mieki256's diary



2022/11/17(木) [n年前の日記]

#1 [povray] Bishop3Dの導入方法

Bishop3D は POV-Ray専用のモデリングツール。球(sphere)や箱(box)等のプリミティブをGUIでレイアウトして、POV-Ray を呼び出してレンダリングすることができる。
使っている様子をキャプチャして、YouTube にアップロードしてみた。雰囲気が伝わるだろうか…。




手元の環境では、以下のバージョンの組み合わせで動いてる。POV-Ray 3.7 に対して少々フォルダ構成を工夫する必要があるけど…。

せっかくだから、導入の仕方をメモしておく。

POV-Ray 3.7 をインストール。 :

まずは POV-Ray 3.7 を入手してインストール。

_POV-Ray: Download

上記リンク先ページの、「Download Windows Installer」と書かれたリンクをクリックすると、Windows用のインストーラ、povwin-3.7-agpl3-setup.exe がダウンロードできる。

実行すればインストールが始まるけれど、インストール場所は、C:\Program Files や C:\Program Files (x86) ではないほうが望ましい。後で、フォルダ構成を少し弄ることになるので…。自分の場合は、C:\Prog\POV-Ray\v3.7\ にインストールしている。

インストール後、(POV-Ray 3.7 インストールフォルダ)\bin\pvengine.exe を実行してみる。起動すればインストールはできている。

ちなみに、各exeファイルは以下のようになっている。
  • pvengine.exe : 32bit版 POV-Ray 3.7
  • pvengine32-sse2.exe : 32bit版 POV-Ray 3.7。SSE2が有効になっている版。
  • pvengine64.exe : 64bit版 POV-Ray 3.7。

POV-Ray 3.7 のフォルダ構成を少し変更。 :

POV-Ray 3.7 をインストールすると、Windowsユーザのドキュメントフォルダ内に POV-Ray\v3.7\ というフォルダが作成される。中には、include フォルダや ini フォルダが入ってる。

Bishop3D から POV-Ray 3.7 を使うためには、この include フォルダと ini フォルダが、POV-Ray 3.7 インストールフォルダの中に存在するように見せかけないといけない。 *1

そのあたりは以前もメモしたけど、要するに、Windowsのシンボリックリンクを使えばいい。 *2

_mieki256's diary - Bishop3DからPOV-Ray3.7を呼び出すことができた

例えば、自分の環境は以下のようになっているので…。
  • POV-Ray 3.7 インストールフォルダ: C:\Prog\POV-Ray\v3.7\
  • ドキュメントフォルダ : D:\home\

_管理者権限でコマンドプロンプト(cmd.exe)を開いて、 以下を打てば、POV-Ray 3.7 のインストールフォルダの中に、include や ini が存在しているかのような状態になる。
mklink /d C:\Prog\POV-Ray\v3.7\ini D:\home\POV-Ray\v3.7\ini
mklink /d C:\Prog\POV-Ray\v3.7\include D:\home\POV-Ray\v3.7\include

> dir c:\Prog\POV-Ray\v3.7
 ドライブ C のボリューム ラベルは SYSDRV です
 ボリューム シリアル番号は 6CAE-B750 です

 c:\Prog\POV-Ray\v3.7 のディレクトリ

2021/08/25  12:12    <DIR>          .
2021/08/25  12:12    <DIR>          ..
2013/09/24  20:15            35,181 agpl-3.0.txt
2021/08/19  02:16    <DIR>          bin
2013/09/24  20:15           148,678 changes.txt
2022/06/17  19:52    <DIR>          help
2021/08/25  12:12    <SYMLINKD>     include [D:\home\POV-Ray\v3.7\include]
2021/08/25  12:10    <SYMLINKD>     ini [D:\home\POV-Ray\v3.7\ini]
2021/08/30  10:18           164,114 povwin-3.7-uninstall.exe
2013/09/24  20:21           247,673 revision.txt
2021/08/20  06:40    <DIR>          sounds
2021/08/19  02:15    <DIR>          tiles
               4 個のファイル             595,646 バイト
               8 個のディレクトリ  167,254,790,144 バイトの空き領域
include や ini が <SYMLINKD> になっていて、リンク元も表示されているのが分かるかと。

Bishop3Dを入手。 :

Bishop3D 1.0.5.2 を入手する。公式サイトは消滅しているけれど、Web Archive に残っているので、そちらからインストーラを入手する。

_Bishop3D - POV-Ray Modeler and Animation System (WebArchive)

