsを起動したい時は、前述したとおり電源投入直後からF12キーを連打してブートメニューを出して「Windows Boot Manager」を選ぶ。あるいは、Windows が最初に起動する状態にしたいなら、F2キーでBIOS設定画面に入って起動順を変更すればいい。
◎ パッケージをインストール。 :
ノートPCのキーボードやタッチパネルで作業するのはツラいので、メインPCから ssh でログインして作業したい。以下をインストール。
メインPC (Windows10機) のDOS窓から、ping (Ubuntu機のマシン名).local と打って反応が返ってくることを確認後、今回は MobaXterm 22.0 Build 4858 を使って ssh でログインして作業を進めた。
他に以下もインストール。
Ubuntu 22.04 用の日本語環境もインストール。
_Ubuntuの日本語環境 | Ubuntu Japanese Team
Xubuntu のほうが慣れてるので、そのあたりもインストール。
フォントもインストール。
sudo apt install openssh-server
メインPC (Windows10機) のDOS窓から、ping (Ubuntu機のマシン名).local と打って反応が返ってくることを確認後、今回は MobaXterm 22.0 Build 4858 を使って ssh でログインして作業を進めた。
他に以下もインストール。
sudo apt install aptitude byobu vim neofetch net-tools fcitx-mozc
- aptitude : apt のラッパー。こっちのほうが慣れてるので。
- byobu : CUI で複数のターミナルを利用できる。
- vim : 有名なエディタ。
- neofetch : OS種類その他をCUIで表示してくれる。
- net-tools : ネットワーク関係のツール。昔使ってた ifconfig 等が入ってる。ただ、今は ip というツールで代替できる。
- fcitx-mozc : IMEの類。IBus より慣れてるので…。
Ubuntu 22.04 用の日本語環境もインストール。
_Ubuntuの日本語環境 | Ubuntu Japanese Team
sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-jp-ppa-keyring.gpg -P /etc/apt/trusted.gpg.d/ sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja-archive-keyring.gpg -P /etc/apt/trusted.gpg.d/ sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/jammy.list -O /etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list sudo apt update sudo apt upgrade sudo apt install ubuntu-defaults-ja
Xubuntu のほうが慣れてるので、そのあたりもインストール。
sudo apt install xubuntu-desktop途中で gdm3 と lightdm を選ぶ画面が出てくるけれど、lightdm を選択。gdm3 はタッチパッドをタップしてもクリックになってくれないあたりが不便だったので…。
フォントもインストール。
sudo apt install fonts-ricty-diminished fonts-droid-fallback fonts-mplus fonts-migmix fonts-umeplus fonts-horai-umefont fonts-monapo fonts-mmcedar fonts-motoya-l-maruberi fonts-motoya-l-cedar fonts-ipafont fonts-ipaexfont fonts-takao fonts-ipafont-gothic fonts-ipafont-mincho fonts-takao-gothic fonts-takao-mincho fonts-takao-pgothic fonts-vlgothic xfonts-base xfonts-scalable xfonts-kaname xfonts-100dpi xfonts-100dpi-transcoded xfonts-75dpi xfonts-75dpi-transcoded xfonts-intl-japanese xfonts-intl-japanese-big xfonts-mplus xfonts-naga10 xfonts-shinonome unifont unifont-bin emacs-intl-fonts
sudo apt install ttf-mscorefonts-installer
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以上です。