mieki256's diary



2019/06/24(月) [n年前の日記]

#2 [anime] ミノフスキー粒子の有無が気になる

NHKで放送されてる「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」を一応視聴しているのだけれど。ちょっと引っ掛かったシーンがあって。

月の周辺で、シャアのザクが連邦の宇宙戦艦を次々に落としているシーンで、シャアとララァがTV電話で会話をしていたのだけど。

変だなと。ミノフスキー粒子の散布で通信障害が発生するという設定はどこに行ったのだろうと…。ガンダム世界なら、戦闘前に撒くもんだよなと…。

ミノフスキー粒子というのは、初期のガンダムシリーズにおいて、巨大人型ロボットも兵器として有効なんですよ、と理由付けするための設定で。ググった感じでは、以下の解説が分かり易いかなと…。

_岡田斗司夫の毎日ブロマガ「【ガンダム講座 第 10 回】ミノフスキー粒子とリアルな戦争との関係」:岡田斗司夫ゼミからのお知らせ:岡田斗司夫ゼミ(岡田斗司夫) - ニコニコチャンネル:社会・言論

ミノフスキー粒子無くして、兵器として活用できるMS(モビルスーツ)という概念は成立しないし、MSが成立しないなら当然ガンダムも出てこない。そのくらい大事な設定というか、作品世界の根底を支える設定なのだけど。

この有名な設定を、安彦良和総監督も、周囲のスタッフも、知らないわけがない。しかも、スタッフロールには安彦良和コンテと出ていたし。であるから、あのシーンは何か明確な意図を持って入れたシーンなのだろうなと。ボケたお爺ちゃんがうっかり入れちゃったシーンではないはずだ、と。

さてはアレかな。穏やかな見た目とは裏腹に、心中では常に全てに対して反発反抗反対しまくってきた安彦氏のことだから…。「あのミノフスキー粒子ってやつ、俺は大嫌いだったんだよ」「俺が元々考えてた設定では、モビルワーカーからモビルスーツに順当に進化して兵器としての有効性は実証された歴史になってるんだ。あんなインチキ物理学は要らねえ」てなノリなのだろうかと。だからフツーに戦闘中でもTV電話も使えると。この作品はそういう世界なんだ、富野ガンダムとは違うのだ、と主張をしているシーン、なのだろうか。

でも…。「THE ORIGIN」でも、以前の回で、「ミノフスキー濃度が高くて通信できません」みたいな台詞があったし。そもそも、ミノフスキー博士が堂々と出てきたりもしているし。1stよりも、よほど「ミノフスキー」に焦点を当てている、とすら言えるわけで。

たまたま濃度が薄かったからTV電話も使えた、という状況なのだろうか。しかし、あれだけ大規模な戦闘を行う場面で、濃度が薄かったらマズいよな。レーダーで位置を把握してミサイル打てばMSなんてたちまち…。

そういや連邦の戦闘機っぽいのがミサイルをバンバン撃ってたな…。それを華麗に避けたり、撃ち落としたりしつつ、戦績を挙げるシャアの図、だったような。もしかすると、ミノフスキー濃度が薄くてもシャアはとにかく強いんですよー、と伝えようとしたシーンなのだろうか。

それともアレかな。戦闘前に可愛い女の子とちょこっと会話するのってええやん、と。設定よりある種の浪漫を優先しました、みたいなソレかな。…浪漫なら仕方ないな! そういうことなら、そういうシーンを入れるべき。浪漫のほうが大事だし。

てな感じで、なんだかちょっとそのシーンが引っ掛かったりしました。とメモ。

2019/07/07追記。 :

考えてみたら、ミノフスキー粒子の散布如きでは通信障害なんて発生しない、という設定だったのかもしれない。1stでも、戦闘中に、戦艦側とMS側の間で、フツーに通信してたよな…。セイラさんやフラウ・ボウが、ホワイトベースの艦橋内で、ヘッドセットつけてアムロにあーだこーだ言ってたし。

しかしそうなると、「THE ORIGIN」内の、「ミノフスキー濃度が高くて通信できない」という台詞は何だったのか…。

でもまあ、濃度によってはそうなる時もあるのだと思いねえ、ぐらいの感じで眺めておけばいいのだろうか。

以上です。

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