「Bishop3D 1.0.5.2 setup package」をクリックすれば、bishop3d1052setup.exe が入手できる。

また、件のページには、ライセンスネームとライセンスキーも書かれているので、コピペしてどこかにメモしておくこと。インストール後に入力して、ライセンス登録状態にするので…。
Licensee Name: Bishop3D
License Key: ZDTDRKAB-TZKWBLWZ-DZPJYRTC-WDJC

bishop3d1052setup.exe を実行すればインストール処理が始まる。自分の場合は、C:\Prog\Bishop3D\ にインストールした。

Bishop3Dを起動。 :

Bishop3Dをインストールすると、デスクトップにショートカットアイコンが作成されるので、クリックして起動。あるいは、インストールフォルダ\Bishop3D.exe を実行すれば起動する。

Help → Register を選んで、ライセンスネームとライセンスキーを登録。

bishop3d_povray37_ss01.png


Bishop3D は一旦終了。

POV-Ray 3.7 に Bishop3D用のDLLを登録。 :

POV-Ray 3.7 32bit版を起動して、Bishop3D と連携するための設定を追加する。pvengine.exe か pvengine32-sse2.exe を起動。pvengine64.exe は64bit版なので起動させない。 *3

Tools → Edit PVENGINE.INI、を選ぶ。POV-Rayのエディタで、pvengine.ini が開かれる。

bishop3d_povray37_ss02.png


[GUIExtensions] という項目の最後に、Bishop3D用のDLL、Bishop3DPovComm.dll を追加する。
[GUIExtensions]
UseExtensions=1
ExtDLL16=C:\Prog\Bishop3D\Bishop3DPovComm.dll

bishop3d_povray37_ss03.png


POV-Ray 3.7 を終了して、再度起動。POV-Ray 3.7 の Messages ウインドウ内に、以下が表示されていたら登録できている。

bishop3d_povray37_ss04.png

GUI Extension 'POV-Bishop3D Communication' loaded from 'Bishop3DPovComm.dll'
  Report any problems to Hugo Arnaut <hugo@bishop3d.com>

Bishop3D側で設定。 :

Bishop3D を起動。POV-Ray 3.7 (pvengine.exe or pvengine32-sse2.exe)の場所を指定する。
  1. Settings → Options。
  2. Render options → POV-Ray integration
  3. POV-Ray executable に、pvengine.exe の置いてある場所を指定。(例: C:\Prog\POV-Ray\v3.7\bin\pvengine.exe)

bishop3d_povray37_ss05.png

bishop3d_povray37_ss06.png

Bishop3Dの使い方。 :

Bishop3D の使い方は、前述の動画を眺めれば、大体分かるかなと…。

  • Create → Box 等で、プリミティブを追加。
  • ツールバー上のアイコンをクリックしてツールを切り替えれば、選択しているプリミティブに対して移動や回転ができる。
  • Render Current Frame (F9キー) で、POV-Ray を呼び出してレンダリングができる。

注意点。各プリミティブは「Texture」を指定しないと真っ黒な見た目でレンダリングされてしまう。必ず何かしらを選んで設定しておくこと。

Texture(マテリアル)は、マテリアルエディタ(Material Editor)を利用することでカスタイマイズもできる。例えば前述の動画の中では市松模様(チェッカー模様)を追加して利用してる。

マテリアルエディタ(Material Editor)は、以下のどれかの操作で開くことができる。
  • プリミティブ設定ウインドウ内の、「Texture」の横のギアっぽいアイコンをクリック。
  • または、F12キーを叩く。
  • あるいは、Window → Material Editor を選択する。

bishop3d_povray37_ss08.png


マテリアルエディタが表示されたら、「Textures」を右クリックして色々追加していけばいい。

以下は、チェッカー模様を追加してみた例。Pigment の下に color list pigment を追加すれば、Checker模様を指定することができる。

bishop3d_povray37_ss10.png

bishop3d_povray37_ss12.gif


以下は、周りを反射する赤いマテリアルを追加した例。Finish の下に Reflection を追加して、Reflection の値を 0.25 や 0.5 等にしてやれば反射するマテリアルになる。

bishop3d_povray37_ss11.png

*1: Bishop3D は POV-Ray 3.6 時代のフォルダ構成を前提にして作られているので、POV-Ray 3.7 のフォルダ構成のままでは Bishop3D から POV-Ray 3.7 を呼び出せない。POV-Ray 3.6 のフォルダ構成のように見せかけておかないと動作しない。
*2: iniフォルダとincludeフォルダをコピーしても一応動くのかもしれないけれど、POV-Ray 3.7側で iniファイルを変更した際、それはドキュメントフォルダ内のファイルに対して行われるので、コピーしてきた ini\*.ini には変更内容が反映されない。そのことが原因で後々ハマる可能性が高そうなので、シンボリックリンクを使って実体は1つにしておいたほうがいいのではないかと思う。
*3: Bishop3D が 32bit版のプログラムなので、POV-Ray も32bit版を利用しないといけない。

以上、1 日分です。

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