2017/09/27(水) [n年前の日記]
#3 [anime] 「サクラクエスト」最終回を視聴
録画してたソレをようやく視聴。全体の感想をメモ。
色々と興味深いアニメだったなと…。
このアニメは、P.A.WORKSの「お仕事シリーズ」の一つ、「SHIROBAKO」に次ぐ第3弾という扱いらしいけど。個人的には、SHIROBAKOと比べてしまうとなんだか弱いなと感じてしまったところがあって。
どうして弱いと感じるのかを考えてみたのだけど…。「お仕事シリーズ」は、若い女性達が仕事を通して悩んだり成長したり、というのが一つの柱、大黒柱としてあるけれど。SHIROBAKOの場合、ソレに加えて「アニメ業界ってこんなところですよ」と紹介していくあたりが、もう一つの柱になってたなと気付かされたわけで。
「○○業界」を紹介していくというのは、視聴者にとっての異世界を見せていくこと。多くの漫画・アニメ・ドラマで使われているやり方で。「美味しんぼ」「もやしもん」「銀の匙」「のだめカンタービレ」等々、前例はいくらでもある。そういった作品は、それら異世界を分かりやすく紹介することで、視聴者の知的好奇心を満たしつつも、感情的な部分についてはドラマ性を見せることで満たしていく、一粒で二度美味しい的な作りになっていて。
で。SHIROBAKOは二本柱で見せてたけれど、サクラクエストは柱が一本しかないから、そりゃ後者はちょっと物足りないと感じるのも致し方ないよなと。いやまあ、SHIROBAKOが優秀過ぎたというか、目の付け所が美味し過ぎたのだろうけど…。
それとは別に。「町おこし」「限界集落」という問題は、現状ではなかなか正解が見えない話でもあり。主人公達が頑張って、何かしらの結末に繋げたとしても、はたしてこれでいいのか、これで解決したと言えるのだろうか、てな懸念が絶えずついて回るので、見ていてスッキリしないところがあったなと。
逆に考えると、そんな難しい問題をテーマに据えながらも、ちゃんとそこそこ見れる作品にしてみせたのだから、参加した脚本家さん達の手管はスゲエなあと感心せずには居られないわけで。ただただ暗い話にしてしまうのではなく、ところどころで笑いを盛り込みつつ全体のムードを調整していったあたりはさすが、みたいな。巷の話によると、なんでも脚本を2年ほど練ったという話らしいけど、それが本当なら努力の甲斐はあったのではないかと。
何にせよ、P.A.WORKSらしい真面目さが感じられる作品になってた気がするわけで。手放しで絶賛できるほどの出来ではないのだろうけど、箸にも棒にも掛からないというわけでもなく、良作・佳作として扱われてしかるべき、てな作品だったような気がしたり。と言っても、前がSHIROBAKOだったから、「うーん」と思ってしまうあたりは、コレはどうしようもないけれど…。
それはともかく。ところどころで、「アレ? コレって手描きアニメ業界の比喩?」と思ったところもあるのだけど…。そこらへん、意識して重ねて見せていたのだろうか。それとも、たまたま偶然そう見えただけだろうか…。
色々と興味深いアニメだったなと…。
このアニメは、P.A.WORKSの「お仕事シリーズ」の一つ、「SHIROBAKO」に次ぐ第3弾という扱いらしいけど。個人的には、SHIROBAKOと比べてしまうとなんだか弱いなと感じてしまったところがあって。
どうして弱いと感じるのかを考えてみたのだけど…。「お仕事シリーズ」は、若い女性達が仕事を通して悩んだり成長したり、というのが一つの柱、大黒柱としてあるけれど。SHIROBAKOの場合、ソレに加えて「アニメ業界ってこんなところですよ」と紹介していくあたりが、もう一つの柱になってたなと気付かされたわけで。
「○○業界」を紹介していくというのは、視聴者にとっての異世界を見せていくこと。多くの漫画・アニメ・ドラマで使われているやり方で。「美味しんぼ」「もやしもん」「銀の匙」「のだめカンタービレ」等々、前例はいくらでもある。そういった作品は、それら異世界を分かりやすく紹介することで、視聴者の知的好奇心を満たしつつも、感情的な部分についてはドラマ性を見せることで満たしていく、一粒で二度美味しい的な作りになっていて。
で。SHIROBAKOは二本柱で見せてたけれど、サクラクエストは柱が一本しかないから、そりゃ後者はちょっと物足りないと感じるのも致し方ないよなと。いやまあ、SHIROBAKOが優秀過ぎたというか、目の付け所が美味し過ぎたのだろうけど…。
それとは別に。「町おこし」「限界集落」という問題は、現状ではなかなか正解が見えない話でもあり。主人公達が頑張って、何かしらの結末に繋げたとしても、はたしてこれでいいのか、これで解決したと言えるのだろうか、てな懸念が絶えずついて回るので、見ていてスッキリしないところがあったなと。
逆に考えると、そんな難しい問題をテーマに据えながらも、ちゃんとそこそこ見れる作品にしてみせたのだから、参加した脚本家さん達の手管はスゲエなあと感心せずには居られないわけで。ただただ暗い話にしてしまうのではなく、ところどころで笑いを盛り込みつつ全体のムードを調整していったあたりはさすが、みたいな。巷の話によると、なんでも脚本を2年ほど練ったという話らしいけど、それが本当なら努力の甲斐はあったのではないかと。
何にせよ、P.A.WORKSらしい真面目さが感じられる作品になってた気がするわけで。手放しで絶賛できるほどの出来ではないのだろうけど、箸にも棒にも掛からないというわけでもなく、良作・佳作として扱われてしかるべき、てな作品だったような気がしたり。と言っても、前がSHIROBAKOだったから、「うーん」と思ってしまうあたりは、コレはどうしようもないけれど…。
それはともかく。ところどころで、「アレ? コレって手描きアニメ業界の比喩?」と思ったところもあるのだけど…。そこらへん、意識して重ねて見せていたのだろうか。それとも、たまたま偶然そう見えただけだろうか…。
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以上です。